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私の実家は限界集落にあります。

今でこそ “古民家” ってちょっと、お洒落な感じですけど。小さな頃は、薄暗くて、ヒヤッとしてて、床は軋むし、隙間だらけだし、虫どころか野良猫まで勝手に入ってくるし、トイレはボットンだし…もう、ただただ古い、そんな感じの家でした。
昼間でも奥の間に一人で入るのは怖かったし、はしごで登る中二階には行ったことがありませんでした。(もちろんトイレは、毎回おばあちゃんに付いて来てもらってました)

でもね、やっぱり自分の家が一番好きだし、落ち着くんですよ。

早朝の暗い台所に擦りガラス越しに入ってくる陽の光とか。夏の夕方に汗だくで昼寝から目覚めた時の畳の匂いとか。ふと見上げた天井の梁の強さとか。


小学生の頃にリフォームされて、ちょっと当時の家っぽくなったんですよね。確かに快適になったし怖い場所も減ったけど、寂しくなったのを覚えています。


それを、10数年前にUターンするタイミングで全面的に改修してもらいました。屋根と柱と梁と外壁以外、ぜーんぶ取っ払って作り直すような大改修です。

そしたらね、昔の私の好きだった姿と今の快適さを同居させた理想の家が出来上がりました。

結構な費用はかかったし、まぁ色々あったりもしましたけど。それでも控えめに言っても最高だと思ってます。自慢したい所だらけ。こだわりを話しだしたらキリがない。
どの部屋にいても、何をしてても、10年経っても、散らかってても、嫌なことがあっても…。ふと、この家に居られるんだなって思うと、まぁ悪くないな、なんて感じちゃうんですよね。

良いでしょ?

ほんっとね、大好きなんです。

こだわったポイントなんて、ありすぎる。
理想の家をお願いできる工務店さんを探して(というか、そんな予定もない独身時代からオープンハウスを見に行くのが趣味でした)、パワポで何十枚も家の理想を描き連ねて渡したり、改修が始まってからも何十回もFAXでやりとりしたり、設備も照明も全部選んで、電気のスイッチの位置もゴミ箱やティッシュの位置まで、ありとあらゆる事を妄想シミュレーションして伝えてました。
そうやって、自分の理想と労力をぎゅぎゅーーーっと詰め込んだからこその思い入れ、みたいなのは勿論あります。

でもきっと、それだけじゃない。

もし同じ仕様のお家を新築でもらったとしても、ここまで好きで落ち着く家にはなってないと思うんです。生まれた時から長い間過ごしてきた。自分だけじゃなくて、父も母も、おじいちゃんもおばあちゃんも、ひいおじいちゃんもひいおばあちゃんも、親戚のあの叔母ちゃん達も…自分のルーツになる沢山の人たちが過ごしてきた場所だから。自分の、あの人の、気配を、想いを、感じるから…だと思うんですよね。

だからこそこの家は私だけの、もしかしたら母や私の子供たちにとっても、偏愛の対象になるんだと思っています。


ほんと、自分の家にお気に入りが詰まってるなんて。
こんな幸せな事ないですね。
これからも毎日愛でていきたいと思います。



今回はこちらの企画に参加した記事。
久しぶりの無職さんのnote企画です。

私の、私だけの偏愛ってなんだ??って考えた結果、この家だなってなりました。家の話は書きたいし読んでほしいけど公表しすぎるのもな…と迷った挙句、高額マガジンにしちゃってるんですけど笑。また、書けたらなぁとは思ってます。

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