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ゲームマーケット2026春に出展して思った事

ゲームマーケット2026春お疲れ様でした!
私は今回のゲムマ出展で10回目
2021秋から出始めて次で5周年を迎えます

そんな1人のしがないボードゲームデザイナーが、ここ数年で感じたゲムマの変化について書こうと思います


軽い自己紹介とハードルの高い挑戦

まずは軽い自己紹介とどういう考え方で出展し、ゲムマを感じて、考えていたかを書こうと思います

ボードゲームデザイナーには色々なタイプが存在します
自分が遊びたいボドゲを創る人、色んな人に遊んでもらいたい人、好みのイラストレーターさんのボドゲが欲しい人、なんとなく創ってみたくなった人にいたるまで様々です

私の場合は新しいゲームシステムを考えて世に生み出したいタイプのデザイナーです
誰も体験したことの無い、新しい体験を生み出したい、システム構築メインのデザイナーを目指しています

新しい体験と聞くとプラスの印象を持ちます
ですが、
・体験してないので面白さを伝えづらい
・遊ばないとわからない
・ルールを勘違いされやすい
などなど、たくさんの壁を乗り越えなければプラス面に触れられもしない
ハードル高めの挑戦だと、私はこの5年間で感じました

・ゲムマ2022春合作 異世界アキンド 400部頒布
・ゲムマ2023春 ミラテル 300部頒布

挑戦を続け、それなりの成果と実績を順調に積むことができました
しかし、購入者のとある言葉が私は少しだけ引っかかっていました
「ジャケ買い」
見た目もゲームを面白くする要素の1つです
それを否定するつもりはありません
ですが、ゲームシステムを重要視している私にとっては
ビジュアル面にシステム面が負けたとうっすら感じていたのではないかと思います

そこで私は、何年かはゲームシステムのみに注力して、イラストレーターに頼らない
ゲームシステムの面白さだけでボードゲーム制作に挑戦しようと考えたのです

イラストも自分で描いたり、AIイラストが出てからは頼ったり…
イラストレーターの経験は無いので、素人の我流勉強で描いていました
当然、イラストという魅力が無くなり、頒布数は明らかに下がりました
しかし、ボードゲームはイラストがメインではありません
システムが良ければ、面白さを提供できます

・紙ペンデュエル
「日本最大級の総合ゲーム情報サイト 4Gamer」でフォアシュピ2024春で最も尖った注目ゲームとして紹介される
「にじさんじ公式YouTubeチャンネル」にて、取り上げてもらう
・ハリハリダッシュ
100部製作、完売
・DIEダイス
ゲムマ2025春300部頒布
・ヒットアンドウィン
「フォアシュピール2026春東京」にてフォアシュピセレクション受賞

成果こそ出てきたものの限界を感じていました
その理由はここ2年程のゲムマそのものの変化によるものでした

ゲムマそのものの変化

コロナのピークも過ぎ
ボードゲームがTVやYoutuberに取り上げられ
ボドゲに対する一般の人の知名度が上がってきました
それに伴い、カジュアルなユーザーが増えていきました

ゲムマにもカジュアルユーザーの参加者が増え、入場者量の増加は右肩上がりです
とても喜ばしい事です

参加者が増えれば当然、出展者側も増えます
ライバルが増加します
ライバルが増える事自体は私は大歓迎です
切磋琢磨し合い、よりおもしろゲームが創れれば最高です
ですが、影響は良いゲームを創る以外の宣伝部分にも表れます

いくつか影響が出たと感じた所を上げます

・自薦ポスト
昔からあった文化ですが、利用するユーザーに変化が出てると感じています
購入目的で情報を求める人よりも、自作のボドゲの宣伝に利用する人の方が多くなってしまったと感じる
しかもカジュアルユーザーはそこまで見ないので、宣伝効果も薄まっています
・プレゼントキャンペーン
あまりにも実施しているサークルが多い
余裕がある所は良いのですが、初出展の50部しか刷っていないという所ですら、プレゼントキャンペーンをしないと、スタート地点にすら立てないと思わせかねないほど、しているサークルが多いのは問題かなと思っています
・面白さ<宣伝のしやすさ
出展者が増える=作品数の増加
全ゲームの詳細を追えるわけがありません
そのため、ゲームの面白さよりも、ルールのわかりやすさや見た目の良さの方が売れ行きに直結します
結果、2025年あたりからは売れるゲームと売れないゲームの差が激しくなりました
ゲームの内容よりも、宣伝のしやすさが重要になってしまったのです
長年楽しまれるボドゲが、最近出ていない事にも、私はこの影響があると推測しています
見た目が良くても、ゲームとしてリピートされるには、特別面白くない限りは厳しいです
それほど、新作が毎年出ているのです

時代との逆行

ここまで読んでくれた人ならわかってくれると思いますが、
特別なシステムを創りたい私と
特別なシステムが売り上げにプラスされないこの時代では
圧倒的に相性が悪いのです

この事に確信を得たのは
今回のフォアシュピセレクション受賞の新作
「ヒットアンドウィン」をゲムマ会場で頒布していたときです
フォアシュピールはゲムマ前最大の試遊会であり、
ゲムマ会場にも張り紙が出される程度にはしっかり提携されたイベントだと思っていました
しかし、会場で
「フォアシュピセレクションってなんですか?」
と聞かれる事の多いこと多いこと

カジュアルユーザーの割合が凄く増えているのではないかと思ったわけです

最後に

こんな事を書いておきながら、私は今の状況を悪いことだとは一切思っていません
業界として見れば新規ユーザーが増えているということなので、すごく良い事です
ただ、この時代に対応しなければデザイナーとしては埋もれていくだろうと感じました
正直、この対応しないといけない感じ、ゲームみたいだなとちょっとわくわくまでしています

これからも私はゲームシステムメインで制作していくでしょう
私なりのアプローチで新時代に対応し、乗り越えて、新たな体験を提供していきたいと思いますので、楽しみにしていてください

遊飲チャンネル代表 フェイ


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