世界で1番検証ニキ
これは、ただの「推し活」の話じゃない。
検証ニキという1人の男性の「声」に依存し、その「思想」に身を投げ、やがてその人そのものを、彼の「弱さ」さえも愛してやまない、狂気的な「偏愛」の話です。
2026年1月1日。
私の世界は、音を失った。
推しが、消えた。
朝、慌ててnoteを開く。
何度も、何度も更新ボタンを押す。
だけど、やっぱりない。
完全に消えてしまった「猫の手も借りたい」。
彼のメンバーシップ。
どこにも、ない。
わかっていた。
こうなることは、どこかでずっとわかっていた。
それでも、受け入れられなかった。
指先が、勝手に彼を探す。
でも、もういない。
私が依存していた場所は、音もなく消えた。
心臓を、握りつぶされたみたいだった。
「悲しい」とか「寂しい」とか、そんな言葉じゃ足りない。
もっと、粘度のある何か。
もっと、救いのない感情。
私の名前の横にある「🐈⬛」。
これは、彼が黒猫を飼っているからつけた。
あの頃の私は、
「彼の飼い猫」になりたかった。
いや、もう精神的にはそうなっていたのかもしれない。
彼の器の中で、守られて、甘やかされて、生かされていた。
それなのに。
その器ごと、消えた。
これまでにも、推しはいた。
過去の推したちも数年で活動を終えたり、突然いなくなったり。
そのたびに私は、ちゃんと送り出してきた。
「ありがとう」って言って、
次の推しを見つけて、
自分の生活に戻っていく。
そうやって、ちゃんと生きてきた。
だから、今回もそうなるはずだった。
なのに。
彼だけは、どうしても終わらない。
時間が経っても、思い出にならない。
「綺麗な過去」に、なってくれない。
今もずっと、私の心臓を掴んだまま、離してくれない。
彼の声は、音じゃない。
耳から入って、脳を通らずに、
直接、身体の奥に落ちてくる。
音として認識されるよりも先に、本能的にときめく。
心臓がざわついて、
呼吸のリズムが変わって、
勝手に心拍数が上がる。
自分じゃ止められない。
彼の声が流れている間だけ、
私は「ゆの」として存在していい気がした。
今はもう、仲間もいる。
私を認めてくれる人もいる。
少しずつだけど、自分の価値を感じられるようになった。
それでも。
どん底の私を、
何も持っていなかった私を、
そのまま抱きしめてくれた、あの感覚だけは
どうしても、代わりがない。
借金300万円。
未来は真っ暗で、
鏡に映る自分すら、見たくなかった。
そんな現実の泥の中で、彼の声だけが、私を引き上げた。
「絶対に伸ばしてあげるから、僕についてきてください」
そんな言葉、メンシプオーナーとしては正しくない。
伸びるかどうかなんて本人次第なのだから。
そんなこと、彼も私もわかってる。
それでも。
あのときの私には、
「正しさ」ではなく「救い」が必要だった。
彼はそのことに気づいていたから、背負ってくれたんだ。
だから私は、自分ごと全部、彼に預けると決めた。
聞こえる?
これは私の音。
あなたを思うたび、
早くなる鼓動。
「今日も世界が色付いている」
これは、私のstandFMのテーマソングの歌詞。
本当は、そんな綺麗な話じゃない。
彼の声が鼓膜を撫でるたび、
身体が熱を持って、
今までモノクロだった世界が、鮮やかになる。
今までの自分の価値観や固定概念が壊れていく感覚が、気持ちよかった。
あなたの言葉が 翼になる。
本当に、テーマソングの歌詞の通り。
彼がくれた翼で、私はここまで来た。
仲間に出会って、
発信を続けて、
会社を辞める決断までできた。
でも。
愛が深くなるほど、見えてしまった。
彼の繊細さ。
優しくて、穏やかで、
誰からも愛される「王子様」。
その裏で、震えている孤独。
押し潰されそうなプレッシャー。
飲み込まれる不安。
声の端に混ざる、わずかな揺らぎ。
強がっているときの、吐息と沈黙。
彼も、私と同じだった。
綺麗で鋭いこの人は、自分の命を削って、輝いていた。
それに気づいていながら、私は何もできなかった。
ただ、守られていただけだった。
そして彼は、限界を迎えて消えた。
あの日、私はただ泣いた。
泣くことしかできなかった。
時間は進む。
感情は、少しずつ形を変えていく。
依存は、執着に変わり、
そしてそれは、覚悟になった。
今度は、私が守る。
彼がまた何かを始めるとき。
限界で、心が折れそうになるとき。
今度は、私が支える。
「絶対に伸ばしてあげるから、僕についてきてください」
あの言葉を、今度は私が返す。
ねぇ、ニキさん。
あなたの声で、私は息ができるようになった。
あなたが夢を見る。
それだけで、私の人生に意味が生まれる。
だから
どうか、また現れて。
どんな名前でもいい。
どんな形でもいい。
あなたがまた歩き出すなら、
私は、何度でもあなたを推す。
推させてくれて、ありがとう。
この記事は無職さんのコンテストに参加するため執筆いたしました。
コンテスト概要の中に
・誰にも理解されなくていい
・むしろちょっとキモいくらいでいい
・語りすぎて引かれるくらいがちょうどいい
とあり、さらにその例えとして
・この人の声だけずっと聞いてたい
とありました。
え!呼ばれた!?※盛大な勘違い
この一言ですぐ脳裏に浮かんでしまった最推し、検証ニキへの思いを綴りました。
