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「宝くじ魔法の詠唱」(410字)【#毎週ショートショートnote】

宝くじのシステムは魔法でできている。
そう知ったのは、5歳のときだった。
じいちゃんに着いて宝くじ売り場に行ったとき、売り場のお姉さんの指先に、光の粒みたいなキラキラとしたものが見えたのだ。
僕の視線に気がついたお姉さんは、「君は素質があるね」と言って、僕に宝くじの秘密と魔法学校のことを教えてくれた。
以来、僕は宝くじ魔法学校で、基礎訓練と、最も大切な詠唱を何年も鍛え続けた。
そうして今日。
ついに売り場へと配属になったのだった。
宝くじ売り場は詠唱の実地訓練にうってつけで、卒業試験場所として、全国でも多くの生徒が紛れ込んでいる。
最も大切な詠唱を成功させられるようになれば、魔法使いとして抽選会の担当になれる。それは宝くじ魔法業界の超花形で、魔法使いを目指すみんなの憧れだ。
――これからここで何度も詠唱して、必ずルーレットを回す担当になるぞ!
僕は宝くじを載せたカルトンを差し出しながら、件の呪文を唱えた。
「当たりますように~♪」



(了)

【お題:宝くじ魔法学校】


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