心のゆとりを生むもの
“心のゆとりを生むもの”とはどのようなものだろうか。
それは『“任意”のもの』ではないかと考える。
“必須”と“任意”。
必須(ひっす) とは? 意味・読み方・使い方
ひっ‐す【必須】 の解説
[名・形動]必ず用いるべきこと。欠かせないこと。また、そのさま。ひっしゅ。「成功のための—な(の)条件」
任意(にんい) とは? 意味・読み方・使い方
にん‐い【任意】 の解説
[名・形動]思いのままにまかせること。その人の自由意志にまかせること。また、そのさま。「—に選ぶ」「—な(の)行動」「—の点AとBを結ぶ線」
“必須”とは、なくてはならないもの。やらなくてはいけないこと。
“任意”とは、あってもなくてもいいもの。やってもやらなくてもいいこと。
(“義務”と“権利”とも言い換えられるかもしれない)
これだけ見れば、
「必須のものだけやればいいじゃん」
「任意のものなんて別に必要ないでしょ」
という思考になるのは、ごく自然なこと。
でも、『やらなくてはいけないこと』ばかりやる人生は楽しいのだろうか。
それは極端な話、刑務所にいるのとなんら変わらないのではないだろうか。
「自宅と職場(または学校)の往復の毎日に嫌気がさす」という経験。
会社員の多くの人が経験することかもしれない。
こうなる理由は、自宅も職場も生活になくてはならないもの(行かなくてはいけない場所)であるから。
必要なのは『サードプレイス(第3の居場所)』
あってもなくてもいいもの。
行っても行かなくてもいい場所。
自分の居場所となる、自宅でも職場でもない、第3のコミュニティ。
サードプレイスとは、コミュニティにおいて、自宅(ファーストプレイス)とも職場(セカンドプレイス)とも隔離された、自分にとって心地のよい時間を過ごせる第三の居場所のことである。1989年にアメリカの社会学者レイ・オルデンバーグ氏の著書「The Great Good Place』にて提唱された。
ストレスが多く、コミュニティの中での結びつきが疎遠になっている現代社会を生きる中で、息抜きやリフレッシュ、気軽な交流を通じて、新たな学びや出会い、活力を生む場所として重要性が説かれている。サードプレイスの例としては、カフェ、居酒屋、地域コミュニティの活動等があげられる。スターバックスが、「サードプレイスの提供」をコンセプトに採用していることはよく知られている。
レイ・オルデンバーグ氏の定義に基づいた、サードプレイスの主な特徴として以下のようなものがある。
中立的な場所(義務から解放された自由に過ごせる場所)
誰にとっても平等(身分・立場に関係なく関わりを持つ)
会話が中心にある(冗談などを交えて気軽に会話を楽しむ)
アクセスしやすい(場所的にも精神的にも立ち寄りやすい)
常連客がいる(その場所らしさがあり関係性が育ちやすい)
控えめな空間(派手さはなく家庭的で居心地の良い雰囲気)
遊び心がある(緊張や不安はなく陽気で気さくな雰囲気)
第2の家(温かみがあり我が家のように自分らしくいられる)
具体的には、常連が集う喫茶店やカフェだったり、個人経営の居酒屋やバーだったり、地域密着型の銭湯だったり、小さなライブハウスやアートギャラリーだったり、ボードゲームカフェだったり、コミュニティ型のコワーキングスペースだったり。
そういったところが自分にとっての第3の居場所になる。
自分の意思によって“選べる”ことが心のゆとりを生む。
成長や変化には痛みが伴います。
しかし何より苦痛なのは、自分の居場所ではないところにずっととどまることです。
― ナラヤナ・ムルティ
Growth is painful. Change is painful.
But, nothing is as painful as staying stuck where you do not belong.
― Narayana Murthy
