【MLB】千賀滉大は復活できるのか?
こんにちは。YUPSIRONです。
オフシーズンに書こうと思っていたけど忘れていたやつ第二弾です。
日本人Metsファンなら全員が望んでいるであろう千賀晃大の復活可能性について書いていきます。
成績を確認してみよう
シーズン全体の成績

この成績だけを見るとイニング数は少ないものの、シーズン途中に怪我から復帰したローテーション2番手くらいの投手に見えます。しかしこの成績はシーズン前半に上振れていたときのも含まれており、千賀滉大の現在地を表した成績とは言えないのではないでしょうか。今回話題にしたいのは6/12のロイヤルズ戦登板時に太ももの怪我で1ヶ月ほどIL入りして、復帰後以降のパフォーマンスになります。成績はこちらです。
怪我明け後の成績(7/11〜8/31)

この成績を見ると、なぜマイナー降格となったか分かると思います。とにかく投げれば打たれるという状態であり、指標も軒並み下がっているので成績が向上する兆候も感じれられません。来年以降も契約が残っているので、フロントとしてはマイナーで無双していたTongやMcLeanの枠を作るためにもマイナー降格を打診したのでしょう。
成績低下の原因考察
NPB時代から見てきたファンとして
今回の成績下降には何点か思い当たる節があります。
指標から考察する不調要因
①お化けフォークが通用していない。
②速球系統の指標悪化
③モデルチェンジの失敗(?)
①”お化けフォーク”が通用していない。
「通用していない」というのは打たれているという訳ではなく、空振りが奪えなくなったという側面での意味となります。

指標を見てみると打率/長打率には大きな変化はありませんが、Whiff%や奪三振率などの”空振り”に関する指標が約20%低下していることが分かります。大きな変化をする球種なだけに元々ストライクゾーンに入れることが難しく、空振りを奪えることで有効な球種となっていたので従来通りの投球スタイルでは抑えることができなくなっています。
②速球系統の指標悪化
千賀が投げている速球系統の球種はストレートとカットボールが該当します。特にカットボールが機能しておらず、2023年に比べてHard Hit%が10%近く上昇しているような状況。得点阻止貢献度の指標であるRun/Valueで確認すると20点の差があるほどです。

またストレートについても全体的に指標が悪化しており、フォークを活かすことができていません。NPBにいた2020〜2022年あたりはカットボール+フォークで勝負する投手となっていたので現在の投球スタイルを貫くのであれば、この2球種を改善しなければ復活は難しいかもしれません。
③モデルチェンジの失敗(?)
千賀滉大のプレイヤータイプとしてはNPB時代と同じくこういうイメージの人が非常に多いと感じています。
「コントロールがそこそこで奪三振能力が高いパワーピッチャー」
ただ2025シーズンは序盤からGB%が高く、三振が減ったことで意図しているかどうかは分かりませんが、こんな投手へモデルチェンジしていました。
「要所をしっかり抑えられるゴロピッチャー」
そもそも4月終了時点では30イニング投げて防御率1.29だったにも関わらず、個人的には世間よりも評価していませんでした。というのも指標が2023年比べるとかなり悪くなっていたことや外野の好守備によって得点阻止をしていた機会が他投手に比べても多い印象があったので、5月中には下振れが来ると思っていたからです。ただ5月終了時点でも60イニングで防御率1.89と下振れは来ず。チーム方針に則ってゴロPへモデルチェンジしたと考えるようになりました。
ただ6/12に怪我をしてから”何か”が変わってしまい、1ヶ月後の7/11となった復帰戦以降は揺り戻しが来たかのようにコンスタントに点を取られ続けました。個人的には四球からの連打で崩れるなどの結果以上に内容が良くないところも気になりました。結局マイナー落ちしてからも調整として一定間隔で投げ続けていましたが、千賀のインタビューを聞くとフォームバランスなどのメカニクス問題だったそうです。千賀をマイナーに降格させる一連の動きで基本的にフロントの動きとして素晴らしいとは思いつつも唯一落ち度を感じたのはマイナー降格させた時点で本人が投げたいといってもシーズンアウトの判断をフロント/首脳陣がするべきでした。それはもし”チームがプレーオフに出場できていた”としてもです。
復活する可能性はあるのか?
日本人バイアスもありますが、復活確率70%くらいで見ており、充分に可能性はあると考えています。また先日Youtubeで練習風景や2025シーズンに感じていた違和感などを語ってくれている動画が公開されたことで自身の状態を把握していることが分かりました。改善しなければいけないことが分かっているのは復活へのカギになりそうです。ちなみに動画は非常に面白かったので是非見てみてください。
そして動画内では2024シーズンのプレーオフから防御率と比例していないスタッツや「誤魔化しながらプレイしていた」という感覚を持っているそうなので、万全であれば復活するのではないでしょうか。ただインタビューでも怪我の懸念が拭いきれない旨の発言があるので登板間隔を配慮する必要はありそうです。
さいごに
日本では大谷翔平や山本由伸が所属しているドジャースを応援する流れがあるなかで、ライバル球団も1つであるNYMに所属している千賀は中々フォーカスされにくい現状があります。特にJuan Sotoの歴史的な超大型契約によって大谷翔平の総額を超えたのを皮切りに大谷信者の方々には何かあればチームごとディスられる始末。ただ千賀がNYという厳しい環境ながらも試行錯誤を続けて活躍する姿はもっと伝わってほしいなと感じています。ドジャースを応援しながらも千賀を気にかけてくれる人が増えるとMetsファンとしては嬉しいですね。
