本を1000冊読んだら起きたこと。
「趣味は何ですか?」と聞かれたら、一番はじめに「読書」と答えるくらい本が好きです。
本格的に本を読み始めた大学生の頃から30代の今までに、1000冊以上の本を読んできました。

読むジャンルは流行の小説から、エッセイ、漫画、ノンフィクションに人文系、自己啓発本までさまざま。いわゆる乱読派です。
最近ハマったのはこちら↓
基本的にはそれぞれが好きなものを好きなペースで読めばいいと思うけど、やっぱり気になりますよね。
人間は本を1000冊読んだら、一体どうなるのか。
知識がついて、めちゃめちゃ賢くなる?
読書スピードが上がって、チラッと眺めるだけで内容を吸収できるようになる??
そんな疑問に実体験からお答えしてみます。
(実利的な変化・メリットをすぐに知りたいという方は、目次からgo!)
とにかく賢くなりたかった
読書を始めた頃の私は、いわゆる「意識高い系」の大学生でした。
進学校を出て、そこそこいい大学に入り、自分はそれなりに頭がいいのでは?と思っていたのです。
ここからさらに1000冊読めば、政治も経済も最新テックも語れる「何でも知っている自分」になれるはず。
そう信じて生活費を削っては本を買い、暇さえあれば「読書 1000冊 変化」とググって、未来の自分を想像してニヤニヤしていました。
今思えば、かな〜〜りイタイ。笑
もちろん冊数が全てではないけれど、当時の私は1000冊も読めばいっぱしの賢い人になれるような気がしていたのです。
とにかくまずは1000冊!と、来る日も来る日も本を読み続けました。
1000冊読んで気づいた「自分の正体」
それから10数年。私はついに1000冊の本を読み終えました。は〜長かった。
果たして、昔より賢い知識人になれたのか。
答えは「ノー」です。
アヘンの製造方法や、人間がヤギになる方法、ラテン語の格言、やけにお腹が弱い小説家の日常。 豆知識はたくさん増えました。
でもそれらが役立っているかと言われると、驚くほど何の役にも立っていません。
(読んでる本が偏りすぎていると言われたらぐうの音も出ない。笑)
一応真面目な本もたくさん読んだけど、気づいたことはただ一つ。
「私って、本当にバカだったんだなあ〜」
これに尽きます。
何も知らない私たち
「無知の知」とは本当によく言ったもので、自分は世の中のことを何も知らないし、何もわからずに生きてきたんだな、ということをただただ突きつけられた10数年でした。
この世は知らないことばかり。
「自分は頭がいい」と思い込んでいた10代の私に、そっと教えてあげたいです。
「1000冊読んでもあなたはバカなままだよ」と。
でも同時に、「1000冊読むのは無駄じゃないよ」とも言ってあげたい。
自分が賢くないということを、膨大な読書を通じてようやく腹落ちできたのだから。

途中から「あ、これ賢くならないな。」と気づいた私は、楽しさだけで読み続けたのですが、自分はバカだと認めたらフッと心が楽になったんですよね。
この世のどこかに真理みたいな正解がきっとあって、その正解を常に知っていなきゃいけないという変な気負いが消えて。
知らないことを知らないと言い、新しい知識に「へぇ!」と素直に驚く。
1000冊読んだ先に待っていたのは、知識で中途半端に武装するのをやめて、世界を純粋に面白がれるようになった、最っっ高に身軽な自分でした。
1000冊読んで得られた「実利的なメリット」3選
…とここまで書いてみて、多読ってメリット全然ないじゃんと思われるのもアレなので、実利的なメリットも一応あげておきます。
①本屋さんやAmazonで、自分好みの本を引き当てられるようになった
→とにかく数を読むことで、ジャンルや著者への解像度がグンと上がりました。頭の中に本のマップがある感じ。なので、読む前からこれは自分に合いそう、合わなそうがなんとなくわかります。忙しい現代人としては、これは地味にめちゃめちゃ嬉しいです。
②活字への抵抗感がゼロになった
→速読できるようにはなりませんでしたが、分厚い本を前にしてもとりあえず読んでみるかと思えます。調べ物をするときに、本を読むという選択肢を自然と選べるのは一生の財産です。あと、資格試験の長文問題などでもひるまなくなったのは、間違いなく多読のおかげ。
③ 「ものさし」が増えた
→1000通りの人生や考えに触れたことで、「正解は一つではない」という感覚が身につきました。自分と違う価値観に対しても、「まあ、そういうパターンもあるよね」と思える心の余裕が生まれました。とはいえいまだにブチギレたりもするけど。笑。ま、人間ですしね。

もし、かつての私のように、賢くなりたくて必死に本を読んでいる方がいたら伝えたいです。
1000冊読んでも、あなたはたいして賢くなれません。
でも、安心してください。
その先には、今よりずっと知ることを楽しめる自分が待っているはずです。
今の私は何も知らないからこそ、なんでも吸収できるような気がしていて、これからの読書ライフが楽しみでしょうがありません。
さあ賢さを捨てて、バカになるために本を読もう!
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