未来は思わぬところからやってくる
セカンドキャリアの支援セミナーで印象に残った話の一つに、「弱い紐帯(ちゅうたい)の強さ」があります。
社会学者マーク・グラノヴェター氏が提唱した理論で、親しい友人や家族よりも、顔見知りや異なるコミュニティに属する人との緩やかなつながりの方が、新しい情報や機会を運んでくることがある、という考え方です。
親しい人たちは同じような情報を共有していることが多い一方で、弱いつながりは自分の知らない世界への橋渡し役になるそうです。
もう一つ印象に残ったのが、
「願いは口に十回と書く」
という話でした。
夢や構想は、心の中で思っているだけでは広がりません。
口に何度も出して初めて、人に伝わり、応援やご縁につながる。
そんな意味だと受け取りました。
私は最近、自分の話ばかりで恐縮しながらも、猫シッターや猫ホテルの構想を機会があるたびに話しています。
先日も、長年お世話になっている美容師さんにその話をしたところ、
「面白そうですね。機会があれば私のお客様にも広めますよ」
と言ってくださいました。
もちろん、その場で何かが決まったわけではありません。
でも、その言葉はとても嬉しく、同時にセミナーで学んだグラノヴェター氏「弱い紐帯(ちゅうたい)の強さ」の理論を思い出しました。
親友でも家族でもない。
けれど長く関係を築いてきた美容師さんという存在が、新しい可能性を運んできてくれる存在であるかもしれないと気が付いたのです。
まだ何かが始まったわけではありません。
それでも、口に出してみることで応援してくれる人が現れる。
学びとして聞いていた理論が、自分の体験として腑に落ちた出来事でした。
セカンドキャリアの支援セミナーで学んだことはたくさんありますが、この日の私は、「弱いつながりが未来を運んでくる」という言葉を少しだけ実感できた気がしています。
これから先、どんな未来が待っているのかはわかりません。
ただひとつ言えるのは、その未来は案外、思わぬところからやってくるのかもしれないということです。
読んでいただき、ありがとうございました。
