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欧米人に刺さる部屋、アジア人に刺さる部屋。写真で「客層」はコントロールできる

「もっと欧米人のゲストを増やしたい」 「連泊してくれる旅慣れたゲストに来てほしい」

そう願う民泊オーナーさんは多いですが、実はこれ、運任せではなく
「写真」でコントロール可能です。

私は民泊カメラマンを生業としながら、自らも4軒の宿を運営しています。私の宿のゲストは90%以上が欧米人です。 なぜそんなことが可能なのか?

それは、彼らが好むビジュアルを徹底的に調査し、写真の「光」を設営段階から設計しているからです。

今回は、欧米人とアジア人、それぞれに刺さる写真を、生物学的・文化的な視点から解き明かします。

1. なぜ欧米人は「薄暗い部屋」を好むのか?

欧米人が宿泊中の部屋を訪れると、驚くほど暗い照明で過ごしていることがあります。 逆にアジア人のゲストは、部屋中の電気を全開にして過ごすことが多いです。

これは単なる好みの問題ではありません。もっと根源的な、身体の構造に関わる理由があるのです。

① 目の「虹彩(こうさい)」の色素が違う

これが最も強力な生物学的根拠です。

  • 欧米人(色素が薄いブルーやグリーンの瞳) 瞳の色素が薄いため、光を目の中に通しやすく、まぶしさを強く感じます。 彼らにとって、日本の一般的な白いシーリングライト(直接照明)は、まるで手術室にいるように眩しく、不快な光なのです。だからこそ、光源が直接目に入らない「間接照明」や「シェードのあるランプ」を本能的に好みます。(実は私も目の色素が薄いタイプ。自宅でも極力暗くして過ごしたいので、家族からは不評です 笑)

  • アジア人(黒や茶色の瞳) 瞳の色が濃いため、光に対する耐性があります。 部屋の隅々まで明るく照らす強い光でも不快には感じず、むしろ「暗い=よく見えなくて不安」という心理が働きます。

② 「くつろぎ」vs「作業」の歴史

家の中で「何をして過ごしてきたか」という歴史的背景も、好む光に影響しています。

  • 欧米のスタイル(暖色・影を楽しむ) かつて、ろうそくや暖炉の弱い光で夜を過ごす歴史が長く続きました。夜は「リラックスする時間」であり、部屋全体を明るくする必要がない文化です。 必要な場所だけを照らす「多灯分散」方式が主流で、空間にできる「陰影」こそがドラマチックで素敵だと感じます。

  • アジアのスタイル(白色・影を消す) かつては一つの部屋(茶の間)で、食事、勉強、裁縫など全てを行っていたため、「手元が正確に見える白い光」が必要でした。 そのため、影ができることを嫌い、部屋全体をのっぺりと明るくするシーリングライトが標準化したのです。

2. 写真における「清潔感」の捉え方の違い

この違いは、民泊サイト(OTA)での写真の見方にも直結します。

欧米人は「雰囲気」を見る

彼らは写真に「ストーリー」や「雰囲気」を求めます。 暖色の間接照明で演出された陰影のある部屋は、高級感や「Hygge(ヒュッゲ=居心地の良さ)」を連想させます。 「少し暗くても、雰囲気が良い=リラックスできそう」とポジティブに捉えるのです。

アジア人は「情報」を見る

一方、アジア人は写真を「情報の確認」として見る傾向が強いです。 隅々まで明るく白い光で撮られた写真は、「汚れがない」「部屋の広さが正確にわかる」という「信頼と清潔感」に繋がります。 逆に影が多いと「暗い=汚れているかもしれない」とネガティブに捉えられるリスクがあります。

3. 私が実践している「写真の黄金比率」

では、具体的にどうすればいいのか? 欧米人を狙うからといって、全ての写真を暗くムーディーにすれば良いわけではありません。清潔感は万国共通で重要だからです。

私が実践し、成果を出している「写真構成の黄金比」を公開します。

【ターゲット別:リスティング写真の構成比】

🟢 アジア人を狙う場合

明るい写真 9 : 雰囲気重視の写真 1 とにかく明るく、清潔さを前面に押し出す。白い光(昼白色)をメインにする。

🟠 欧米人を狙う場合

明るい写真 6 : 雰囲気重視の写真 4 部屋の広さや清潔さを伝える「明るい写真」をベースにしつつ、全体の4割はスタンドライトや間接照明だけを点灯した「夜の過ごし方が想像できる写真」を混ぜる。

私の運営する4軒の民泊では、欧米人の「旅慣れた層」の予約を獲得するため、この「6:4」の法則に基づいてインテリアと写真を設計しています。

その結果、ゲストの欧米率は90%以上です。

まとめ:写真は「客層」を選別するフィルター

「誰でもいいから来てほしい」という写真は、結局誰にも刺さりません。 逆に、ターゲットに合わせて写真を設計すれば、来てほしいゲストだけが反応してくれるようになります。
写真は単なる「部屋の記録」ではありません。 ミスマッチを減らし、満足度の高いゲストだけを集めるための強力なフィルターです。

もし客層に悩んでいるなら、一度「照明」と「写真の比率」を見直してみてください。 写真を変えれば、ゲストが変わります。それは、運営そのものを変えることにつながるのです。


ゆーりㅣ民泊専門フォトグラファー 
「オーナー目線」×「カメラマン歴20年」で宿の魅力と収益を最大化ㅣ毎月10件以上撮影ㅣ自らも転貸3軒、購入1軒を運営し上位1%宿・スーパーホスト継続ㅣ売れる写真で宿の価値を引き上げます

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