さすがルクセンブルク!公共交通機関がすべて無料という衝撃
わたしの前回の訪問時(2019年)にはまだ一部の曜日のみ実験的に導入されていましたが…。2020年2月29日からルクセンブルク全土ですべてのバスやトラム、電車(2等車)が無料で利用できるように。国民だけでなく、観光客や隣国からの通勤者も対象です。
公共交通機関が無料なのはなぜ?

国全体で公共交通機関を完全に無料にしたのは、ルクセンブルクが世界で初めて。その目的は大きく2つあります。
①マイカー通勤から公共交通へのシフトを促し、交通量とCO2排出量を削減すること。
②低所得層の移動コストを抑えること。国民1人当たりのGDPランキング第1位で、押しも押されぬ富裕国のルクセンブルク。一方で若者や外国人労働者は低所得になりやすく、富裕層との格差が拡大傾向にあります。
あとは、ルクセンブルクが非常に小さな国という事情も確実に背景にあります。ルクセンブルクの国土面積は約2,586平方キロメートルで、神奈川県とほぼ同じ広さなんです。わたしの住むグレーターロンドン(ロンドン広域)の1.6倍しかないので、面積だけで言えば、国というよりは「都道府県」または「めちゃくちゃ巨大な都市」のイメージで考えた方が近いかと。
だから、たとえば日本で「全国の公共交通機関が無料!」と言ってしまうと、極論としては九州から北海道までなどのとんでもない距離を、新幹線なども利用して移動する人が出てきてしまいますが、「神奈川県内ならいくら移動しても無料!」ということなら、コスト面ではそんなに大変なことにはなりませんよね?
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