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私の「夏と言えばコレ!」は、まだ見つかっていない

いつも楽しく参加させて頂いている共同運営マガジン『アラフィフからのnote部』。今日は7月のお題のひとつ、「夏と言えばコレ!」について書いてみたいと思う。

……といいつつ、実は、このお題を書き始めたときには思いもしなかったエンディングに。

「今年の私の夏と言えばコレ!」は、どうやら別のものだったらしい。

『夏になると行きたくなる場所、食べたくなるもの、聴きたくなる音楽などなど。あなたの「夏と言えばコレ!」を教えてください。』

この一文を読んで、最初に頭をよぎったのは「鱧の梅肉和え」だった。

関西ではおなじみの鱧。
母が大好きで、夏になると食卓によく並んだ。

丁寧に骨切りした鱧をさっと湯引きし、氷水できゅっと締める。

青々とした大葉の上に、キンキンに冷やした真っ白な鱧を並べ、滑らかになるまで叩いた梅肉をちょこんとのせる。

見た目にも涼しく、味も絶品。

食べるたびに「いやぁ、夏やねぇ」としみじみ呟く母の笑顔を思い出す。

今では関東でも鱧を見かけるようになった。

でも、どこか違う気がしてしまう。

きっと、この街には母との夏の思い出がないからだろう。

夏に聴きたくなる音楽……は、これといってない。

だって、私にとっての夏の音楽はセミの合唱だから。

我が家のすぐそばの雑木林からは、早朝から夕方までセミの声が響き渡る。

ニイニイゼミとアブラゼミが優勢で、夕方になるとひぐらしが歌い始める。

一方で、夏休みの象徴たるミンミンゼミは、めったに聞こえない。

温暖化の影響で個体数が減少しているという。

あの鳴き声が聞こえない夏なんて……そんなの、日本の夏じゃない。

夏になると行きたくなる場所。

これまた難しい。

というのも、とにかく暑いから(笑)。

どこにも行きたくないし、何もしたくない。

ただただ、ぐうたらな人間になってしまう。

子どものころは海もプールも森林公園も、なんなら学校の校庭で遊ぶだけでも楽しかった。

でも今は、暑すぎて外へ出る気力が湧かない。

この暑さで、海水浴客も減っているという。

海の家で食べる焼きそばや、かき氷のおいしさを知らない子どもたちが増えていると思うと、やっぱり少し寂しい。

あらあら。

なんだか否定的なことばかり書いてしまった。

うーん、違う違う。

こんなことを書きたかったんじゃない。

夏、夏、夏……。




あっ、そうだ。

誕生日だ!





夏生まれの私。

そうだ、夏は私の季節じゃないか。

またひとつ、大人の階段を登るのだから、こんな楽しみなことはない。

まだ大台には届かないけれど、その背中が見えてくるところまで歩いてきた。

58歳まで、あともう少し。

それまでにどこへ行こう。

何を食べよう?

鱧はもちろん買ってくる。

今年はまだ食べていないスイカも食べたい。

美容院の予約はした。

そうそう、オットと大ゴッホ展へも行くんだー。

私には、「これが夏」という決まったものはない。

だからこそ、これから見つけていけばいい。

セミのように殻を脱ぎ、大きな鳴き声で新しい世界にあいさつしよう。

お題を見たときは、鱧やセミのことを書くつもりだった。

でも書き終えてみて、あらためて思う。

今年の私の「夏と言えばコレ!」は、58歳になるまでの、このわくわくする時間なのかもしれない。


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