散歩とトーストと、生きた心地。
昨日は、朝から散歩に行ってモーニングに行こうと思い立った。
家の近くに商店街があって、そのあたりを同棲中の彼とぶらぶら散策。
太陽、気持ち良すぎ。
朝日がキラキラして、ビルの窓の反射が目も開けられないくらいまぶしい。
アスファルトの匂いがする地面に確かに足をつけて、一歩ずつ歩みを進めていく感覚が、細胞レベルで生きた心地を感じさせた。
「なに食べる?」
「なに食べよっか」
あてもなく散歩に繰り出したので、おなかがペコペコになってきた。
私たちは、Googleマップで近くにあるパン屋さんを探し、ここいいね、なんて話しながらその方向へ歩いた。
「あった!」
お目当てのパン屋さんを見つけた。
パン屋さんの大きな窓から見えた、パンたち。
ワクワクを隠し切れない私は、思い切りパン屋さんのドアを引いた。
すると、一気に私の鼻に広がる小麦のかぐわしい匂い。
ぶわっと、幸せがなだれこんできた。
パンが大好きな私にとって、天国のような世界。
パブロフの犬のように、よだれがとまらない。
レジでモーニングのトーストのセットを頼んだ。
自分たちで席を選んで、店員さんが運んできてくれるスタイル。
厚切りのトーストには、バターがしみ込みきらないほど塗られていて、表面は黄色く染まっている。
幸せの色が黄色を連想しやすいのは、きっとこのバターの色もあるんだろうな、なんて考えていた。
そんな幸せトーストにきんぴらごぼうとゆで卵、ホットコーヒーがついている、目にも体にも嬉しいワンコインのモーニングのセット。
「いただきます。」
温かいうちにトーストを頬張ると、カリッという音と同時に広がるあまじょっぱいバターと甘い香り、トーストの小麦の香りがそれをふんわり包んでいた。
「おいしい。」
生きた心地がした。
セロトニンがあふれ出していた。
体に優しいきんぴらごぼうもゆで卵もホットコーヒーも、一緒にトーストを頬張る彼も。
五感で感じてホッとした。
やっぱり私はパンが大好きだ。
今日も、幸せな一日がはじまった。
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