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キャリアにもやもやする人へ:「やりがい」が人生の充実感を高める

「今日も疲れた...。このまま働き続ける意味はあるのだろうか?」

そんな自問自答を繰り返すことはないでしょうか。
生活のために働くことは必要ですが、やはり、お金以外の「やりがい」が無いともやもやすることが多くなります。

多くの人が感じる漠然とした「やりがい」という概念の解像度を上げてみることで、私たち自身の人生の充実度が変わるかもしれません。今回はそんな「やりがい」について、つれづれ思うことを書いてみたいと思います。


「やりがい」とは?

国語辞典によると、「やりがい」とは

あるものごとをするだけの値うち。努力に見合う効果。
(出典 精選版 日本国語大辞典)

と記されています。

努力するだけの価値があるか、その価値を感じられるか、ということのようです。そうすると、その人の価値観と多分にリンクしているということになりますね。

ちなみに英語ではどう表現されるのか調べてみると、"worthwhile"(価値がある)、"rewarding"(報われる感覚がある)、"fulfilling"(満足感や達成感)などが近い表現として使われています。英語圏では「達成感」や「満足感」にも焦点が当たっており、より広いニュアンスが含まれる点が興味深いです。

どんな時に感じるか?

それでは、世の中の人々はどんな時に「やりがい」を感じているのでしょうか。

エン・ジャパンが実施したアンケート結果によると 「仕事でどのような時に、やりがいを感じますか?」という設問に対する回答の上位5件は以下の通りです:

① 誰かの役に立っていると感じた時
② ひとつの仕事をやり遂げた時
③ 目標を達成した時
④ 社会に貢献できていると感じた時
⑤ 自分の成長を実感した時

この中で「①誰かの役に立っていると感じた時」がトップにランクインしていることには納得感があります。「④社会に貢献できていると感じた時」も含めて、自分が貢献できている感覚、つまり「貢献感」を感じた時に、多くの人が ”そのことをするだけの値打ちがある"=やりがいがあると感じるのでしょう。

②③は達成感、⑤は成長実感、という言葉で表せます。
個人的にも、こうした貢献感、達成感、成長実感のどれかの要素、もしくはそれらが混ざっているときに「やりがい」を感じます。

特に①④の貢献感を感じやすいのは「ありがとう」と言われた時だと思いますが、周りの知人と話をしていても、仕事をしていて一番嬉しいと感じるのは「ありがとう」と言われた時と話す人が最も多いので、このアンケート結果と符合しています。

ただ、その「ありがとう」にもいろいろな種類があります。

メールの文面に書かれている「ありがとう」、日々の仕事で報告を上げた時に上司からもらう「ありがとう」、半年間かけて取り組んだプロジェクトが成功した時に役員から伝えられた「ありがとう」、落とし物を拾って渡したときに受け取る「ありがとう」、誕生日プレゼントを渡したときに返ってくる「ありがとう」、などなど…

会社で仕事をしていると、上司や関係部署から感謝されることもそれなりにあります。ただ、その時の感謝の言葉はどうしても形式的な「ありがとう」になりがちです。一方で、コーチングの個人クライアントから「人生が変わりました、本当にありがとう」等の感謝を伝えられた時の感動は、比較にならないほど大きいのです。

どういう時の「ありがとう」の喜びが大きいか考えてみると、儀礼的、形式的な感謝よりも、個人的に言われた純度の高い「ありがとう」のほうが嬉しく思う=価値を感じる⇒やりがいに繋がる、と感じます。

その意味で、コーチングは、多くのケースでクライアントの方から純粋な「ありがとう」を頂けると感じています。クライアントの方にとって、コーチングのテーマがその方個人の重要事項(キャリアや人生の方向性など)に係るテーマであることが多いので、そうした純度の高い感謝を頂けるのではないかと思います。

先月のこと。コーチングセッションを終えた後、クライアントからこんな言葉をもらいました。

「今日のセッションで今まで10年間抱えてきたキャリアのもやもやがすっきりしました。今後の方針が明確になって本当にうれしいです。」

このように、クライアントの人生を好転させるきっかけを作ることができると、「これこそが私のやりがいだ」と心の底から思うことができます。そして、更に多くの方にそうした貢献をしたい、という気持ちが強くなります。

「やりがい」を高める具体的な3ステップ

もし今あなたが「やりがい」を十分に感じられていないと思うなら、以下の3つのステップを試してみてはいかがでしょうか。

  1. やりがい診断:現在の仕事や活動で①貢献感、②達成感、③成長実感をそれぞれ10点満点で評価してみましょう。どの要素が低いかを知ることが第一歩です。

  2. 最も低いスコアの要素を高めるための小さな行動を設計する

    • 貢献感が低い場合:毎日一人にでも「役立つこと」を意識的に行う

    • 達成感が低い場合:一日の終わりに「今日達成したこと3つ」をメモする習慣をつける

    • 成長実感が低い場合:週に一度、「今週新しく学んだこと」を振り返る時間を作る

  3. 週に一度、「今週最もやりがいを感じた瞬間」を記録し、パターンを見つける:これにより自分にとって真のやりがいの源泉が見えてきます。

私自身、本当の意味でのやりがいが見いだせず、もやもやしていた時期がありました。毎日の業務にそれなりのやりがい、達成感を感じつつも、「本当にやりたいことは何だろう」と考えて、いろんな本を読んだり、セミナーに参加したりしていました。
そうした試行錯誤を繰り返す中で、コーチングと出会い、やりがいを感じる経験を積み重ねることができました。

普段から、自分が何に貢献感を感じるか、達成感・成長感を感じるか、について感度を高めておくことは、自分が本当にやりがいを感じることを見つけるために有効だと思います。

仕事にやりがいは必要か?

ところで、そもそも仕事に「やりがい」を求める必要はあるのでしょうか?

これは人によって答えが違う気がします。

仕事はお金のためと割り切って淡々とこなしていく、という価値観も当然あると思います。

所変われば価値観も違うので、欧米系の人たちはそうした価値観の人が多いと思われます。私がアメリカ駐在時代に接した同僚たちは、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と明確に線引きする人が多く、「お金を稼ぐ手段」としての仕事観を持っていました。しかし、彼らはその分、家族との時間やボランティア活動など、仕事以外の場所で強い「やりがい」を見出していたのです。

ただ、多くの場合、一日8時間程度を仕事に割くわけで、どうせ時間を使うのであれば、その時間から少しでも多くの「やりがい」を受け取れた方が「お得」なのではないか、と個人的には思います。

また、「やりがい」には複利の要素もある気がします。

「やりがい」を感じながら取り組んだ仕事からは、より多くの成長や達成感を得ることができて、そうした仕事を積み重ねているうちに、より多くの「やりがい」を感じられる仕事を任される・獲得できるようになります。どんどん「お得」になっていくわけですね。

例えば、私の場合、コーチングの経験を積むほどに、より難しい課題を抱えたクライアントからの依頼にも応えることができ、その分「役に立てた」という貢献感も大きくなっていきました。それが自信となり、さらに技術を磨く意欲につながる—このサイクルこそが「やりがいの複利効果」だと思います。

人生の「やりがい」

では、人生に「やりがい」は必要でしょうか?

厳密には違うのかもしれませんが、「やりがい」=「生きがい」とすると、どんな人にとっても「やりがい」「生きがい」はやはり必要なのではないでしょうか。

特に、先述のアンケート結果でも出てきた貢献感は必須でしょう。

「誰か・何かの役に立っている」と感じられないと、人はさすがに辛くなります。その「誰か」は誰であってもよいと思います。自分の親、配偶者、子供、飼っている犬、近所のおばあさん、道行く人など。

「役に立ち方」もどんな形であってもよいでしょう。

究極的には生きているだけでも(親など)誰かの役に立てているということもあると思います。

ただ、役に立ち方として、仕事は"お金をもらう"ということで貢献できていることが可視化・具体化されているとも言えて、貢献感を感じるための手段としては良い方法だと考えています。

やや強引ですが、私が死ぬまで働こうと考えているのは、この貢献感を得るためというのも一つの理由になっている気がします。

具体的には、できるだけ長い間、コーチングを通してクライアントの方の人生を好転させるきっかけづくり・お手伝いをできればと考えています。それが現時点での私のやりがい・生きがいです。

最後に皆さんにも考えて頂きたいです。

今日一日を振り返って、どんな瞬間に「やりがい」を感じましたか?

もし思い当たる場面がなければ、明日はどんな「やりがい」を見つけられるでしょうか?

皆さんの人生のやりがい・生きがいは何でしょうか?

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