見出し画像

人間関係に疲れたあなたへ - 心と身体の調和で築く幸せな人間関係

あなたは昨日、何回スマホをチェックしましたか?

パートナーや友人と話している最中にも、無意識のうちに画面をチェックしたりしていませんでしたか?

ながらスマホによりパートナーとの関係が悪化した、という調査結果は多数あります。

これは一例ですが、普段の無意識の行動が人間関係を悪化させている、あるいは、もっと良い人間関係を築くことを阻害している可能性があります。
そして、それは単なる「コミュニケーション」の問題ではなく、もっと根本的な「心の使い方」に問題があるのかもしれません。

今回は、ウェルビーイングの中の重要要素の一つ「人間関係」について考えてみたいと思います。

ながら聴きがお好みの方は、以下のラジオ番組風音声(5分31秒)をお試しください。
*一部、「心身一如」をAIがうまく読めていませんが、ご愛嬌としてご容赦ください。


すべての悩みは対人関係の悩み

心理学者アドラー「人間のあらゆる悩みは対人関係の悩みである」と断言しています。多くの方がこの言葉に共感するのではないでしょうか。仕事の悩み、健康の悩み、将来の不安...これらはすべて、突き詰めれば人との関わり方に根ざしているのではないでしょうか。

科学的にも、この洞察は裏付けられています。ハーバード大学が75年以上にわたって行った「人生の幸福要因」に関する追跡調査では、幸福を決定づける最大の要因は、お金でも名声でも健康でもなく、「良好な人間関係」と結論付けています。

Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズが、「仕事よりも家族との時間を優先しなかったこと」が人生の最大の後悔だと語ったことも有名です。あれほどの成功者でさえ、人生において人間関係が最重要だと述べていることは説得力があります。

私自身も、特に30代のころは残業と出張に忙殺され、家族との時間を十分に取れなかった時期があります。ジョブズと比較できるレベルではありませんが、自分もそれなりの後悔があります。もし今自分がその時に戻れるのであれば、もっと家族や友人との時間を確保する働き方をすると思います。

では、どのようにすれば良好な人間関係を築くことができるのでしょうか?

「心身一如」:東洋の叡智と現代の実践

最近、友人に誘われて合気道を始めました。その関係で、道場が所属する心身統一合気道会会長・藤平信一氏の著書「心を静める」を読み、「心身一如」という概念を知りました。

この「心身一如」が良好な人間関係を築く上でのヒントになると感じたので、ご紹介したいと思います。

心身分離の罠と心身一如の実践

「心身一如」とは、心と身体が調和して一つになっている状態を指します。これに対して、心と身体が乖離している状態を「心身分離」と呼びます。

あなたも経験があるのではないでしょうか?
仕事のメールを「やりたくないな」と思いながら返している時、集中力は散漫で、何度も同じ文章を書き直すことに。これは典型的な「心身分離」の状態です。

一方、「やってみたい!」と思いながら取り組む時、時間が経つのも忘れるほど集中し、高いパフォーマンスを発揮できる—これが「心身一如」の状態です。

そして、この「心身一如」は日常生活やコミュニケーションにも有効活用できると藤平氏は説きます。

日常生活での「心身一如」実験

そこで私は、実験的に日常のさまざまな場面で「心身一如」を実践してみることにしました。

1. 食事での実践

最初の試みは食事の時間でした。「心身一如」「心身一如」と心の中で唱えながら食べると、普段は無意識に流し込むように食べている食事が、まるで別の体験に変わりました。口の中での食感、香り、味の変化、一口一口の温度差まで鮮明に感じられるようになりました。

2. ワンコとの関わり

次に、我が家の犬との間で試してみました。毎朝、起きてリビングに行くと、ワンコがすり寄ってくるので、テレビを見ながらぼんやりと身体を撫でてあげます。

ここでも、「心身一如」と念じながら、ワンコのことを想いながら、頭や身体をマッサージしてあげました。気のせいかもしれませんが、普段よりもワンコが幸せそうにしていました。

少なくとも、自分はその時間、ワンコに集中していました。
マインドフルネスで言われる「今ここ」にある状態を作り出すことに通じるのかもしれません。

人間関係における心身一如:驚くべき変化

藤平氏の著書によれば、最も「心身分離」に陥りやすいのが、実は家庭内なのだそうです。当たり前の関係で油断し、「この人なら分かってくれるだろう」と無意識のうちに注意散漫になってしまうからです。

言われてみれば確かにその通りです。妻に話しかけられても生返事をし、上の空で話を聞いていることが良くあります。まさに、THE「心身分離」の状態です。

妻との会話

そこで、妻との会話で「心身一如」を意識してみることにしました。そうすると、どうも今までと感覚が少し違ってきました。

  • まず、(当然かもしれませんが)話していることが頭に入ってきます

  • それだけでなく、表情や体調がよくわかる

  • 普段全く目に入らない、アクセサリーも、「あ、今日はこのピアスをつけている」というようなことまで気づくようになりました

気のせいか、妻の反応も良くなった気がします。

日常のコミュニケーションでも

次に、外出した時も実験してみました。ランチを注文する時や、カフェでお会計をする時、犬の散歩で挨拶をする時。「心身一如」を意識して相手に話しかけると、気のせいか、相手もそれを認識してか笑顔を向けてくれることが多い気がしました。

コミュニケーションをとる際、人は自分に対して確り意識を向けてもらえていると感じると好意を持ってくれるものなのかもしれません。

「心の向き」が変える関係の質

藤平氏は「心の向き」の大切さも説明されています。

  • 心が内側=自分だけに向いていると、相手に伝わりません

  • 逆に心を外側=相手に向けていると、言葉以上のものが伝わるのです

これは私がコーチングで痛感したことでもあります。かつての私は「どう良いアドバイスをするか」という自己中心的な視点で臨んでいたことがあります。「相手のために」という意識で臨むようになると、クライアントの反応が劇的に変わったことをよく覚えています。

幸福への具体的ステップ:今日から始める「心身一如」

では、あなたも「心身一如」を日常に取り入れたいと思ったら、どのように始めればよいでしょうか? 私も始めたばかりですが、例えば以下のようなことを試してみるのは如何でしょうか。

1. 日常の「一如モーメント」

一日に3回、心身一如タイムを作ってみる。
食事や会話、仕事の際に「今この瞬間、心(意識)と身体(やっていること)は一つになっているか?」と自問します。分離していることに気づいたら、その時やっていることに意識を向けるように修正してみましょう。

2. 大切な人との対話を「心身一如」で

大切な人と話す時に「心身一如」を意識してみる。
意識的に「心身一如」を保つようにして、目を見て、全身全霊でその会話に集中することを継続してみると、関係性がよくなるでしょう。

おわりに

ハーバード大学の研究が示すように、人生の幸福は良好な人間関係にかかっています。そして「心身一如」の実践は、その良好な関係性を築くうえで非常に有効だと思われます。

あなたは今日、何か大事な会話がありますか?
もしあるなら、その瞬間に「心身一如」を意識してみませんか?

たった一つの会話から、あなたの人間関係が変わり始めるかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!