群れない、だけど孤立しない選択
群れることを嫌う訳
『ハッハッハーッ!ウケるぅ!バカじゃねーのぉ』
休憩室に入るとゲラゲラと大きな笑い声が響く。
勿論私ではない。
4、5人の同僚が椅子に腰掛け、談笑している。そんなに面白いことがあったのだろうか?
私は距離を取って、離れた椅子に腰を下ろす。その輪に加わってもいいのだけど、どうしても気が進まない。
スマホを眺めながら、コーヒーをひと口。
『ハッハッハーッ!ウケるぅ!バカじゃねーのぉ』
ん⁉︎さっきと同じセリフ?
芸人でもいるのだろうか?
そんなに面白い話って、ある?
私は疑問しか浮かばなかった。
何故、輪に入らないのか?
自分が大声で笑っている姿を、俯瞰で見た時の滑稽さが許せないからかな...。
上手く言えないけど、そんな感じ。
その輪の中の人たちは楽しいんだろうけど、側から見たら正直バカっぽい。言い方酷いな。
それに、誰かと行動を共にするってことは、時間を拘束されているってこと。その人たちに合わせなきゃいけない。
『仕事溜まってるかもな...』
休憩を終わって、仕事に戻りたいとしても、話を遮って輪を抜けるのを躊躇う。
そんな事気にしてしまうのが、面倒だからかもしれない。
そんな小さな事を気にしなくて済むなら、ひとりがいい。
小さな輪じゃなく、大きな輪
友達を作らない訳ではない。
同僚とも仲良くはしたい。
でも、グループは作りたくない。
"どんなに我儘なんだよ"って思われるかもしれないけど...
仲がいい...ってバカ話をすることが、仲良しのステータスではないと思う。
夫婦だって、愛しているからといって、いつもベタベタしてるわけじゃない。
そう、心が繋がっていればいい。
仕事場でも同じ。
あなたの行動や発言、ちゃんと見てるし理解してる。だから、僕はそれを踏まえて動く。
その結果、いい仕事が出来る。それで十分。
数名の内輪ウケで盛り上がる仲間はいらない。
仕事、家庭、友達ーー
お互いに尊重し合える仲だからこそ、人と繋がりが生まれる。
その繋がりが、やがて"大きな輪"になるんだよ。
文/みねさわ陽明
