わたしの転職記11|転がるわたし、世の中は素敵な人ばかり
頑張っている人が好きだ。
何かに熱く闘志を燃やしている人が好きだし、自分の仕事が世の中のためになると信じ、本気でわくわくしている人が好きだ。
それは、きっと自分がそんな風になりたいからだろう。
自分の仕事に一生懸命になりたいし、情熱を燃やしていたい。仕事の先にある未来がより良いものになるなら最高だし、そう信じて働きたい。だからいまも、そんな仕事を求めて転職活動をしている。
「面接」という過程
転職活動で色々な企業に応募していると、ありがたいことに「面接」に進めることがある。
「面接」という選考過程は、とても重要だ。
何を今更って感じだけど、企業に自分という人間を知ってもらってアピールする場であるから、もちろん選考の中での比重は重く(と推測)、だからこそ、志望度が高いほど緊張するし、事前にしっかり対策して臨む。
一方で、我々応募者側にとっても、その企業のことをより深く知るチャンスでもある。面接では必ずその会社の人に会うことができるからだ。
面接官は、人事の担当者であることもあれば、現場のマネージャーが担当してくれることもある。後者の場合、自分の上司になるかもしれない人に会うことになるのだ。
どんな人と働くのかって重要じゃないですか?
もちろん、たったひとりだけでその会社を推し量ることはできないが、その人が人事部門であれば、その会社の顔として採用を任された人なわけだし、マネージャーであれば、ある程度の結果を出し、評価されてその職に就いている人なのである。
選考は一次・二次とあることも多いし、続けば続くほど会う人も増えて、聞けた話も増えて、その企業や業務に対する解像度が上がっていくだろう。
それに、日常では出会わないような企業の中の人に会って、自分の話を聞いてもらったり、仕事の話を聞かせてもらったりって、中々あるシチュエーションではない。
こういってはなんだが、相手は仕事でそこにいる。だから、真剣に話を聞いてくれるし、引き出そうとさえしてくれる。質問したことには極力答えてくれるし、比較的にパーソナルな部分も開示してくれたりする。
話が弾んだり、盛り上がったりして、この人と働けたら楽しそうだなって思えたら、志望度もより上がるだろう。
逆も然りで、相手にもそう思ってもらえたら、うちの会社と合いそう!ということで通過率も上がるはずだ(たぶん)。
世の中には素敵な人ばかり…
浮気性みたいなタイトル見出しで、打ちながら笑ってしまったが、実はわたしにも、この人と働けたらと思わず想像してしまうような、そんな面接がいくつかあった。
画面越しでも分かるほど、仕事に対して、自社のプロダクトに対して、目をキラキラさせ、こんなふうな世の中になったら最高じゃない?と語ってくれる。自分の会社はこういうところが魅力で、働いたらあなたも楽しいと思うよ、と自信を持って全力で伝えてくれる。
そういう人たちは、本当に素敵で。
冒頭にある通り、わたしは頑張る人、熱い人が好きなので、そんなことを言われると、あっという間に嬉しくなってしまう。
うわあ、本当にそうですね!
そんな世界になったら最高だと思います!!
なんて、簡単に転がされて、うっかりそのために一生懸命働く自分を想像してしまう。元々そこまで志望度が高くなった会社でも、波長が合えばこの調子だ。
頼れるエージェントの釘
「いやいや、二次とか最終の面接官は、企業側もあなたに刺さる人を選んでるんですよ」
あそこも素敵で、ここも惹かれてて・・・と浮かれポンチなわたしに、エージェントはバッサリ言った。
目から鱗だった。
自分はふるいにかけられる側で、選考される側と思い込んでいたので、まさか自分の思考にハマる人を狙い撃ちされているとは、つゆとも思わなかったのだ。
企業側も選ばれたいという気持ちはあるから、一次では誰とでも話せるような温和な人を選び、二次では合いそうな人をあてがうことがあるそうだ。※あくまでわたしを担当してくれているエージェントさんの説です。
そうか、わたしは面接で、成長したいだの挑戦したいだの熱苦しいことを述べまくっていたので、それに応えられるような思考の人が面接官になることが多かったのだ!
まあ、合いそうな人をあてがうまでしていなくても、企業の代表となって面接者に会うのだから、会社に愛のある人や勢いのある人に会ってもらって、魅力的な会社だとアピールするのは、むしろ当たり前のことなのかもしれない。
道理で、会う人会う人いいなあ、と感心してしまう人ばかりなわけだ。企業の思惑?面接あるある?にあっさり転がされている。
それに、とさらに続けるあくまで冷静なエージェント。
「その素敵な人が、いつまでもその会社にいる保証はないですから」
おっしゃるとおり。現に自分も転職中だし、そういえば相手も経歴で3社目ですって言っていたな・・・納得である。
うんうん頷くしかないわたしに「人の魅力で決めるのではなく、業務内容とか事業内容とか、自分の軸で合うか判断しましょうね」と華麗に釘を打ち切った。同意しかない。
説明を受けなかったら、うっかり人に釣られて入っていたかもしれない。
それはそれで楽しいと思うし、この人と絶対一緒に働きたいと思って決められるくらいの思いなら、ご縁とも言えるかもしれないけれど、分かっていて意思決定するのと、あとから気がつくのでは全然違うので、釘を刺されておいてよかった。
まだまだ面接は続きそうだし(残念ながら)、毎回の面接での出会いを楽しみながら、しっかりバランスをとっていこう。ころころ転がされないように。
それにしても、世の中には素敵な人がたくさんいるんだなあ・・・。
いつか自分も、そんなふうになれるように頑張ろう。
