占いもスピも嫌いになった私が、なぜか占い師になった理由
雨上がりの午後に
カフェでコーヒーを淹れていたら、
近くの席の男性客がぼそっと言った。
「俺、占いなんて、
ウソっぱちやと思ってるんや。」
…おっと。
いきなりケンカ売られた?(笑)
でも、不思議と
胸の奥はスッキリ…
むしろ、
どこかやさしい気持ちになった。
実は、私も昔、
占いやスピリチュアルに
嫌悪感を抱いていたし、
まあ今も、
占い師を名乗ってはいるけど、
難しいスピ用語とかは
さっぱり分からないままだし💦
とりあえず、今、
なんて返せば正解なん?
って、
脳みそフル回転。(@_@)
あの日の私は、
どこにも居場所がなかった
高校生のころ、
学校でも家でも
気持ちの置き場がなくて、
ある夕方、
コンビニの駐車場で泣いていた。
そのあと
立ち読みした雑誌に、
でっかく書かれた文字。
「当たる!電話占い」
(誰か……
未来に希望をくれないかな)
そんな気持ちで
電話してみた。
でも返ってきたのは、
「幸せになれない星ですね」
「頑張るだけ無駄ですよ」
……え?
希望どこ行ったん。
「今度こそ…」と、
別の占い師に電話しても、
返ってきたのは
また同じような言葉。
次の日に
別の所に電話してみたけど
同じように
私を完全否定する言葉。
落ち込んだし、
ひどく、傷ついた。
そんなに私は
ダメな人間なのか、と。
心が、
ぽっかりと
えぐられたみたいだった。
占いも、
占い師も、
大嫌いになった。
数えきれないほどの
呪いの言葉を浴び続けて、
私は見事に、
占い嫌いになった。
それなのに、
気づけば私が占い師になった
人生、本当に分からん…
占い師になった理由は、
たったひとつ。
私のカフェに、
どうしようもなく
落ち込んだ顔をして
やって来る人がいたから。
誰かの言葉に傷ついた人。
生き方が見えなくて、
呼吸が出来なくなった人。
その姿を見るたび、
胸の奥がざわついた。
「この人、誰が守るんやろ。」
未来を当てたいからでもなく、
特別な力を誇りたいからでもない。
ただ私は、
つらそうに来た人が
帰るころには
少しだけ楽になっている、
その感じが
たまらなく愛しかった。
そして気づけば、
またタロットをめくっていた。
占いを続けて分かった、
たったひとつのこと
長いこと占いをしてきて
ある日ふっと思った。
当たるかどうかって、
実はそんな重要だと
思ってなかったな、私…
もちろん当たったら嬉しいし、
外せば、
ちゃんと反省もする。
でも本当に大事なのは、
その人が
「もう少しだけ
がんばってみようかな」
と思えるかどうか。
私は、すごい占い師じゃない。
迷うし、弱いし、
自信がない日もある。
それでも続けてこられたのは、
お客さんがいたからだ。
光を渡してきたつもりが、
気づけばいつも、
誰かに支えられていた。
最後に
だから私はこれからも、
当てるためではなく、
誰かが今日、
少し呼吸しやすくなるために
カードをめくる。
未来がどうなるか…
それよりも、
『あなたがどう生きたいか』
の方が、ずっと強くて尊い。
そして大丈夫。
いつだって、
あなたの中に光はあるから。
私はただ、
その灯りをそっと
思い出してもらうために
このカフェにいるだけ。

甘党じゃなくても大丈夫です(^^)
