見出し画像

10畳1LDKに引っ越して、主役の家具を迎えました

10畳1LDK。
正直、広いとは言えないこの空間で、何を大切にして暮らすかを考えました。
その答えが、「主役の家具を迎えること」でした。

この10畳LDKには、主役の家具がふたつあります。
ひとつはダイニング、もうひとつはリビング。

ダイニングは、この家の中心になる場所。
食事をするだけでなく、仕事をしたり、考えごとをしたり、
一日の中でいちばん長く過ごす空間です。
そんな私にとっての主役は、テーブルではなく椅子です。

この家では、
カール・ハンセン&サンの
CH24(Yチェア)とCH88Tを迎えました。

正直に言うと、私はこれまで
「座る」という行為に、かなりお金を投じてきました。

一日の中で、
食事をする時間も、仕事をする時間も、考えごとをする時間も、
ほとんどは椅子に座って過ごしています。
そう考えると、椅子は家具の中でも、いちばん身体に近い存在なのかもしれません。

見た目がきれいなだけの椅子ではなく、
長く座っても疲れにくいこと。
姿勢が自然に整うこと。
何年経っても、座りたいと思えること。

CH24のやわらかな座り心地と、
身体を預けたときの安心感。
CH88Tのシャープさの中にある、意外なほどの快適さ。
このふたつを並べることで、
ダイニングに少しだけリズムが生まれました。

椅子を主役にするという選択は、
空間を派手にすることではありません。
むしろ、自分の暮らしを丁寧に見つめることに近い気がします。

「どこに、どれだけ座っているか」
そう考えていくと、
自然と、ここにはお金をかけたいと思えました。

10畳LDKという限られた空間だからこそ、
毎日触れるもの、身体を預けるものにこそ、
ちゃんと理由のある選択をしたかったのだと思います。

一方でリビングは、少しだけ力を抜く場所。
床に近い視線で、何もしない時間を過ごすための空間です。

お部屋全体は、木の質感を感じるナチュラルなトーンでまとめています。
静かで、余白のある空間。
その中で、リビングの主役として選んだのが、リーン・ロゼの「トーゴ」でした。

ナチュラルな空間だからこそ、
ソファにはデザインとしての個性を持たせたかった。
空間に溶け込むだけではなく、
「この部屋の意思」が伝わる存在であってほしかったのです。

トーゴは、やわらかな座り心地と低いプロポーション、
そして一目でわかる造形的な個性をあわせ持ったソファ。
空間の中で主張しすぎることなく、
それでも確かに“主役”としてそこにいる。
そんなバランスに惹かれて、この家のリビングに迎えました。

ダイニングとリビング、
それぞれに主役をつくることで、
10畳LDKという限られた空間にも、自然とメリハリが生まれた気がします。

家づくりや引っ越しというと、
つい広さや間取りに目が向きがちですが、
「どの場所に、どんな主役を置くか」を考えることも、
暮らしをつくる大切な一歩なのかもしれません。

この家づくりでは、もうひとつ大切にしたことがあります。
それが、照明です。

明るければいい、という考え方は最初からありませんでした。
むしろ、少し暗いくらいのほうが落ち着く。
この10畳LDKでは、そんな感覚を大切にしています。

ダイニングでは、
椅子に座ったときの目線や、テーブルに落ちる影を意識して照明を選びました。
食事をする場所だからこそ、光は低く、やわらかく。

リビングは、トーゴに身を預けたときに、
視界に光源が入らないことを重視しています。
何もしない時間を邪魔しない、背景としての明かり。

ひとつの大きな照明で部屋全体を照らすのではなく、
必要な場所に、必要な分だけ光を置く。
そうすることで、10畳LDKの中に、いくつかの「居場所」が生まれました。

家具や椅子、そして照明。
どれも単体で考えるのではなく、
どう過ごしたいかから逆算して選んでいます。

座ることにお金をかけ、
光のあり方に時間をかける。
それが、今の私たちにとっての、心地よい暮らしの形なのだと思います。

家づくりや引っ越しは、完成した瞬間がゴールではなく、
むしろ、そこからがスタート。

これからこの10畳1LDKで、
椅子に座り、ソファでくつろぎ、
その光の中で、日々を重ねていこうと思います。

もしこの記事が、
「広さ」や「正解」に縛られず、
自分にとって心地よい暮らしを考えるきっかけになれば、嬉しいです。

最後までご視聴いただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集