こっちの方が優秀って言ったらどうする?|第二話 何も起きなかった二ヶ月
ユリさんの家に転がり込んで、
もう何週間か経ってた。
18か19の俺が、
24歳の女性と同じ部屋で寝てて、
不思議とイタズラしようって
気にはならんかった。

ユリさんに魅力がないわけじゃなくて。
奇抜な格好はしとったけど、
優しくて、どっちか言うたら可愛い。
クラスで三番目くらいに可愛い、
そんな感じの人やった。
一緒におると、
なんでかそういう気にならん。
楽しいんやけど、
そういう雰囲気にさせん。
そういうとこも、
ユリさんの魅力やったんかもしれん。

ただ——
ユリさんが仕事に行って、一人で留守番しとる時間。
何回か、ユリさんの下着の棚を開けた。
手に取って、用が終わったらまた戻す。
それを何度か繰り返しとった。
なんでそんなことしてたんかは、
自分でもようわからへん。
ただ、女性の下着が手の届くとこにある。
理由はそれだけで十分やった気がする。

正しいとか間違っとるとかやなくて、
18の自分は、まあそういうもんやった。
今思えば、ほんまに良くないことやけど。

