投資信託とETF、どっちを選ぶ?違いを分かりやすく解説
2024年から始まった新NISAで株式投資に興味を持ち、始めた方や始めようかなと思っている方も多いと思います。
そこで今回は、株式投資を始めたばかりの方に人気が高い「投資信託」と「ETF」の違いや、どっちの方が向いているかなどを解説していきたいと思います。
投資信託とは

投資信託とは投資家から集めたお金を使って、運用のプロが株式や債券、REIT(不動産投資信託)などを運用する金融商品の事です。
ファンドと呼んだりもします。
ETFとは

ETFとは「Exchange Traded Fund」の頭文字をとったものです。
Exchange=取引所
Traded=売買
Fund=投資信託
直訳すると取引所で売買される投資信託です。
証券取引所で個別銘柄のように売買する事が出来る=上場している。という事です。
ETFを日本語で「上場投資信託」と呼んだりもします。
投資信託とETFの最も大きな違いは「上場」しているか、していないか

「ETF」も「投資信託」のように投資家からお金を集めて、それを投資のプロが運用します。その点は同じです。
大きな違いは「上場」しているか、していないか。です。
投資信託は上場していません。ETFは上場しています。
投資信託は上場していないので証券コードなどは割り当てられていません。
ETFは上場しているので証券コードが割り当てられています。
例えば、日本で人気の投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、”オルカン”の名称で人気のこちらの金融商品には特定の証券コードはありません。
日本で人気のETF「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」には【1570】の証券コードが割り当てられています。
米国株のETFであれば、米国株版の証券コード”ティッカー”が割り当てられています。
では、「上場している」「上場していない」で何が違ってくるのか見ていきましょう。
✅売買方法が異なる
1.どこで買うか
投資信託の場合は該当する金融商品を取り扱っている証券会社や銀行で購入する事が出来ます。
ただし、特定の証券会社しか取り扱っていない投資信託もあります。
例えばSBIで人気の投資信託「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」はSBIでのみ売買する事が出来ます。
マネックス証券や楽天証券では取り扱っていません。
反対にETFは個別銘柄と同じ扱いなので各証券会社で売買する事が出来ます。
銀行などでは取り扱っていません。
2.価格の決まり方
投資信託は直近の終値によって算出された基準価格が1日1回決まります。1日を通じて価格が変動する事はありません。
ETFは上場しているのでリアルタイムで株価が変動します。
3.注文の仕方
投資信託は1日1回だけの購入・解約となります。
購入の場合は口数指定か金額指定を選びます。
基準価格が1口当たりの価格となります。基準価格が1.1万円の場合、5口の注文を出したら5.5万円分購入する事になります。
保有数は5口となります。
金額指定は、そのままですね。金額で指定します。
基準価格が1.1万円の場合、指定金額1万円だと0.9090口となります。保有数は0.9090口となります。
ちなみに投資信託の場合、基準価格が幾らになるのかは翌営業日にならないと分からないので口数指定の場合、実際幾ら使ったのかは翌営業日にならないと分かりません。
金額指定でも具体的に何口買えるのか?は翌営業日にならないと分かりません。
(投資信託は基準価格が決まるのが1日1回だから)
ETFの場合は上場しているので、個別銘柄同様に1日に何度も売買が可能です。
価格を指定しないで注文する「成行注文」か、希望する売買価格を指定する「指値注文」で指定します。
売買が成立する=約定したタイミングで幾らだったのかというのが分かります。
注意点としては、投資信託の場合の買付は1日1回。その日の基準価格が分かるのは翌営業日。
ETFの「成行注文」の場合は、市場参加者の少ないETFの場合、予想よりも高い値段で約定してしまう可能性がある事、「指値」の場合は、注文していた価格まで下がらなかった時は買えない事があるよ。という感じです。
✅かかるコストが異なる
1.購入時のコスト
投資信託の場合は買付手数料がかかる事があります。購入時に2~3%の手数料が取られる事もあります。
ただ、NISAの対象となっている投資信託などは買付時の手数料が無料です。
販売手数料が0円の投資信託をノーロード投信やノーロードファンドと呼びます。
ETFの場合は購入額に応じて証券会社が決める手数料がかかります。
SBIの場合、米国ETFの買付手数料は約定代金の税込0.495%ですが最近はNISA枠であったり特定のETFであれば手数料無料の商品もあります。
1回当たりの手数料が少額でも塵も積もればで、長期で考えるとムシ出来ない金額となるので、購入予定の投資信託 or ETFの購入時手数料は必ずチェックしておきましょう。
2.保有時のコスト
投資信託もETFも組入れ銘柄の管理や入れ替えなどをプロが行ってくれているのでそのお駄賃として信託報酬がどちらもかかります。
一般的には投資信託の方がETFよりも信託報酬は高い商品が多いです。
ただし投資信託の中でもインデックス投資であれば比較的に安いです。
投資信託には運用方針の違いで「インデックス投資」と「アクティブ投資」に分けられます。
日経225やTOPIXなど特定の指数に連動するように設計された商品が「インデックス投資」で、特定の指数を上回る運用成績を目指すのが「アクティブ投資」です。
ファンドの能力次第では大きなリターンも狙えるアクティブ投資ですが、多くのアクティブ投資はインデックス投資よりも成績が悪かったりします。
信託報酬も高く、成績も悪いでは踏んだり蹴ったりなので株ビギナーの方にはインデックス投資からの方が始めやすいかなと思います。
そして最近はETFとインデックス型ファンドの信託報酬の差は縮まってきてるので株投資を始めやすい環境にはなっています。
3.売却時のコスト
投資信託の場合、解約する時に「信託財産留保額」がかかる事があります。0.2~0.3%である事が多いですが、最近はかからないファンドが多いです。
ETFの場合は、購入時の手数料のように売却時にも手数料がかかる事があります。こちらも証券会社や商品によって異なります。
NISA枠であれば購入時も売却時も手数料がかからない商品も増えてきています。
✅設定の違い
1.自動積立
投資信託では殆どの場合で自動積立の設定が可能です。
例えば毎月1万円分特定の投資信託を買う!みたいな設定ですね。
最初に設定しておけば、積立金が底を付かなければ後は放置でOK!予め定めた設定でたんたんと買付を行ってくれます。
ETFの場合は自動積立の設定が出来ない証券会社も多くあります。
設定が出来ない場合、毎回自分で買付を行わないといけないので手間がかかります。
機械的に買うのではなく自分で買う事になるので、もう少し下がったら買おうとか考えて、結局その価格まで下がらずに買えない等起こります。
個人的には積立設定が出来ないETFは長期投資には向かないと思ってます。
2.分配金の再投資
長期運用の際に特に効果を発揮するのが「複利」です。
投資信託であれば、分配金を自動で再投資して利益を得る複利の設定が可能です。もちろん、再投資に回さずに受取る事も可能です。どちらか選べます。
ETFの場合は分配金の自動再投資が出来ません。
その為、再投資したい場合は受取った分配金を自分で新規買付を行う必要があります。
投資信託とETFの違いまとめ

✅投資信託とETFのメリット・デメリット
投資信託のメリット・デメリット
⭕メリット
・積立投資を手軽に始められる
・複利効果を得られやすい
・ETFよりも種類が豊富
❌デメリット
・アクティブファンとはコストがやや高い
・個別株のような取引は出来ない
ETFのメリット・デメリット
⭕メリット
・リアルタイムで取引可能
・コストが比較的安い
・個別株のように指値注文が可能
❌デメリット
・自動積立の設定が出来ない場合もある
・分配金が再投資されない
・出来高の少ない商品は売却しにくい場合がある
自分にはどっちが向いてる?
投資信託もETFも
・少額から投資可能
・多数の銘柄に分散投資が可能
・指数への連動を目指す運用で透明性が高い
(インデックスファンドの場合)
・コストが安い
(インデックスファンドやETF)
こうした特性から「20世紀最大の発明の一つ」なんて言われる事もある程、多くの方におすすめ出来る金融商品です。
では、自分の場合には投資信託とETFどちらの方が向いているのか?分かりやすく書いておきます。
🙆投資信託の方が向いている人
・投資に手間をかけたくない人
・毎月決まった金額を積立したい人
・分配金を再投資に回したい人
・長期間の資産形成を考えている人
・投資ビギナーの人
🙆ETFの方が向いている人
・自分のタイミングで売買したい人
・少しでもコストを抑えたい人
・分配金をキャッシュで受取りたい人
・個別株にも挑戦したい人
以上「投資信託とETF、どっちを選ぶ?違いを分かりやすく解説」でした。
全くの株ビギナーの方であれば投資信託から初めてみて、いろいろと分かってきたらETFに鞍替え、もしくはETFも初めてみる。という形がベストかなと思っています。
もちろん、投資信託一本に絞っても良いと思います。
1つの投資信託でも複数の銘柄が組み合わさって一つの投資信託の商品になっているので分散投資が出来ていますしね。
では、またねー。
次回は、投資信託やETFを選ぶ基準、的な事を書こうかなと思っています。
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