結婚して半年で、私は離婚を考えていました
※このシリーズは実体験をもとに書いています(第3話)
「失敗した」と気づいたのは、
結婚してたった半年後でした。
結婚してから元主人は、
食品会社に就職していました。
「これで普通の生活が送れる」
金融機関に勤めていた私は、
無職の元主人が恥ずかしく、
内心ほっとしていました。
団地での生活でしたが、
二人で生活するには十分でした。
しかし普通の生活は、
長く続きませんでした。
最初は家で飲むだけでした。
それがいつの間にか、週に2〜3回は居酒屋へ行くようになりました。
それでも、生活費が消えていくには十分すぎました。
毎日のように酔っ払ってしまい、
その場で寝てしまうような時もありました。
実家では、
母がスナックをしていた時期があります。
高校生の頃でした。
自分の母が、
知らない男性とお酒の席で笑っている。
その姿を見るだけで、
ぞっとしていました。
だからこそ、
毎日のように酔う元主人を見るのが、
本当に苦痛でした。
そして生活費のほとんどが、
お酒代に消えていきました。
その頃には、
不安ばかりが浮かぶようになっていました。
お金のことばかり考えて、
頭の中がいっぱいでした。
幸せそうな同僚と、
同じ空気を吸うのも苦しくなっていました。
いまは大丈夫だけど、
子供ができたらどうしよう。
働けなくなったらどうしたらいいのか。
不安を口にしても、
根拠のない「大丈夫」としか返ってきませんでした。
「お酒を飲む量を減らして」
「居酒屋に行く回数も減らして」
強く言えない自分にも、イライラしていました。
分不相応な出費を繰り返していることに、
怖くなっていました。
「まあ、いいや」と深く考えもせずに結婚したことに、
少しずつ後悔していきました。
私だけ将来のお金のことを心配して、
元主人は何も考えない。
どうして私ばっかり、
お金の心配をしないといけないのか。
結婚したことを本気で後悔しました。
結婚して半年です。
「いまならまだ間に合う、離婚しようか?」
何度も悩みました。
失敗したと思っている自分と、
たった半年で離婚するなんて、
会社の同僚に笑われると考える自分がいました。
悩んでいる間に、妊娠がわかりました。
元主人は、とても喜びました。
私も、子供ができたことは嬉しかった。
それでもまだ不安で、
離婚しようか悩んでいる私がいました。
子供を降ろせなくなって、離婚を諦めました。
元主人と別れる決心がつかなかったというよりも、
子供を降ろしたくない私がいました。
このままでもなんとかなると考えていました。
信じられないのに、信じようとしていました。
この頃から、
見て見ぬふりをするようになっていきました。
でも私は、
幸せな結婚をした友達や同僚と、
同じ場所に立っていたかった。
「失敗した結婚」を、認めたくなかった。
でも本当のことを言うと、あの時離婚していれば、
その後の苦労の半分はなかったかもしれません。
▼このシリーズを読む
第1話(息子を公園に置いてきた日)
第2話(私は壊れ始めていた)
第4話(違和感は、間違っていませんでした)
