タイプロを飛び立った一番星 番組の魅力を振り返りつつ浜川路己さんとの出会いに感謝を寄せる
推しが、デビューメンバーに選ばれなかった。
番組が終わった直後はただただ呆然としていて、涙が出たのは、2月15日の最終パフォーマンスの放送日から4日が経った時だった。泣くほどのめり込む自分にびっくりです!!!!!
「タイプロ」こと「timelesz project」に約半年間夢中になり、可処分時間を全てつぎこむ日々を過ごした。「沖縄の高校生」として登場した、浜川路己(はまがわろい)さんから、いつの間にか目が離せなくなっていた。
最初から注目株ではありながら、話が進むにつれどんどんパフォーマンスが洗練されていった。明確な「覚醒」を見せ、最終パフォーマンスではセンターをつとめあげた。
この動画のラストを見てほしい。片目がキラッと煌めくの。「目に星が宿ってる!by『推しの子』」と話題になり、番組終了後に写真一枚でバズっていた。つよい。
そんな彼は、素晴らしいパフォーマンスを見せるも、今回はメンバーに選ばれなかった。2月15日の発表から約半月、色々なアレコレが手につかないくらい動揺していたよ。
10代の子を忘れられない大人になってしまったんだが。ヤバイヨヤバイヨと思いながらも、止まらないで、止まらないでよ!!!
最終パフォーマンスで司会をしていた櫻井翔さんが、参加した候補生たちに「今の時代に顔出し、本名でこのオーディションに挑むこと」への賛辞を送っていた。冷静に考えて「ほぼ本名、顔出しでこの文章を世に出そうとしてる自分やばいな?」と思ったけど、気づかなかったことにする。
この記事では、どうしてこれほどまでに浜川路己くんに魅せられたのか。タイプロを振り返りつつ語らせてもらいます!
現役アイドルが自ら審査員をする特異性
そもそも、「timelesz project」とは? SexyZoneとして活動していた、佐藤勝利さん、菊池風磨さん、松島聡さんの3人が、2024年「timelesz(タイムレス)」と改名した。改名と同時に新メンバーオーディション開催を発表、約半年間Netflixでドキュメンタリーとして配信していた番組が「timelesz project」である。ネトフリで何度も1位を獲得し、Xでは毎回トレンド入り。
デビューして12年、ドーム公演もするクラスの現役アイドルが、自ら審査員として仲間を探す。これは前代未聞だ。多くの人にとってはベールに包まれていたアイドルの想いや努力、裏側が、Netflixを通じて広く解放された。審査が進むにつれ、候補生それぞれにしっかりファンがついて、狂乱の日々だった。
人生の半分に「アイドル」がいた
私はアラフォーかつJr.黄金期世代で、中学生の頃にデビュー前の嵐メンバーが好きだった。オーディションバラエティ番組「ASAYAN」でモーニング娘。が国民的アイドルになる過程に興奮した青春時代を過ごした。
高校生以降は、部活や学業などで忙しく、毎年のカウントダウンを楽しみにしつつ、デビューグループのメンバーは把握しているお茶の間ファン。たまに嵐のファンクラブに入ったり更新しなかったり、息子と東京ドームのコンサートにも行ったり。つかず離れずの距離感だった。
ところが、2020年のコロナ禍にSixTONESさんがブッ刺さり、ファンクラブに入りライブやミュージカルにも足を運ぶように。人生初の遠征もし始めた。
好きが高じて、ライターとしてエンタメコラムも書くように。「好き」の熱量に人生を変えられすぎている。
一方、K-POPは詳しくはないものの、オーディション番組「PRODUCE 101 Japan the girls」通称「日プ女子」にハマったのを機に、1も2も履修。番組を通して、K-POPの楽曲の魅力や、若い子たちがK-POPに憧れを抱き渡韓までして努力を重ねていることを知った。
初登場からひときわ目を引く逸材
番組は、18922通の書類審査を経て、2次審査から始まった。すでに一流芸能人である勝利さん、風磨さん、松島さんが面接官となり、候補生300名以上と顔を合わせ、歌唱やダンスを披露し、面接をする。
第1話の次回予告で「驚愕の候補生登場」と引っ張られ、第2話で「沖縄の高校生」として登場した、浜川路己(はまがわ・ろい)さん。18歳、高校生、沖縄。
私は23年春まで沖縄の竹富島で4年間暮らしていたこともあって、「沖縄の高校生」のワードに、親戚の子を見るような感情になった。
歌唱で選んだ曲は、KinKi Kidsの「硝子の少年」。少しスモーキー感のある、くぐもったオシャレな声質に、勝利さんの目が輝く。ダンスパートではTravis Japanの「JUST DANCE」をスマートに魅せ、身のこなしも表情も洗練されている。
この頃は気楽なもんで、「沖縄の高校生だって!すごいね〜!」なんて、子どもたちを呼びよせてワイワイ見ていた。
timelesz3人との面接では、松島聡さんから「お上手ですね」と言われても「いえ…ありがとうございます」と謙虚さを見せる。
「ご自身の性格は?」と問われると、落ち着きなくぷらぷらさせていた右手を頭の後ろに回し、「性格ですか?!」と言うちょっと天然っぽいリアクションに、松島さんが同じ動きを真似して、面接会場が笑いで包まれた。
すかさず、菊池風磨さんが「天然って言われない?」と問いかけると「いえ、言われません…!」とはにかむ。
佐藤勝利さんが「ふ、服がおしゃれ……」と言うと「服ですか?全然…どこでも買えるやつです…!」とロイくんが答え、面接会場が笑いに包まれる。「センスだ……」褒め慣れてない勝利さんと、褒められ慣れてないロイくんのやりとり、なんだか微笑ましいぞ。
さらに、ダンスボーカル歴5年であることも語られていた。
面接後に個別インタビューシーンが流れた。「御三方がかっこよすぎて、とっても緊張してしまって、ピッチがどこへやらという感じだったんですけど……」緊張して早口で答える姿と、やっぱり天然っぽい言葉選びがかわいすぎる。
振り返ると、2次審査の時点でめちゃくちゃ全部のシーンが使われていたね?!この時点では、私は「timelesz3人の面接官としての技量のすごさ」「転職活動するすべての社会人見て」との視点で楽しんでいて、特に「推し」はいなかった。
戸惑っていたように見えた3次審査
2次審査を突破した候補生たちが、3次審査に進み、9人ずつの4チームに分かれてパフォーマンスをすることになった。
ロイくんはGreenチームで、課題曲は「嵐」の「Monster」。いい曲ですよね。大好き。このオーディションを通して、改めて事務所の楽曲の良さも世に知れ渡ったと思う。
センターポジションに立ち、すでに華やかで魅力的なのだけど、なんだか戸惑っているように見える。
それもそのはず。未経験者も半分近くいて、18歳のロイくんにとっては全員年上、中には29歳の人もいるほどの年齢差。たった3日間で一つの楽曲を作る。ロイくんはスキルと経験は格段にある一方で、グループ最年少である。
風磨さんからは「どこを切り取っても絵になる、スキルはある」と言われながらも、「彼はあんまり汗をかいていない」と、熱量の見えなさを指摘されていた。
勝利さんからは「100%以上出さないと伝わらない」「みんな、もっとできると思ってる」と声をかけられていた。
こうして迎えた本番のパフォーマンスでは、表情含めて「めっちゃかっこいいじゃん!!!!」と軽率に沸いていた私。風磨さんも「センターのロイが出てくるところがよかった」と高評価。でも、勝利さんは腕を組んで何やら浮かない表情を見せていたのが印象的だった。3次を通過した15名のうち、11位という評価も、「もっとできる」との期待の表れか。
この回の放送終了時点で、私は友人に「どうしよう、浜川くん、かっこよくない?私ってやっぱりメンクイなのかな。でもさすがに10代に沸くのはどうかと思っている」と、こっそりDMしていた。沼に足を踏み入れ始めた瞬間である。
候補生たちの過去の活動やSNSが徐々に明らかになっていくと、ロイくんはK-POPが好きで、InstagramでもK-POPのダンス動画をアップしていることを知る。めちゃくちゃおしゃれな今風の男の子!!!
「ここの事務所でいいのかな?」「日本でアイドルがやりたいの?」と、私も思ったし、この時点ではそう感じている視聴者も多かったように思う。
おちゃめさと熱量が見え始めた
4次審査では、SexyZone時代にリリースした「人生遊戯」がロイくんの課題曲。
この曲に取り組む過程では、ロイくんのおちゃめな可愛さもたくさん見えた。
菊池風磨さんの秘伝レシピでtimeleszたちが作ったカレーを食べるほのぼのした場面では、「こんなに美味しいカレーは初めて食べました。給食でしかカレーを食べたことがなかったので」と言っていたり、「5年ぶりの名言が出そうです」と果敢に立ち上がって、「ボーノ!!!」と叫んだり。
SNSに上がった特技披露動画では、「水の早飲み」を披露。驚愕のスピードで飲みきり、最後はゲホゲホ咳き込む自然体。体まで張れるの?と、コメント欄がざわついている。
放送後にYouTubeにアップされるビハインド動画でも、楽曲の表現についてチームメンバーと話す一幕で「なんでもかんでもハートする男ではない」「守りロイしちゃってるわ〜」など、早口でボソッとしゃべる姿がなんとも面白い。コロコロ変わる表情に、沖縄のイントネーションも少しある。
練習過程では、まだ何か勝利さんともどかしい関係性が垣間見えていた。
「3次審査から変わってない」「ロイがそこまでって決めたらそこまでだから」
勝利さんはどうにかして、ロイくんの殻を破ろうとしているように見えた。いったい、何が見えていると言うんだい……?
本番は、チームメンバー一丸となり爆発的な熱量を表現し、高評価。12名通過者のうち、ロイくんは7位で通過した。
切り取られる表情の一つ一つがアイドル!!それぞれが選んだという衣装も、本家のMVを見てすごく研究したのが伝わってくる。
海外で挑戦を重ねた経験を持つ
この頃、ananのインタビューで明らかになったのは、ロイくんは14歳から韓国で練習生をしていて、3年で契約解除となったこと。中国のオーディション番組にも参加するも、夢が叶わなかった事実。18歳で挑むタイプロを、最後の挑戦のつもりでいること。
「小さな頃から歌とダンスが好き」「幼少期にマイケルジャクソンに憧れた」「少年隊さんのパフォーマンスに惹かれる」と語るロイくん。18歳にして、独特な視点と感性がうかがえて、ますます魅力的だなと感じるように。
4次審査ではチームメンバーとの別れの場面で、「泣かないって決めてたのに」と言いながら、初めて涙を流していた姿も印象的だった。
革命が起きた
そして、5次審査。12名の候補生が3チームに分かれ、timeleszの3人がそれぞれプロデュースした楽曲を披露する、メンバープロデュース審査だ。今まで見えてなかった、事務所の裏側や楽曲制作の過程が見え、とても興味深い。
ロイくんは、勝利さんチームにアサイン。
ロイくんが誰もが認める「覚醒」を見せた楽曲名は、「革命のDancin’night」。
番組の中で、勝利さんはさながら武士のような静かな面持ち「僕のチームでは、先輩たちが受け継いできた伝統を表現する」と発言。衣装は「生地の上質感で魅せたい」と、V6さんに借りに行った。
途中、「この方が絶対にパフォーマンスが変わるから」と生の楽器演奏のレコーディングをして、楽曲のクオリティを高める。途中、堂本光一さんにお願いし、候補生たちのパフォーマンスを見せてアドバイスをもらう。
さらに、中間審査ですでに完成度の高いパフォーマンスを見せたチームメンバーに、「ヘッドセットからハンドマイクへ変更」「最後のターンを2回転に変更」と追加の課題も設定した。
「未定」のソロパートを用意して、「4人ともソロパートを取りに来てほしい」と、鼓舞。
全ての流れが素晴らしくて、勝利さんのプロデューサーとしての資質にも驚かされた。
ロイくんの発言や表情も目に見えて変化していった。
「評価されているってマインドじゃダメだなと思って。これやったら怒られるとかじゃなくて、自分が届けたいものを一回まず出してみることが大事なのかなっていうふうに変わった」
今までは、どこか自分を抑え込んでいたのかもしれない。こう話していたロイくんは、本番で誰もがわかるほどの「覚醒」を見せた。
冒頭、ロイくんはソロパートで少年隊の「仮面舞踏会」の振りを入れて、ターンをしながらマイクを持ち替えている。
あまりのスピード感に「マジシャン」と呼ばれているほど。事務所の伝統を感じさせる楽曲と、トレンディさのあるパフォーマンス。本人も次のように話している。
5次審査は、課題曲への理解を深めるために、『ウエスト・サイド・ストーリー』とか、少年隊さんが影響を受けたものまでさかのぼって、自分の中で落とし込んでいきました。
少年隊の過去動画から学ぶ探究心。オタク気質なところも最高です。
風磨さんからは「ロイは格が違った。一人だけスポットライトが当たったように目が引き寄せられる」と評された。本番前、勝利さんはソロパートをロイくんに託す際に「最も輝いている人が自ずとソロをとる」と評した。
さらに「このステージを見た人はずっとロイを覚えているはず。そのくらい強い印象を残してくれました。ロイはスキルが高くて、できちゃう人。それでもいっぱい悩んで自分を出す努力をたくさんして、十分すぎるパフォーマンスをしてくれました。」との言葉を、勝利さんは手渡した。
そして、これまでほとんど泣くことがなかったロイくんが、初めてステージ上で涙を見せながら語った。
「チームのみんながいなければ、今の自分には出会えなかったから本当に感謝だなと思います」
彼が涙を流すのは、人との別れや、感謝を伝える時。
この審査で、とうとう1位に。
ソロパートを取ったこと、1位になったことに、視聴者の多くが納得し、疑問の声をほぼSNSで見かけなかったこともすごかった。
しかも、この事務所伝統のパフォーマンスをガチガチに決めて見せたことで、「K-POPの方がいいのでは?」と思っていた人たちにも、「この事務所でパフォーマンスをするロイくんを見たい」とまで思わせるほどの説得力だった。
パフォーマンスで説得する。
これぞオーディション番組の醍醐味だと思った。
私は、事務所の舞台を見に行ったことはなく、その世界をあまり知らない。今回のパフォーマンスに目を奪われ、初めて魅力に気づいた。
事務所の魅力を改めて感じたし、そういう人も多かったのでは。放送が終わって次回放送までの1週間、何回見るんだ? というほど繰り返し視聴した。
プロデューサーである勝利さんは、「anan」でロイくんに対して次のようにコメントしていた。
「とにかくセンス抜群。あのグルーヴ感は後天的なものではなく、生まれ持った、持っちゃった人のそれ。すでに目を引く存在だけどまだ10代。さらに成長すると考えるとすごく楽しみ。今後は僕も含めた周り次第のことも出てくるはず。誰のアドバイスを聞くのか、どう自我を通すのか。路己自身がベストな選択をできたらいいな」
おそらく、ロイくんはこれまでは「コンセプトに合わせる」経験が多かったのだと思う。それが、「個性」が求められる日本の老舗アイドル事務所の方針に触れ、繰り返し「もっとできる」と言われ続けたことで、自分を出すことの恐れがなくなったのだ。
ロイくんのソロパート、「so sadness」の音程がなかなか取れずに、耳を塞ぎながら、自分から出る音を確かめる場面があって。
「またバグっちまってるよ〜」「これはロンリネスさ〜」沖縄のイントネーション!!!うちなーぐちがかわいい!!!
おみくじでロイくんは大吉を引くし、しかも文章をよく読むと「路」と「己」の漢字が入っているのだ。持ってる人すぎる。
1位候補生として最終ステージへ
最終パフォーマンス前に公開された、ファイナリスト8名の軌跡をまとめた動画は、ロイくんから始まった。最終候補生8名による「バランスゲーム」などで、センターにいる。「1位の扱いだ」と感じる。
最終回まで「加入人数は未定」だと言い続けていたため、もはや8人加入を願う声も、世間には増えていた。
このピンクカーディガン、レディースなんですよ。それを知って、可愛すぎて、つい、同じものを買ってしまったことをここに白状します。だいぶ、自分が狂わされ始めていることを自覚。
最終審査前の放送では、timeleszのメンバーがファイナリストそれぞれに対してのコメントが流れた。ここでも、勝利さんからロイくんへ。
「エンタメのセンスがズバ抜けている。刺激をもらえる存在。羽を広げだして、やっと何か自由になって、楽しみながらやっている姿を見て、末恐ろしい存在ですね、ロイは。」
自信がなかったのをタイプロで取り戻せた
ロイくんは、「自分に自信がなかった」「自分は歌が下手だー、とか、声が変なんだーと思うようになって」とも語っていた。オーディションを経て、「自分をさらけ出すことの恐怖がなくなった」とも話していた。
完璧主義っぽいところ、自分になかなか自信が持てないところ。ライターとして働く自分と重なるところがあって、より感情移入していたのかもしれない。「自分がプロって名乗っていいのかな?」と、お金をいただいて文章を書いてるくせに、いまだにすぐそんなことを考えてしまう。
いや、でもロイくんの輝きと才能は確かなもの。「これだけの才能にこんな思いをさせてきたのは誰???」と思ったし、生き生きとしたパフォーマンスへと導いた番組や、勝利さんたちに感謝の気持ちを抱いた。
長年事務所のタレントさんやエンタメを見てきたなかでも、「コンビ萌え」の感情を抱いたことがなかったのが、人生初めての感覚にさせてくれたのも、勝利さんとロイくんだった。この年になってもまだまだ知らない感覚があるんだね!
ただ、最終審査が始まる前、勝利さんのコメントを振り返って、「自分から巣立たせる可能性もあるのかも」と、少し感じた。
また、唯一懸念だったのは、あまりに「確定」だと感じている人が多いからなのか、SNSの視聴数やコメント数が少し少なめだったこと。
もどかしさと緊張感を抱えながら、最終回の放送を見守った。
最終審査のパフォーマンスも、本当に素晴らしかった。2000人のファンの前でのパフォーマンス。
timelesz3人とともに披露する「Rock this party」では、ロイくんは高難度の高音キリングパートを担当。「自信がない」と話していた姿はそこにはなく、スーパーアイドルの輝きがあった。センターに躍り出て、高音パートを歌い上げる。ステップを踏みながらターンも取り入れて。この歌唱の音の切り方がめっちゃ好き。
もう一曲、SexyZone時代からメンバーにとってもファンにとっても「大切な曲」と繰り返し説明されていた「RUN」を披露した。「この曲で決まると言っても過言ではない」と、メンバーも話していた曲。
ロイくんはセンターで歌い出しを担当。さらに、歌う前に、「8人でかますぞ!!」円陣の掛け声までしていた。泣く。
「1位候補生として、最終審査に立つ」
これは、大きなプレッシャーだったはずだ。若干19歳だよ。
「夜明けの風に吹かれて、どこまでも走り抜けた」
RUNの歌い出しの表情、歌声、涙を流さずに最後まで堂々と歌い切る姿に、「この番組の主人公だな」と深く実感した。夜明けの風が見えすぎた。
タイプロをスラムダンクに例えている人がいたけれど、ロイくんはタイプロの流川楓だと思った。センスと才能ある人が、さらに磨きをかけて、見えなかった熱量もほとばしる。
「かっこいい!ラブ!」
……みたいな感覚ではなくて、ただただ憧れと尊敬の気持ち。timeleszに加入したら、色々なパフォーマンスやステージを見られるだろう。事務所の先輩とのコラボも見てみたい……。
最終審査の前、私が友人に「緊張する」ともらしても、「いや、ロイくんは確定でしょ」と言われていた。入ると信じて、ファンクラブにも入会した。
しかし、ロイくんの名前が呼ばれることはなかった。最後の2人が呼ばれる頃から、目をギュッと閉じて待つような表情が忘れられない。
ここからが始まり!
メンバーが決まると、「新生timeleszおめでとう」感が出始め、ここでお別れとなった3人の候補生たちとの別れのシーンは、エンドロールで描かれたのみ。展開の速さに、気持ちが追いつかない。番組ではあっさりとした別れだったけど、裏側では重圧の中やり遂げたことへの賛辞があったと信じています。
そして、ロイくんに特別目をかけていたように見えた、勝利さんからロイくんへの言葉が映された。
「路己に対して、僕が最大級を渡せる言葉として、いつか路己のショーをプロデュースできたら。路己がそれに立ちたかったら。またその出会いができたら嬉しいです。僕らを追い越していってほしいです。」
「そんなあ……」と思うも、わかる部分もある。ロイくんが最大限に輝きを放てる形でデビューしてほしいと思ったのかもしれない。それでも、やっぱりこの事務所に途中加入で入れば、ある程度の活躍はもう決まっているわけで。
初見の時は呆然としすぎて受け止めきれなかったけど、数日経ってこのシーンを見返したときに、ロイくんがあまりに優しい表情で微笑んでいることに気づいて。
この言葉をまっすぐ受け取っていることが伝わってきて、どうしようもなく泣いてしまった。
番組への出演が終わると、すぐに感謝の言葉をSNSにアップする候補生が多いなか、ロイくんのSNS更新は2日後だった。本人の写真はなく、直筆の手紙一枚のみ。
「タイムスリップ出来ないかな?と思うくらい、そんな日々が本当に大好きでした」
直前に放送されていた別のオーディション番組が、手放す理由や進む理由を丁寧に言語化されていたこともあり、ちょっと番組に対するモヤモヤを抱えていた。
しかしである。
「誰よりも新生timeleszを応援しています!大好きだにょ」
この一文に、心が浄化された。
そうだ。ロイくんが応援するんだから、私たちも応援したい。あなたって人は、本当に!!!!
そして、ここから、この手紙投稿へ次々と応援コメントが書き込まれ、現在18000件のコメントが。新しい更新がないまま、Instagramのフォロワー数は32万人を超えた。(番組終了直後は7万人だった)
ずっとファンのコメントにポチポチと「いいね」を押し続けてくれていて、それが唯一ファンにとって「ロイくんってこの世にいるんだ」と、なり始めているのも面白い。
手紙以降、約2週間音沙汰がなかったロイくんのInstagramストーリーが、突然動いた。スマホを落とすかと思うくらい動揺した。
2月28日、新生timeleszのデジタル配信曲、「Rock this party」のリリース日。この曲は、最終審査でロイくんも共にパフォーマンスした曲でもある。
ストーリーズには、音源とともに、ダンスを踊る小さなイラストアニメが添えられていた。言葉はない。
自分がいた場所、仲間たちへのエール。
本当に、なんてできた子なの????
ここで磨きをかけたパフォーマンスへの感性と、30万人からフォローされちゃう求心力。のんびりしてほしいけど、やっぱりなるべく早く、また表で見たいなあ。
ロイくんの歌声がとても好きだから、日本語の楽曲を歌ってくれたら嬉しいけど、ロイくん自身がやりたい音楽を、安心して過ごせる仲間たちと、のびのびとやっていってほしい。今はそんな気持ちです。
課題曲が発表された時のワクワクがこらえきれない表情、年相応のやんちゃ感、天然さ、オシャレなところ、パフォーマンスが好きで仕方がないと伝わってくるところ、画面を通して伝わる全てに目を奪われていました。
約半年間、本当にありがとう。お疲れ様でした。これからもずっとずっと応援し続けます。出会わせてくれた番組にも感謝です。timelesz project 、ありがとう!
<おまけ>
ロイくんとともに、タイプロに参加していた西山智樹さん、本田大夢さんは、3人で中国で開催されたオーディション番組に以前出演していた旧知の中でもあるのです。この時に披露したYOASOBIの「アイドル」も最高なので、貼っておく!!!!天才的なアイドル様!!!!!
いいなと思ったら応援しよう!
サポートとても嬉しいです!!子どもたちとの体験や書籍など執筆に活かせる体験に使えればと思います。シェアやコメントもすごくすごく励みになります!
