見出し画像

子どもに怒ったあと、すぐ優しく戻れなくてもいい



子どもに強く言ってしまったあと。

本当はすぐに、  
優しく戻りたい。

さっきの空気をなかったことにしたい。

いつも通り話しかけたい。

笑ってほしい。

抱きしめたい。


でも、なぜかできないことがある。



子どもも静か。

自分も気まずい。

部屋の空気だけが、  
少し固いまま残っている。


「さっきはごめんね」

そう言えばいいのは分かっている。

でも、言葉が出ない。

無理に明るくしようとしても、  
どこかぎこちない。

普通に戻りたいのに、  
自分だけまだ戻れていない。




そしてまた、自己嫌悪になる。

「怒ったうえに、戻し方まで下手」

「なんで普通にできないんだろう」

「ちゃんと謝ればいいだけなのに」

そうやって、  
怒ったあとの自分まで責めてしまう。



でも最近、少し思う。

怒ったあとにすぐ優しく戻れないのは、  
愛情がないからではないのかもしれない。

まだ、体と心が固いだけ。

まだ、防御が下がっていないだけ。

まだ、自分の中の張りが残っているだけ。

そういう時がある。



怒った瞬間、  
親の中ではかなり強い反応が起きている。

怒ったあと、
自分の声だけがまだ部屋に残っている気がする。

声が強くなる。

呼吸が浅くなる。

肩に力が入る。


頭の中で、  
「なんで分かってくれないの」  
「もう無理」  
「早くして」  

が一気に大きくなる。

その状態から、  
数秒後に急に穏やかな親へ戻るのは、  
かなり難しい。



子どもも同じです。

怒られたあと、  
すぐに普通に戻れないことがある。

静かになる。

離れる。

目を合わせない。

反応が薄くなる。

それを見ると、  
親は余計に焦る。

「嫌われたかな」

「傷つけたかな」

「もう戻れないのかな」

でもそれは、  
嫌いになったというより、  
まだ子どもの中でも空気が固いだけかもしれない。



だから、怒ったあとに必要なのは、  
すぐ完璧に仲直りすることではなく、

まず、固くなった空気を少しゆるめること。


僕はこれを、  
“戻れる空気”だと思っています。



戻れる空気は、  
大きなことをしなくても作れます。

無理に明るくしなくていい。

長く説明しなくていい。

正しい謝罪を完璧にしようとしなくていい。

まずは、  
声を少し落とす。

近くに座る。

お茶を出す。

「さっきは強く言いすぎたね」

と短く言う。

背中に少し触れる。

いつもの距離に、  
少しずつ戻る。



たったそれだけでも、  
空気が少しやわらぐことがあります。

子どもの表情が、  
ほんの少し戻ることがあります。

自分の呼吸も、  
少し戻ることがあります。



大事なのは、  
怒ったあとに完璧な親を演じることではない。

怒ったあとに、  
また戻れる入口を作ること。

それだけでいい日もある。



「ごめんね」を言うことは大事。

でも、  
ごめんねを言う前に、  
自分の中がまだ張っていることもある。

そのまま焦って謝ろうとすると、  
謝っているのに空気がぎこちなくなる。

許してほしくて、  
子どもの反応を急かしてしまう。

「もう大丈夫だよね?」

「怒ってないよね?」


そんなふうに、  
無意識に子どもへ安心を求めてしまうこともある。



でも本当は、  
子どもを安心させる前に、  
自分の張りを少し戻す必要があるのかもしれない。

息を吐く。

肩の力を抜く。

足の裏を感じる。

心の中で、  
「今、まだ張ってるな」  
と言ってみる。


それだけで、  
次の言葉が少し変わることがある。



怒ったあと、  
すぐ優しく戻れなくてもいい。

でも、  
戻ることをあきらめなくていい。

完璧に仲直りできなくてもいい。

少しだけ空気をやわらげる。

少しだけ声を落とす。

少しだけ距離を戻す。

それが、  
次の安心につながることがある。



怒らない自分を目指すより、  
戻れる自分を作る。


そのためには、  
怒ったあとに自分を責め続けるより、

「今、まだ張っている」

と気づくこと。

そして、  
小さく戻れる空気を置くこと。



親子関係は、  
一度怒ったら終わりではない。

でも、  
戻り方が分からないと、  
怒ったあとがずっと苦しくなる。

だから必要なのは、  
怒らない完璧さではなく、

怒ってしまったあとも、  
また少しずつ戻ってこられる安心感。

その積み重ねが、  
親子の空気を少しずつやわらかくしていくのだと思います。



こういう  
「怒ったあとの戻り方」と  
「戻れる空気」について、  
また少しずつ書いていきます。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

怒ったあと、  
子どもの「ママだいすき」が苦しくなる日についても書いています👇


次にまた苦しくなる前に、
怒る前の3秒と、怒ったあとの戻し方をまとめた記事はこちら👇


#子どもに怒ってしまう
#育児自己嫌悪
#怒鳴ってしまった
#怒ったあと
#優しくしたいのに
#育児ストレス
#子育ての悩み
#感情のコントロール
#防御反応
#安心入力

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集