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会社帰りのコンビニで、死んだ顔で大好きなアイスを買った。



【459日目】

月がきれいだった。
中秋の名月だったもの。

それは涙をこらえて
自転車をこぎながら上を向いたから
気づいたのだ。



ひとり親であり、
ワーキングマザーでもある。
つまりはひとりですべてを背負うのだ。

子どもの過ちも、子どもの地雷も、
子どもの生意気な発言も。
疲れに拍車をかけるお互いの発言の言い過ぎ、そして後悔。

寝顔を見て後悔するのは、
何も幼児のときだけではない。

ああ、代わりはいない。大事な我が子なのに。



泥臭い、子育てだ。
思春期の娘たちとは小さいころとはまた違う、
人間同士のぶつかりあいになる。
フルタイムの勤務後のちっとも働かない頭で
さらに向き合わないといけないのだ。


かわいい面を独り占めできる代わりに
とてつもなく大きなプレッシャーが
脳内を占めて苦しくなる時がある。

自分が選んだ道でも。
子どもがかわいいことと、
母として自分の全力を注げるかは
別問題なのだ。



もう、もういやだ、なんでわたしばっかり。
つかれた。

つぶやく自分は頑張り続けた自分だ。



そんな夜もある。


自転車で
いつもの帰りの道を走る。
少しだけ涼しくなった、秋のやさしい風が
ちっともやさしくなれないわたしの頬をなでる。



途中コンビニの煌々としたあかりを
見つけた。

今日はいっかあ、
たまには甘やかしてあげなきゃ、
やってられない。
わたししかわたしは認めてあげられない。

少し自分にゆるくしてあげられた。


これ、お願いします。
レジの外国人の男の子が笑顔でスキャンしてくれる。


コンビニについていたトイレの鏡に映った
わたしの疲れ果てた顔。
愛想笑いくらい、うまく返せているだろうか。



買ったアイスはまるいビスケットサンドだった。

お月様みたいにまんまるな。
今日にぴったりだな。


かえろう、
まだわたしの1日は終わっていないから。
アイスも溶けちゃうよ。


家族のために頑張るワーママよ、同志よ。


今日も、お疲れさまです。

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橘 ゆず だいすきなチーズケーキと小説につかわせていただきます!よりよい作品のエンジンにいたします。