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【読書感想文】いつも伝えたい気持ちばかりが先走る。/「好きを言語化する技術」三宅香帆


創作大賞感想文を書こうとしたときに気づいたこと。
「いい!」と思ったエッセイや小説に「感動した!」としか言葉が出てこない。(小泉首相!!)言葉にならない気持ちなら、山ほど浮かんでくるのに。

そう、言葉にできない、のだ。
いのすけみたいに「ほわほわする!」という表現をするはめになる。
(彼は何とも言えない嬉しさや喜びを表すときに、慣れていないからか「ほわほわさせやがって!」という)

行きたい映画を観に行く前にそっと映画関連サイトやXでポストを確認すること。
レビューという他者の評価を気にして、「うーん★が少ないから観に行ってもどうだろう?」と不安になること。レストランやホテルでもそう。万博だって、行った人をつかまえては「どうだった?」と聞きまくっていた。

でもそれってあなたの感想じゃないですよね?(アレ?ひろゆき?)


三宅さんの本は語り口調でわかりやすい。そっと寄り添ってくれるお姉さんのようだ。




まるで今日私が友達に映画国宝の感想を熱く語り、若干滑って帰ってきたのを見ているようだ。めっちゃ熱く語ったのに、友達は歌舞伎にもストーリーにも1ミリも興味がなかった。この本にもあるように「気持ちの土台が一緒じゃなかった」のだ。

または、「これ行きたい!」と言っていた映画が「え?つまんなそうじゃん」と言われて萎えてしまったときのように。


大事なのにみんなが忘れがちなこと。他人の価値観に左右されず、自分の気持ちを大事にするために忘れてはならないこと

それでは、自分の「好き」を言語化するうえで、一番重要なことを伝えましょう。 ずばり、「他人の感想を見ないこと」です。 逆に言うと、「好き」を言語化するうえで一番NGなこと─それは、他人の感想を自分の言語化の前に見てしまうことなんです。

三宅香帆. 「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (ディスカヴァー携書) (p.50). Kindle 版.

どうがんばっても、はじめに見た他人の言葉って印象に残ってしまうからね。自分が最高だったと感じたライブを伝えるために、他人の言葉を借りて伝えることになってしまう。
わたしも日々Xをチェックしていて、これ悪い癖だよな、と感じていた。他人のレビューで知った気になっているんじゃない!!と自分のお尻を叩いてやりたい。


そして気持ちを細分化して表現するために、心がけることを三宅さんはこう記している。あなただけの感想にするためには、言葉をできるだけ砕くこと、と。

① よかった箇所の具体例を挙げる
② 感情を言語化する
③ 忘れないようにメモをする


三宅香帆. 「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (ディスカヴァー携書) (pp.56-57). Kindle 版.

ポジティブ、ネガティブ両面において、「どうしたら言語化できるか」をわかりやすいステップで伝えてくださる。
ネガティブな感想も「みんなもここ嫌だったよね?面白くなかったよね?」と同意を求めない。よくXでもありがちだ。

決してみんなの言葉を代弁しようとせず、 まずは自分の言葉をつくることに専念する。それが、いい感想への近道です。

三宅香帆. 「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (ディスカヴァー携書) (p.77). Kindle 版.


スキを語るには、技術はいらない。でも、自分の言葉で表現するには、しばし訓練が必要かもしれない。
それはこの本にぎゅっとつまっている。しかも第6章では推し語り文のお手本つきでびっくりした。


「好き」をもっと共有できたら、推し活をもっと一緒に楽しめる人が増えたら。人生はより楽しい。好きを伝える言葉について学ぶことで、いつも伝えたい気持ちばかりが先走ってしまうわたしから卒業できるかもしれない。




今日もお付き合いいただきありがとうございました。
さ、次はこちら!!

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