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山海に抱かれた要塞都市・コトル🇲🇪

本日のマグネットがこちら。

背後に山々を擁した石造りの街並みが印象的な逸品となっている。
今回は、このマグネットが情景を映す、中央ヨーロッパの街・コトルについて取り上げたい。

コトルはこんな街

コトル(Kotor)はバルカン半島西部の国・モンテネグロ南西部のアドリア海に面するコトル湾最奥部に位置する人口約1万3千人の城郭都市である。

その歴史は古代ローマ時代に遡り、紀元前には既に集落が築かれ、中世にはアドリア海交易の拠点として繁栄した。その後はヴェネツィア共和国やオスマン帝国、オーストリア帝国など幾多の勢力の支配を受けながらも、天然の良港として重要な役割を果たしてきた。

現在では山々と湾に囲まれた美しい景観と、中世の面影を色濃く残す旧市街が高く評価され、1979年には「コトルの自然と文化歴史地域」としてユネスコ世界遺産に登録されている。


在英中の週末を利用して、セルビアとモンテネグロを旅していた私は、セルビアの首都ベオグラードから飛行機を利用してコトルを訪れ、この街に一泊することにしていた。

ベオグラードでパケ死していた私は、モンテネグロで使えるSIMを大急ぎで入手して、ようやく落ちついて旧市街へと向かう。

コトルの街は東ローマ帝国時代から要塞化されており、強固な城壁を今に残す都市として知られている。旧市街へはそんな城壁をくぐって入っていくことになる。

旧市街に入ると、山々を背にした石造りの古い街並みが、アドリア海沿岸の他の街とも劣らず美しい。

コトルはローマ・カトリック文化圏と東方正教の文化圏の境界に位置しており、街にはどちらの教会の姿も見ることが出来る。

ローマ・カトリックの聖トリブン大聖堂
セルビア正教の聖ニコラ教会

また、この街はcat townと呼ばれるほど猫の数が多いことでも知られており、街を歩けば、そこかしこに警戒心の薄い猫の姿を見ることが出来る。

餌付けされている

そんな城壁に囲まれたコトルの街を上から眺めることもできる。
城壁は背後の山へと続いており、全長4.5㎞にわたるその城壁を昇ることも可能だ。

実質的に登山をしているようなイメージなので、動きやすい格好で臨むのが良いだろう。

徐々に街の屋根が眼下に遠ざかっていく。

30分強ほど登り、徐々に登る選択をしたことを後悔したくなってきた頃に、ようやく一つの到達点にたどり着くことが出来る。

城壁の頂上には、比較的保存状態の良い建物があり、そこから上に登ることが出来る。

そこからはコトル湾を見下ろす絶景が待っている。

コトル湾はアドリア海の入り組んだ湾部の最も陸側に位置しており、一見湖のようにも見えるが、大海とつながるれっきとしたアドリア海の一部である。

中央右側がコトルの街

なので、クルーズ船の停泊地としても知られ、
城壁に囲まれた町にたどり着いた巨大船の様子なども上から眺めることが可能だ。

登るのにはいささか体力を擁するが、せっかくこの地へ来たのであれば、堅固な城壁の上から街と海の様子を眺めてみたいものだ。

確か途中に店のようなものは全くなかったと記憶しているので、水分補給などの対策は行うことをお薦めする。

ここから上は本格的に登山になっていきそう

なお、足腰の不安で登れなかったとしても、夜にライトアップされる城壁の様子を下から眺めるのもそれはそれできれいなので、そちらを楽しみにするのもよいだろう。

アドリア海に面したコトルの街では、海産物を食すのが良いだろう。

私も夕食で湾に面したレストランを利用した。

城壁の外に位置し、湾に面する壁が一面ガラス張りになっているのが印象に残っている。

自分で写真を撮っていなかったので店のHPより

海の幸をということで、シーバス(スズキ)とイカ墨のリゾットの2品を注文したが、どちらも大変美味だった。

くろうま

特にシーバスの方が絶品で、この後しばらく私の中でシーバスのブームが訪れることになる。
お手頃な価格帯の店ではなかったが、もしコトルでアドリア海の海の幸を堪能したい場合はお勧めできる選択肢だ。

下部中央のガラス張りのところがレストラン


ここで、改めてマグネットを振り返ってみよう。

山々に抱かれた街並みに大聖堂と時計塔が描かれている。
実際の天気も相まって、実にコトルらしい逸品だ。

また、コトルのマグネットはもう一つ有している。

宿泊したホテルが、お土産としてくれたものだ。
ホテルでマグネットをもらったのは初めてだが、コレクションの番外編として保管している。


コトルの街は朝も美しい。
城壁を抜けて海の方へ向かうと、朝の街らしい賑わいが姿を見せる。

海沿いを散歩しながら眺めるアドリア海は、風光明媚という言葉がふさわしい。


私が滞在したのは時間にして約半日程度だったが、可能ならばもう少しゆっくりと移りゆく時間を楽しむ余裕があればこの街の魅力をさらに感じることが出来るだろう。


最後までご覧いただきありがとうございました。


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