短編小説【どこもお遍路】
今週の裏お題は「どこもお遍路」
2088年、日本は空前のお遍路ブームだった。
至る場所に88箇所の札所ができた。
「滋賀といえば最澄88箇所だよ!」
「熱海に来たら小角88箇所巡ってね!」
「京都の一休88箇所のトンチで脳活!」
メジャーどころから、僧だかなんだかよくわからない者まで引っ張り出し、とにかく体裁を整えていた。
日本全国数えてみると、なんと88個。中には共有し、1つで4つ分の札が手に入るお得な札所もあった。
しかし、結局人気なのは元祖お遍路、特にDocomoが開発したKu-Kai-KunというロボットによるAI巡礼サービスであった。このロボットはリアルに88箇所を巡り、その様子をAI眼鏡で最大88人が同時に接続して体験できるというもの。老人ホームの入居者や、どうしても現地に行けない人など、沢山のユーザーに愛され、ついには88体ものロボットが造られるようになった。
それを見た海外観光客がギョッとして言った。「Troopers attacking?」
(410文字)
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