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20011015 ブロードバンド(2)

 ブロードバンドのインターネット用の回線が開通$${^{*1}}$$して一ヶ月以上が経った。開通した当時は常時接続で、しかもダイアルアップの10倍以上の通信測度が出ていたのでこれで満足していた。

 しかし段々これに慣れてくると、本当は1.5Mbpsが最高の速度なのに、何故家はその半分から三分の一程度しか出ないのだろうと不満が募ってきた。電話局から直線距離で2.2km離れているから仕方がないと諦める方法もあるが、諦めるにはやるだけのことはやった上でないと諦めがつかない。そこで色々な文献を参考にして通信速度を上げる工夫をした。

 ブロードバンドは高周波の電波雑音が大敵である。そもそもブロードバンドとは「広い周波数帯域」という意味で、何に対して広いかというと電話で使っている周波数よりも広い範囲の周波数を使った通信技術$${^{*2}}$$である。高い周波数の信号でデータを送ればそれだけ通信速度は速くなる。例えば手旗信号$${^{*3}}$$で旗の動かす速さで伝言が伝わる時間が決まるようなものである。一方、周波数が高くなると今度は信号自体が電話線で息切れを起こして遠くまで届かなくなる。細かい振動は伝わる距離が長くなるとどうしても鈍ってしまう。ADSLが電話局からの距離が遠いと利用できないのはこのためである。

 信号が電話局から息切れを起こしかけながら届くので信号の強さが弱い。家の中にあるテレビジョン受像器や冷蔵庫など同じような周波数の電波を発する機械があると電話線にその電波が進入して信号なのか余分な電波なのか信号自体が弱いので区別が付かなくなる。すると通信をやりとりするモデムとパソコンはもっと息切れのしていない低めの周波数の信号$${^{*4}}$$を使おうとしたり、何度もデータを送り直したり$${^{*5}}$$するうちに全体の通信速度が低下してくる。

 通信速度の低下の原因は余分な電波であるからその雑音を取り除けばよい。一旦は入り込んだ余分な電波はなかなか分離するのは難しいから余分な電波が入らないようにする。電話局から家までの電線に侵入してくるものはどうしようもない。電話のモジュラージャックからADSLまでの電線に電波が入らないようにする。

 そのために銅箔の粘着テープ$${^{*6}}$$を日曜大工用品店$${^{*7}}$$で買ってきて電話線に巻き付けた。これによって電波は銅箔に入るようになり電線には侵入しなくなる。銅箔を巻き付けただけでは侵入した電波の行き場がなくなって電話線にまた侵入してくるので、銅箔テープをアースしてやる。

 アースはパソコンの筐体で代用した。洗濯機や電子レンジ用のアースに接続するとよいと言われているが、そのためにアース線を数m引き回すのは更に余計な電波を拾いそうである。

 このようにした後、通信速度を測定$${^{*8}}$$してみた。1.2Mbps程度になった。劇的に速くなった。何時、何度測定しても大体この速度が出る。大成功である。念のため銅箔テープが巻いてない電話線に取り替えて比較してみた。1.2Mbpsぐらい出る。何もしていない電話線でも同じような速度が出ている。一体どう言うことか。以前に半分程度しか速度が出なかった理由は何か。

 電話線はモジュラージャック$${^{*9}}$$からスプリッタを介してモデムにつながれている。スプリッタとは通話信号とデータ信号を分離する装置である。今回の銅箔を施す際にモジュラージャックから直接スプリッタを電話線でつなぐようにした。それまではジャックからダイアルアップモデム用とスプリッタ用と二つに分岐させて使っていた。これがどうもいけなかったようだ。

 いずれにしてもこの銅箔テープによる「人類最初の試み」がなければ、それに気付かなかったのでそれはそれでよいのである。

*1 20010901 ブロードバンド
*2 ADSL講座第1回
*3 手旗講座
*4 (2)基本技術と種類
*5 IPNetTunerによるTCP/IPの最適化
*6 製品リスト 電機・電子用 シールド用テープ
*7 DCMカーマへようこそ!
*8 SPEED TEST
*9 MacにおけるフレッツADSLの接続方法

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