20011013 ノーベル賞
先日、地元の大学の先生$${^{*1}}$$がノーベル賞$${^{*2}}$$を受賞した。この地方の新聞では第一面にこれに関する記事が大きく掲載されていた。
朝の食卓でこの記事が掲載されている新聞を掲げながら子供達にノーベル賞とはどんな賞なのか、賞金はどれくらい貰えるのか、どんな人が貰えるのかを説明した。説明している間、子供達は目をかっと見開きながら真剣にその説明を聞いていた。遊び以外でこんなに目を輝かせることは殆どない。
今思うと、食卓で父親が新聞を掲げながら子供達に掲載されている記事を指差ししながら説明をする姿というのは、テレビジョンドラマや漫画の中だけのような気がしていた。太平洋戦争の開戦時や湯川秀樹$${^{*3}}$$が日本で最初のノーベル賞を取った時は各家庭でこのような風景が繰り広げられていたかも知れない。まさか自分がそんなことを自然にやってしまうとは夢にも思わなかった。
名前だけから小学生に大人気の科学者キューリー夫人$${^{*4}}$$は二度も受賞$${^{*5}}$$したことを教えると、一生のうち何回取れるのか、受賞するのに何年かかるのか、キューリー夫人は死んだの?、どうして死んだの?$${^{*6}}$$とか、熱心さが暴走してちょっと外れた質問まで出てきた。
相当、ノーベル賞への憧れが高まってきたと思えたので聞いてみた。
「どうだ、お前達も一所懸命に何か研究してノーベル賞を取ってみたら?」
「いやだ。面倒くさい」。
*1 野依教授ノーベル化学賞授賞式にあたってのお祝いの言葉
*2 Nobel e-Museum
*3 京都大学
*4 20000629 キュリー一族
*5 マリー・キュリー
*6 「放射能の研究」により夫ピエールと共同受賞
