20000414 アイドリング伝説
アイドリング$${^{*1}}$$伝説がある。その日、初めて自動車のエンジンをかけたとき、水温計の針が動き出すまでの時間かオートエアコンが作動し出すまで車を発進させない。エンジンをよく温めないとエンジンの寿命が短くなると言われた。
理由はエンジン内のオイルがよく行き渡らないと擦り合わさった部分が磨耗してしまうとか、エンジンの殆どは金属製なので金属が冷たいと非常に脆いから充分エンジンを温めないで走行して余計な負荷をかけると部品が折れてしまうとか言われている。昔の自動車ならそうかも知れないが今の自動車はそんな弱くないはずである。それにオイルは一日やそこらで全部流れ落ちない。
そこで8年前に新車で購入した自動車$${^{*2}}$$でアイドリングなしの発進実験を購入時から継続してきた。現在149000km走行している。
その結果はエンジントラブルは一度もなし。これにより少なくとも家の自動車にとってアイドリングは必要がないことが解った。恐らく何処のメーカーの自動車でも同じ事が言えるだろう。根拠はあまりないが、自動車業界$${^{*3}}$$横並び体質は技術の世界でも言えることだと思われる。
ただ注意したいのはいきなりエンジンを高回転にさせないことである。やはり金属が充分暖まっていない時の急激な負荷は金属疲労を引き起こすかも知れない。家の自動車の実験では水温計が動き出すまでの間、2000回転以上は極力回さなかった。
アイドリング不要論は三本和彦$${^{*4}}$$氏がかなり昔から唱えていて、彼の著書を読んでこの実験をやりだした。発進の初期段階でエンジン回転数を上げないと言うことは走行速度を押さえるということだから事故防止にもなる。運転操作に慣れていない状態の数分間に事故が発生しやすいといわれているので「アイドリングなし」は地球温暖化防止だけではなく事故防止の二次効果も高いと考えられる。
自動車のエンジンを止める時、最後にアクセルペダルを踏んでエンジンを一ふかしする人が時々いる。次の始動時にうまくエンジンがかかるようにエンジンの中にガソリンを少し入れておくという「まじない」らしい。これもアイドリング同様、無駄で意味がない。
*1 アイドリングストップ運動
*2 corona.jpg
*3 社団法人自動車技術会
*4 INSIGHT/インサイト インタビュー
