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第29回 編集とは、期待と不安の繰り返し


編集進捗

早いもので、クランクアップから十日以上が過ぎた。『踊り場の灯』現場ロスが少しあるものの、普段の仕事を終えた後、夜な夜な編集を進めている。

現在S#35まで仮編集。本作は台本上ではS#79まであり、さらに後半は実景シーンが多いため、全体としてはようやく半分ほどまで進んだところだろうか。

今週から珠洲シーンを編集、見附島の存在感!

編集が好き

次はいよいよ、珠洲で撮影したシーンの編集に入る。ここでは、河村アズリさん演じる灯のダンスシーンをはじめ、水上猛之さん演じる檜垣義宗(主人公・浩の叔父)の登場、そして本庄司さん演じる主人公・浩と灯、それぞれの感情が大きく揺れ動く重要な場面が続く。

見応えのあるシーンばかりだからこそ、編集するのが楽しみでもあり、同時に緊張もしている。そんな期待と不安を行き来する時間の繰り返しが、編集という作業なのだ。だから私は、映画づくりの中で編集が一番好きなのかもしれない。

ダンスシーン前に灯は入念に足場をチェック、スタッフはゴミ拾いを行った

楽しみな珠洲シーン

できれば今月中に仮編集を終え、来月中に本編集を済ませて、音楽や整音の工程へ進みたい。それが目下の目標だ。

珠洲での撮影は、移動時間の読みを誤り、夜には雨にも降られた(昼間だけでも天気がもってくれたことには本当に感謝している)。加えて、真夏のような暑さ。決して楽な撮影ではなかったけど、そんな数々の逆風の中でもスタッフが踏ん張ってくれたおかげで、今振り返れば良い画をたくさん撮ることができたと思う。

キャストスタッフが見守る中、灯のダンスシーンは行われた

これから編集を始めるという、編集前のこの時間も好きだ。まるでプレゼントの箱を開ける前のような、ドキドキとワクワクがある。

現場でモニター越しに画は見ているはずなのに、自宅で一人初めてタイムラインに素材を乗せる瞬間は、また別の感動がある。そんな体験を味わえるのも、監督の特権なのかもしれません。

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