XGって何者?「ギャルストイック」で宇宙制覇|Podcast「雑食日和」
はじめまして!Podcast「雑食日和」酒井と島田先生の自己紹介はこちら👇
XGがフジロック初出演
僕は、Amazon PrimeのLive配信を見ていましたが、圧倒的な歌唱力とダンスのパフォーマンス、独自の世界観、そして初?のバンドセットと、画面越しからも会場の熱狂が伝わってきました。
アカペララップ「THE VISION」(新曲?!)から始まり、「WOKE UP」、「ROCK THE BOAT(個人的にMVが好き)」、「GALA」、「IS THIS LOVE」、最後は「SHOOTING STAR」で締め全16曲を披露。
JURIN様が「XGにとって初めてのフジロックなんですけど、最高ですね!」と話してましたが、実はJURIN様は小さい頃、ご家族でフジロックに来たことがあるらしいです🚀
(こちらのRollingStoneのXG記事を参照)
XGのフジロック出演を勝手に祝い、2年連続XGのライブに参加中の酒井が、XGについてポッドキャストで島田先生と語っています。
出てきたキーワードは、
「ギャルストイック」
以下、Podcastで話をしている内容を抜粋し、一部内容を補足して書いています。
ポッドキャストの本編
XGとは何者か?
JURIN様、CHISA、HARVEY、HINATA、JURIA、MAYA、COCONAの7人組。2022年3月、エイベックス傘下のXGALXからデビュー。
(敬称略)
メンバーは全員日本人ですが、活動の軸は最初からグローバル。楽曲は基本的に英語で、J-POPともK-POPとい枠ではなく、自らを「X-POP」と位置づけています。時代も国籍もカルチャー超えて、新しい音楽、そしてモーメンタムを作ろうとしているグループです。
XGは「Xtraordinary Genes」の略。もともとは「Xtraordinary Girls」で、メンバー全員が20歳を迎えた今年のタイミングで名称が変わりました。規格外の女の子たちから、規格外の遺伝子へ。ちなみにファンダムの名前は「ALPHAZ(アルファズ)」です。
「ギャル」 x「ストイック」という最強の組み合わせ
ポッドキャストの中で1つ話をし忘れたのですが、今年4月「XG WORLD TOUR THE CORE@代々木体育館(DAY1)」に行った時、HARVEYがエンドロール前の最後の挨拶で放ったこの言葉が印象に残っています。
(おまえら、)ギャル忘れんなよ〜!
ギャルのイメージは、自分の意見をちゃんと持つ。自分を肯定する。そして他人にも寛容。物怖じしない。空気を読みすぎない。
「私は私」(WOKE UPの世界観)でありながら、「一緒にやろうぜ」(NEW DANCEの世界観)と周囲を巻き込んでいく。
もちろん、単純に自信満々なだけではありません。育成時代から毎日積み上げてきた、圧倒的な練習量とチームワーク。それが自信の裏側にあります。「自分たちは最高!」と思っていても、プレッシャーや葛藤がなくなるわけではない。それでも日々、ストイックに積み上げ続けていく。むしろ、自分を信じているからこそ努力できるのかなと。
そして、この「ギャルマインド」x「ストイック」が掛け合わさった時、もはや最強の存在になるのでは?と思っています。
これが「ギャルストイック」(造語)です。
これまでポッドキャストでも精神科医の島田先生と様々な精神疾患について話をしてきましたが、もしかすると「ギャルストイック」が毎日をよりよく生きるためのヒントなのでは?と考えています。
(収録中、先生は若干ぽかーんという顔をされていましたが、きっと気のせいでしょう🫨)
そして、育成の過程で繰り返し使われてきたのが「人間力」という言葉。スキルの前に、人としての土台。根底にある「人間力」とさらには7人のチームワークがあってこそ素晴らしいパフォーマンスが生まれると思っています。
なぜ今XGなのか?
島田先生からふと出てきたこの質問。ここにはエイベックスという会社の歴史も関係していると思います。ご存知の通り、安室奈美恵、浜崎あゆみ、globe、TRF、Every Little Thing(敬称略)をはじめ、90年代から現在まで日本の音楽シーンを席巻した音楽レーベルです。
一方、K-POPが世界に出ていく中、日本発のアーティストがグローバルで大きく成功するのは簡単ではありません。
(最近もシティポップブーム、YOASOBI、藤井風、Creepy Nuts、米津玄師などの海外展開に積極的なアーティストが海外でもヒットし、いいニュースが続いていますが(敬称略))
そこでXGは、最初から世界を目指す。日本で売れてから海外へ行くのではなく、最初からグローバル市場を前提にグループを作る。これまでの日本のプロデュースとは少し発想が違います。
しかも全員日本人。それでもデビュー前に、日本と韓国を行き来しながら約5年のトレーニングを積んでいます。最年少のMAYAとCOCONAは、プロジェクト開始時点で11歳。
この努力が実を結び、2022年に「Tippy Toes」でデビューを果たします。そして、2025年にはコーチェラのサハラステージでトリ。世界35都市のワールドツアーを東京ドームで締めくくり、今年6月には日本のグループとして初めてウェンブリー・スタジアムに立ちました。
(詳細はぜひポッドキャストでお聞きください!)
音楽とカルチャーの継承
僕がXGを好きな理由の一つが、その唯一無二の世界観。
過去のJ-POP、R&B、HIPHOP。SF、宇宙、アニメ、Y2K、平成ギャル、映画のようなスケール感。過去の様々なオマージュが大切な宝箱のように散りばめられており、まずはMVを見てもらえればおよそ理解できると思います。
どこか懐かしいけど、あまり見たことがない。平成の記憶が鮮明な30〜40代は「これ、なんか知ってる。懐かしい」、10〜20代には「これ、めちゃくちゃかっこいい。新しい。」となるはず。この両方を同時にうまく成立させているのがとても面白いです。
サイモンさんという存在、これから
現在は第一線を退いている、プロデューサーのサイモンさんの存在は大きいです。日本、韓国、アメリカと複数のカルチャーを横断してきた人物。マイケル・ジャクソン、アリアナ・グランデ、m-flo、セーラームーン、スター・ウォーズ、AKIRA、攻殻機動隊、アバター、もののけ姫(推察含む)、まで吸収し、それを組み合わせてXGの世界観に落とし込んでいる。
余談ですが、個人的には今回のフジロックのXGの衣装は映画「エイリアン」へのオマージュに見えました👽(どうやらセーラームーンらしいが)
ただ、サイモンさんが第一線を退いたことで、これからXGがどう変わるのか。これまでは「サイモンさんが作った世界」だったもの(実際はそれだけではないと思いつつ)を、これからは7人自身でもどこまで作っていけるのか?
今年1月の1stフルアルバム『THE CORE - 核』は、タイトルの通り自分たちの中心にあるものを問う作品でした。まさにここから、新しいフェーズが始まる気がします。
サイモンさんがXGについて話をしているポッドキャストはこちら!
(TBS PodcastのASIANFILTERは僕も好きでよく聴いています)
XGとアドラー心理学
前述のRolling StoneのXGの記事を読み、以下引用しますが、ベストセラーの『嫌われる勇気』でも有名なアドラー心理学に近い考え方だと思いました。
「信じる力」と「今を生きる」
―今のお話にも通じるかもしれませんが、XGが音楽を通して、今もっとも伝えたいメッセージは何でしょう?
CHISA:今、もっとも伝えたいメッセージ……信じる力。
MAYA:その瞬間を生きる。
CHISA:うん、今を生きる。
MAYA:ただそれだけ。
JURIN:「信じる力」と「今を生きる」。今のXGっぽいかな。
MAYA:それはそう。
「われわれは『いま、ここ』にしか生きることができない」
アドラー自身は「ザッハリッヒ(sachlich)に生きる」と表現しました。私はザッハリッヒを「即事的」と訳しましたが、簡単にいうと「地に足がついた現実的な生き方が大事だ」という意味です。具体的には「人からどう思われるか気にしない」。そして「自分や他者に理想を見ない」。この2つが大事だとアドラーは説きます。(岸見 一郎/古賀 史健)
まとめ
正直、XGの魅力を一言で説明するのは、若干難しい部分もあります。特に、初めて見る方はMVを見ても「なんだこれは?」となるかもしれません。
でもよく見ると、自信、努力、主体性、寛容さ、グローバル、平成カルチャー、Y2K、R&B、ヒップホップ、SF、宇宙。
色々な要素が鮮やかに切り取られ、絶妙な配分で1つの世界に詰め込まれている。
そして、懐かしいと同時に新しい。
XGは「自分を信じて、自分を磨き続ける」という姿勢、「ギャルストイック」を体現しています。
まだXGを見たことがない、聴いたことがない人は、MVとポッドキャストを再生して見てください。
「ギャルストイックで、宇宙制覇。」
そんな未来を勝手に期待しています。
