すべては意識からはじまる
命を減らすか、多様にするか。私たちが選ぶ「コンセプト」がチームをつくる。
毎日、畑で土や野菜を観ています。 そこで気づかされることの1つに、こんな話があります。
農業には、大きく分けて2つの「コンセプト」が存在します。
ひとつは、全体の99%を占める農業。 農薬や殺菌剤、除草剤を使うことで、その環境にある命の数を意図的に減らし、人が管理をしやすくするアプローチです。
もうひとつは、全体の1%にも満たない農業。 命を多様にすることで、その環境の循環を高め、そこに存在するすべての命で育むアプローチです。
前者は、命を絞って、人が管理する農業。 後者は、命を増やして、みんなでやる農業。
これは、どちらが良い・悪いという善悪の話ではありません。 あくまで、どのような「コンセプト」で畑に臨んでいるか、という選択の話です。
そう、私たち人間は、自ら「コンセプト」を選ぶことができます。 どんな「意識」でそこに存在するのか、という主体的選択です。
家族も組織も、畑と同じ
しかし、もっと視座を上げて、大きな視点で地球を観てしまえば、結局のところ、すべては同じ循環の中にあります。
そしてこの真理は、農業だけにとどまりません。 私たちの体の仕組みも同じだし、家族も、会社という組織も、まったく同じことが言えます。
子どもを大人の都合でコントロールしようとするのか、それとも、それぞれの個性を多様に生かしていくのか。
経営者として、どんな「コンセプト」で会社を運営しているのか。 メンバーとして、どんな「意識」で組織にいるのか。
結局のところ、その根底にある「意識」に共鳴した似たもの同士が集まり、響き合って、ひとつのチームになっていくのです。
15年前、僕が人材ベンチャーから未経験で農業をはじめたとき、こうした超循環型の農業はほんとうにひとにぎり、0.01%もなかったかもしれません。
でもいまは、どこまで自覚的に意識しているかは置いておいても、結果としてそういう循環の農業をやっている人が0.1%くらいに増えている肌感覚があります。
小さな畑の変化が、大きな社会の変化へと繋がっていく。 これは、組織も家族も、まったく同じような感覚です。

小さな意識が、全体の構造をつくる
すべては相似象。すべてはフラクタル。
親や子どもの意識が家庭の空気に映るように、リーダーやメンバーの意識がチームの文化になるように。
それぞれの小さな「意識」のあり方が、全体(社会や未来)の構造をつくっていく。 つまり、「小さな意識が全体の構造をつくる」ということです。
だからこそ、
すべては私たちの「意識」からはじまる。
これこそが、私が掲げる『be organic(有機的に生きる)』の本質です。
未来の地球と子どもたちのために、私たちはどんな意識を選択していくのか。 今日も畑から、その問いに向き合っています。
