趣味でAIツールを作ったら、フォロワーが増えていた|起業日記 #87
最近、ふと気づいたことがある。
本業でも、自分の会社でも、私はAIを使い倒している。提案書も、戦略の素案も、壁打ちも、ほとんどの仕事がAIと一緒だ。前回の日記にも書いたとおり、もう日常になっている。
でも、その日常をよく見てみると、ひとつだけ抜け落ちているものがあった。趣味だ。仕事ではあれだけAIを使っているのに、純粋に「楽しいから」という理由でAIに触っていない。気づいたら、いつの間にか全部が仕事になっていた。
だから、久しぶりに趣味でコードを書いた。
前回、私は「コードを書くのは止めている」と書いたばかりだ。我ながら一貫性がない。でも今回は仕事のためじゃない。誰かに見せる事業でもない。ただ、自分が面白いと思うものを、自分のために作る。それだけのことだ。
作ったのは、Xに自動で投稿してくれるbotだった。
少し前から個人で資産運用をしていて、ここ最近は調子がいい。せっかくなら、自分が関心を持っている市場の動きを、毎日定点観測したい。そう思って、保有している分野のニュースを定期的に拾ってきて呟くしくみを組んだ。ついでに、国内市場と海外市場のその日の動きを、ざっくり解説して投稿する機能もつけた。
仕組みはシンプルだ。Claudeに相談しながらコードを書いて、GitHubに置いて、XのAPIを叩いて、決まった時間に自動で投稿する。それだけ。
ただ、ここで思い出したことがある。
実は数ヶ月前にも、これとほぼ同じものを作ろうとして、一度挫折している。あのときは、何をどう繋げればいいのかが、まるで分からなかった。APIという言葉に身構えて、途中で手が止まった。
それが今回は、Claudeに相談したら、するすると形になった。詰まったところを聞けば、的確な答えが返ってくる。半年前の私が越えられなかった壁を、今の私はあっさり越えていた。
理由は二つあると思う。私自身の理解が、この半年で少し進んだこと。そしてAIの側も、この半年で確実に賢くなっていること。自分の能力とAIの能力が同時に上がっていくから、できることが、雪だるま式に増えていく。去年なら諦めていたことが、今日は一日で形になる。この感覚は、何度味わっても新鮮だ。
そして、思わぬ副産物があった。
自動で呟き始めて一週間ほどだが、毎日少しずつフォロワーが増えている。趣味で作ったものが、勝手に育っていく。狙って伸ばそうとしたわけじゃないのに、淡々と続いているだけで、数字がついてくる。これはこれで、面白い。
しばらくはこのまま放っておいて、アカウントを育ててみようと思う。
仕事でAIを使うのは、もはや当たり前になった。でも、趣味でAIを使う感覚は、それとは別のところにある。義務がないぶん、純粋に「できた」が嬉しい。そしてその「楽しいから作る」が、結局いちばん手が止まらない。
未知に挑むのに、理由なんていらないのかもしれない。
今日の学び:自分の能力とAIの能力は、同時に伸びていく。だから去年できなかったことを、今年もできないと決めつけない。半年前に諦めたものを、もう一度開いてみる価値はある。
