現場のベテラン職員が流した涙と、ある言葉
「仕事の内容は何も変わらないのに、60歳を過ぎるとまるで処分を受けたような処遇だ」
これは、30年以上も税務署で泥臭く働いてきた、大先輩職員の切実な言葉です。みんなの職場にも、理不尽な評価を前にしてじっと唇を噛み締めている先輩はいませんか?
2026年6月8日(月)、国公労連は行(二)職員(税務署で働く自動車運転手などの技能職員)の労働条件改善を求め、人事院との交渉を行いました。全国税からは東海支部の寺坪剛さん(津島署)が参加し、現場のリアルな涙と怒りを直接ぶつけてきてくれたんです。翌9日(火)には名古屋国税局との交渉も行い、現場の声をしっかりと当局に届けてきました。
◆ 40年間放置された「制度破綻」のモヤモヤ
この問題の根っこは、1983年の「新行政改革大綱」による退職不補充政策にあります。全国で行(二)職員が激減し「ひとり職場」が増えたのに、昇格条件の「部下数要件」は40年以上そのまま。
部下が物理的にいない職場でこの要件を求めること自体、制度として完全に破綻していますよね。
◆ 「付加業務」という名の実質的なただ働き
さらに深刻なのが、現場のマンパワー不足のしわ寄せとなっている「付加業務」の実態です。人員削減のせいで、自動車運転手の先輩たちが総務事務などの行政職(行一)業務を大幅に兼務させられるケースが全国で広がっています。
ひどい現場では「運転業務が3割、事務業務が7割」なんて逆転現象まで起きているほど。行政職と同じ事務をこなしているのに、給与基準(俸給表)は低い行(二)水準のまま据え置かれている……。これは実質的な「ただ働き」と言わざるを得ません。
こうやって立場の弱い職種に理不尽な負担を強いる職場環境は、税務署全体の人員不足の裏返しです。弱いところを守れない組織は、いずれ僕たちすべての職員を壊してしまいます。だからこそ、これは全職員共通の問題なんです。
◆ 56か月連続の物価上昇、置き去りにされる僕たちの尊厳
寺坪先輩は人事院交渉の席で、僕たちの生活のリアルをこう訴えてくれました。
「行(二)の給与水準が低すぎる。再任用では給与が3割強カットされ、ボーナスは半分になる。これでは生活が成り立たない」
世間では56か月連続で物価が上がり続け、民間では3年連続で5%超の賃上げが行われているのに、僕たちの処遇は生活実態に全く追いついていません。国を支えてきた人間の尊厳を傷つけるような水準のままなのは、やっぱりおかしいと思うんです。
◆ 今回の人事院回答と、これからの工夫
今回の交渉で、人事院からは部下数要件の撤廃は「困難」、賃金カット見直しは「引き続き検討」という硬い回答が示されました。
ただ、変化もありました。付加業務の実態変化については、「当局から具体的な説明があれば評価を検討する」という姿勢が新たに示されたんです。これは、僕たちが職場のリアルな負担を、具体的なデータとして当局や人事院に粘り強く届け続けることがすごく大事になる、というサインでもあります。
◆ あなたの声が、制度を変える最大の武器になります
実は、国税庁自らも「現場の業務量が質量ともに増大している」と人事院に訴え出ています。みんなの頑張りがちゃんと報われる職場じゃないと、結局は組織全体が回らなくなっていくと思うんです。
全国税は、これからも以下の実現に向けてみんなと一緒に歩みを進めていきます。
しっかり生活できる俸給表への抜本的改善
部下数に依存しない、納得できる昇格制度の確立
高齢層の処遇改善と、フルタイム再任用の実現
職場で感じている理不尽さは、けっしてあなた個人の問題ではありません。一人で抱え込まずに、全国税の相談窓口(秘密厳守)へあなたの声をぜひ聞かせてください。
みんなから集まったリアルな声こそが、次の交渉を動かし、おかしな制度を変えていく一番強い武器になります。一緒により良い職場を作っていきましょう!
👉 全国税労働組合 公式ポータル(相談窓口) https://lit.link/zenkokuzei
