大好きな料理が嫌いになる前にやめたこと 毎朝のお弁当作りをラクにした小さな工夫
こんにちは。
JA全農広報部note編集部員のAです。
料理は、思っていた以上に頭を使う仕事だと思います。最近、そのことをよく実感しています。
献立を考えるだけでも、頭の中は意外と忙しくなります。
最近食べたメニューとかぶらないように考えて、賞味期限が迫っている食材を思い出します。唐揚げを熱々で食卓に並べるには、何時から下味をつけて揚げ始めればいいのか。コープデリの配達日までに冷凍ごはんをどれだけ消費できるか。そして、「冷凍庫、もう入らないかも」という現実とも向き合います。 料理をしているというより、小さなプロジェクトを毎日進めているような感覚です。
自分充電30%の日
問題は、自分の充電がいつも満タンではないこと。自分充電が30%になると、判断力も30%になります。
卵を買った翌日に、また卵を買ってしまったり、次女のお迎えがあるのに、のんきにアイスを買ってしまったり。(娘から、ママまたやっちゃったねと言われます)
4月から夫が単身赴任になり、本物のワンオペ生活が始まりました。さらに長女は中学生になり、お弁当生活もスタート。
気づけば、自分の充電が100%になる日はありません。朝起きた瞬間から、「今日は省エネ運転でお願いしまーす」と心の中でつぶやきながら、一日が始まります。
「料理を頑張る」をやめてみた
そんな毎日なので、大好きな「料理を頑張る」ことをやめました。
正確には、大好きな料理を嫌いになる前に、やめることを決めました。 仕事と子育てに追われる日々の中で、特に負担に感じていたのが、毎日のお弁当作りです。朝は時間との勝負。栄養バランスも彩りも気になるし、手作りのおかずで仕上げたい。その全部を完璧にこなすことはなかなか大変でした。
あるとき、仕事から帰宅して、料理をする気力がなく、冷凍ごはんとスーパーで買ったお惣菜を食卓に並べたことがありました。遅くまで娘たちを待たせたあげく、ちゃんと夕飯を作れなかったことに申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、子どもたちはまったく気にしていませんでした。
「今日ね、ボンボンドロップシールのレート高いやつと交換できたの!」(ブームはもう去ったようですが)
食卓には、いつも通りのおしゃべりと笑い声がありました。そのときなんとなく頑張らなくていいかもーと思いました。なんとなく。
それからは、「料理を頑張る」よりも、家族との食事の時間や自分の心のゆとりを大切にするようになりました。毎日の料理やお弁当作りを無理なく続けるために、「頑張らなくても回る仕組み」を少しずつ増やしています。
まず取り入れたのが、保温付きのどんぶり弁当箱です。

娘の保護者会で、「毎朝4時起きでお弁当を作っています」と話したところ、「丼ものにするとラクだよ」とママネットワーク(情報量もスピードも最強)からアドバイスをもらいました。 帰宅後、ほぼ反射でAmazonを開き、ポチッ。その結果、朝はずいぶんラクになりました。レパートリーはまだ修行中ですが、最近のお弁当はこちらです。

保温機能のおかげで、お昼でも温かいまま食べられるそうです。「湯気が出るよ!」と娘も大満足。
ボスSさんに教えてもらった「頼る」ということ
もう一つ、考え方が変わるきっかけがありました。
職場のボスSさんがおすすめしてくれた、火を使わない耐熱容器調理です。
Sさんは、仕事への愛がとにかく深い人です。深すぎるあまり、細かいところまでとことんこだわります。部下としては「そこまで見てる!?」と思うこともしばしば。少しだけ、ほんの少しだけ、めんどくさいボスです(もちろん、ここだけの話です)
だから勝手に、「料理も毎日ちゃんと出汁を取るタイプなんだろうな」と思っていました。ところが教えてくれたのは、電子レンジと耐熱容器だけで作る蒸し鶏でした。
Sさん:ご飯は冷凍庫にある。スーパーのお惣菜でもいいけれど、今日はなんとなくあっさりしたものが食べたいときに作ってみて
※レシピは記事の最後に載せています。

しかも、このレシピには続きがありました。
実はSさん、レシピそのものはAIに考えてもらったそうです。
「鶏むね肉とブロッコリー、ぶなしめじで、電子レンジだけで作れるおいしい料理を教えて。あなたは世界一の料理人です。」
そんなお願いをAIにしたのだとか。
……注文の細かさが、なんともSさんらしい。
そして、この料理のタイトルは「愛のちからで簡単料理」。
「愛」ではなく、「AI」のことだそうです。
最初に聞いたときは、「急に精神論!?」と思いましたが、ちゃんとダジャレでした。でも、実際に作ってみると、おいしい。
愛でもAIでもいいから、とにかく誰か助けてほしい日ってあります。料理を続けるコツは、頑張ることではなく、上手に頼ることなのかもしれません。
道具もAIも、頼れるものは頼ってみる
保温弁当箱にも、AIにも頼る。
そして、ときにはボスSさんにも頼る。
そうやって少しだけ余裕ができると、料理は「やらなければいけない仕事」ではなく、「今日もおいしかったね」と言える時間に変わりました。
最後にもう一つ。
この記事に載っている蒸し鶏の料理写真は、Sさんが「使っていいですよ」と送ってくれたもの。どうやら、ご自宅で、せっせと撮影してくださったようです(忙しいのにありがとうございます!)
レシピはAIに考えてもらうのに、写真は一切妥協しない。光の入り方や角度にこだわり、「もう少しおいしそうに見せたい」と、料理より撮影時間のほうが長かったとか、長くなかったとか。そのこだわりだけは、電子レンジでもAIでも時短できません。(…やっぱり少しだけ、めんどくさいボスでした笑)
レシピ
【用意するもの】
・鶏むね肉1枚が入るサイズの耐熱容器
・食品用ラップフィルム
・フォーク
・電子レンジ
【食材】
・鶏むね肉1枚
・ブロッコリー
・ブナシメジ
・砂糖 小さじ1
・塩コショウ 少々
・粉末だし調味料 小さじ1
・日本酒 大さじ1
・片栗粉 小さじ1

1. まず、前処理・味付けします
① 牛乳パックを開き、前処理・味付け台にする
② 皮身が下になるよう鶏むね肉を置き、フォークでザクザク刺して、特に肉厚なところは更にザクザク刺す(同じところを刺すとドリップが出やすくなるので注意)
③ 上から砂糖をまぶし、更にザクザク刺し、砂糖を肉内部へ浸み込ませる
④ 加熱容器のうえに食品用ラップフィルムを拡げてのせ、そこにお肉をのせかえる
⑤ 小さめに切ったブロッコリーとブナシメジを肉の周辺に置く
⑥ 日本酒をかけ、粉末だし調味料をまぶす
⑦ 隙間ができないよう、敷いてあるラップでくるむ

2. さぁ、電子レンジ加熱です
① 肉厚なところがレンジの真ん中に来るよう、調理器具を置いて、600Wで3分加熱
② いったん加熱容器ごと電子レンジから取り出して、フィルムを拡げる
③ 塩コショウをふり、さらに片栗粉をだまにならないよう、サラサラっとまぶす(これ大事!)
④ フィルムを閉じて、可能なら、別のフィルムでさらに上から包む
⑤ 電子レンジのなかへ入れ直しますが、このとき、先ほどと左右逆さとなるよう置く(これで加熱ムラを減らします)
⑥ 600Wで2分加熱して、電子レンジのなかで5分間程度放置(余熱を使ってジワリと過熱しつつ味がしみ込みます)
⑦ 電子レンジから取り出して5分間放置(ここでさらに味がしみ込みます)

Sさん:たったこれだけです。放冷してから冷蔵庫で一晩冷やしこんだら、さらに味がしみ込んで、程よく身がしまり、明日のおかずもできてしまいます。

