私たちは、「当たり前を問い直し、物事のあり方を設計し直す」会社です。

ー ゼンテクトという会社が、一番大切にしていること。
田村 慧|株式会社ゼンテクト 代表取締役

プロフィール
大学卒業後、総合商社の豊田通商株式会社へ新卒入社。
自動車向け非鉄事業で、国内取引および海外貿易業務に従事。
その後、AI×マーケティング領域のスタートアップへ転職。
マーケティングからカスタマーサクセスまでを一貫して担いながら新規事業にも携わり、シリーズA〜Cの事業成長を牽引。
続いて、物流×SaaSのスタートアップに正社員一号として参画。
部門責任者として、事業組織と開発組織、双方の立ち上げを主導。
セールス領域の属人性と非効率性に強い違和感を覚え、株式会社ゼンテクトを創業。
0→1の事業立ち上げに約8年間携わる中で、成功よりも失敗の方が多かったからこそ、「成果は個人の才能だけでなく、仕組みで変えられる」という考えにたどり着いた。
現在は営業支援・セールスAXを起点に、AIと人それぞれの強みを活かした仕組みづくりに取り組んでいる。
「当たり前を疑うことは、現状を否定することではありません。もっと良いやり方があるなら、仕組みごと設計し直せばいい。そう考えています。」

はじめに

私たちは、「当たり前を問い直し、物事のあり方を設計し直す」会社です。
今はその考え方を、営業という領域で実践しています。
営業支援会社と認識されることが多いのですが、それは私たちの事業の入口にすぎません。
私たちが提供したいのは、営業の精鋭人材だけでも、ツールだけでもありません。
現場に入り、課題を見つけ、仮説を立て、実行し、改善を繰り返しながら、その会社に合った仕組みをつくり、成果につなげること。
そして最終的には、私たちがいなくても、お客様自身が成果を出し続けられる状態を目指しています。
営業は、その考え方を最も発揮できる領域だったから選びました。
この記事では、ゼンテクトという会社をどんな考えで創業し、どこを目指しているのかを書いてみたいと思います。

当たり前を疑うのが、癖だった。

社会人になってから、ずっと感じていたことがあります。
それは、多くの人が「これが普通だ」と思っていることへの違和感でした。
例えば営業シーンで、こんなことを感じていました。
DX化などを謳うクラウド系サービスの営業で、「属人性をなくします」「XX業務を効率化します」と言います。
でも、そのツールやサービスをお客様に販売している営業の現場自体が、今もなお属人的で、非効率な場面が数多く残っています。
もちろん、ツールやサービスだけで解決できる範囲には限界があります。
それでも、この矛盾のような状況に、ずっと違和感を持ち続けていました。
この感覚は、特定の領域(営業)に限った話ではありません。
「昔からこうやってきたから。」
「みんなそうしているから。」
そんな理由だけで続いている仕事は、思っている以上に多いと感じてきました。
こうした違和感を持つようになったのは、おそらく新規事業に長く携わってきたからだと思います。
私は新規事業やプロダクト開発を経験する中で、成功よりも失敗を多く経験しました。
だからこそ学んだことがあります。
事業は、一度で正解を見つけられるものではありません。
仮説を立て、実行し、改善する。
その繰り返しが、再現できる仕事になり、会社の強さになる。
私は、その過程そのものに面白さを感じてきました。

人は、本来もっと価値を発揮できる。

いろいろな会社を見ていて、もう一つ強く感じていたことがあります。
「本当に成果につながることに、時間を使えていない。」
毎日繰り返される作業。
誰も疑わなくなったルール。
AIの台頭により、環境は変わっているのに、仕事の進め方だけが変わっていない。
本来もっと価値を発揮できるはずの人たちが、成果を左右しない部分に驚くほど時間を使い、無駄を重ねている。
それが、とてももったいないと思っていました。
ただ、私たちは、「AIが全ての領域、業務において人の代わりになる」とは考えていません。
人だからこそ価値が生まれる仕事があります。
一方で、人がやらなくてもいい仕事もあります。
人とテクノロジー、それぞれが得意なことを担える仕事のあり方をつくること。
それが、私たちが目指したい世界です。

なぜ、最初に営業の領域だったのか。

理由は、とてもシンプルです。
「この領域なら、自分たちが本気で価値を出せる。」そう思ったからです。
私は社会人生活の多くを0→1の事業立ち上げに費やし、
セールス領域を主とした仮説検証を進めてきました。
共同創業者の上岡も、営業の現場で数多くの成果を出してきた人間です。
私自身、創業前から個人で複数社の営業支援に入っていました。
そこで見えてきたのは、営業にはまだ属人的で非効率な仕事が驚くほど残っているという事実でした。
そこへ生成AIという技術が普及し始めました。
AIは魔法ではありません。
それでも、人がやらなくてもいい仕事を任せ、人にしかできない仕事へ集中できる環境は、以前よりずっと現実的になりました。
私たちが深いドメイン知識を持つ”営業”という領域なら、この考え方を形にできる。
そう考えました。
そしてもう一つ、本音を言えば、自分たち自身の手で強い営業組織をつくりたかったからです。
事業を伸ばすうえで、営業から逃げられる会社はありません。だからまず、自分たちで磨く。
その過程で生まれた考え方や進め方を、同じ課題を抱える企業にも提供しています。

現場を知らずに、良い仕組みはつくれない。

私たちは、現場を知らずに仕事は変えられないと思っています。
どれだけ綺麗な戦略やスクリプトを揃えても、本当のボトルネックは資料の上からは見えないからです。
以前、こんなお客様がいました。
専門性の高いレガシー業界向けの会社で、営業は代表がほぼ一人で担っていました。
代表が商談をすれば売れる。でも、他のメンバーでは売れない。
外部の営業経験者に任せても、結果は出ませんでした。
私たちが最初にやったのは、提案でも資料づくりでもなく、代表の商談録画を10本近く見返すことでした。
AIを使って質疑応答や訴求ポイントに共通するパターンを洗い出し、他のメンバーの商談とも比較しました。
見えてきたのは、トークの上手さの差ではなく、「圧倒的なドメイン知識」と「現場感」の差でした。
代表は、お客様の現場で何が起きているかを知り尽くしたうえで話していたのです。
そこで私たちも、お客様の業界の現場に実際に足を運び、業務の流れを一次情報で集めました。
得た現場感を営業資料とトークに落とし込むと、2ヶ月後には社内のメンバーよりも「売れる・詳しい」状態になっていました。
このとき確信したことがあります。
訴求すべきは自社プロダクトの説明ではなく、初回の1時間で相手の現場のプロセスを紐解き、ボトルネックと解決策を示すことだと。
言葉にしてみると当たり前のことですし、既に実行している会社・組織も多いはず。でも、これらはあくまでも一例であり、これらを継続して実行し続けるのは意外なほど難しい。私たちは、それを当たり前にやります。
現場を理解し、仮説を立て、実行し、改善を繰り返しながら、その会社に合った仕組みをつくっていきます。

ゼンテクトという名前に込めた想い

「ゼンテクト(ZenTect)」は、ZenとArchitectを組み合わせた造語です。
Zenには、
「善」──本当に価値のあることを追求したい。
「然」──当たり前を問い直し、新しい当たり前をつくりたい。
という意味を込めています。
そしてArchitect。
私たちはツールを売る会社でも、人材を提供する会社でもありません。
本質は、物事のあり方を設計し直す会社でありたい。
この社名には、その想いを込めています。

どんな会社でありたいのか。

営業支援で終わるつもりはありません。
とはいえ、「次はこれをやります」と言えるほど未来が決まっているわけでもありません。
ただ、一つだけ決めていることがあります。
どんな事業でも、
「それは本当に今のままでいいのか。」
「もっと良いやり方はないのか。」
という問いから始めることです。
そして今、営業という領域では、お客様にとってそんな存在でありたいと思っています。
提案だけをする人ではない。実行だけを請け負う人でもない。
現場に入り、一緒に考え、成果が出るまでやり切り、最終的にはその会社自身で回る仕組みを残す。
一時的な成果ではなく、「これなら自分たちでも続けられる」と思っていただける状態をつくることが、私たちの役割です。
これから新しい事業に挑戦するときも、この考え方だけは変わりません。
どんな領域でも、現場に向き合いながら、より良いあり方へつくり直していく会社でありたいと思っています。

最後に

営業支援会社を猛烈につくりたかったわけではありません。
当たり前だと思われている物事のあり方を、本当にそれでいいのかと問い直し、より良い形へつくり直したかった。
その最初のテーマとして選んだ主戦場が、営業でした。
私たちは、決められた形で実行だけするテレアポ会社ではありません。
戦略だけは考えられるけれども、実行を担うことができない、一部のコンサル会社とも異なります。
自ら仮説を立て、実行し、改善し、仕組みとして根付かせる。そこまでやって初めて、本当に価値を提供できたと考えています。
面白い会社でありたい。でも、それ以上に信頼される会社でありたい。
派手な言葉ではなく、現場で結果を積み重ねながら、一つひとつ、物事の当たり前をより良い形へ変えていく。
それが、ゼンテクトという会社です。


今後もゼンテクトの考えや実際の取り組みを、様々な形でお伝えしていきます。


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