【戦前考察】ファジアーノ岡山vsセレッソ大阪 百年構想リーグ第18節
百年構想リーグも最終節!
どうなることかと思われた百年構想リーグもいよいよ最終節となりました。リーグ戦を終えたらプレーオフラウンドのホーム&アウェイ。残り試合でいくと3試合というところまで来ています。
チームの奮闘もあって幸いにも木山ファジは順調に日程を消化し、着実に成長を続けてきております。成績も徐々に伴ってきて順位も5位まで浮上。この試合に勝てば3位にまで手が届く可能性があります。やっぱり連戦での連勝が大きい!
そんな最終節の対戦相手は3位のセレッソ大阪。この試合は3位と5位の直接対決となります。しかも、だ。4位の広島は2位の名古屋との対戦となっているので、最後の最後に上位対決が2カードもあるという激アツ展開。名古屋は名古屋で勝点1差で神戸を追ってますからね。まだまだわからないぞ。日程くんおそるべし。
広島が名古屋に90分勝ちしなければ、岡山にも3位の可能性が出てきます。百年構想リーグでは降格がないためあまり順位を意識することがなかったですが、最後の最後にいつものリーグ戦っぽい勝点計算の必要なシチュエーションになってきました。ひとつでも上を目指して戦っていきたい!
前回対戦はどうだったっけ?
前回対戦は3月の連戦でのゲームでした。何度も敗れてきたセレッソ大阪に対してやっと勝つことができた記念すべき勝利でしたね。しかもシチュエーションがいい。雨のヨドコウですから。2016年のときの悔しさを晴らすには最高の舞台だったかもしれません。
横山夢樹の仕掛けからのクロスに櫻川ソロモンのヘッドでまたしても恩返し弾を食らってしまった前半。しかし、前半のうちに山根のクロスをポポがヘッドあわせて同点と追いつきます。後半には山根のクロスがそのままゴールに吸い込まれて逆転!古巣相手に1ゴール1アシストと大活躍の山根永遠でした。
今のセレッソ大阪はこんな感じ

セレッソ大阪は勝点28で3位。90分勝ちが6、PK勝ちが4、PK負けが2、90分負けが5となっております。ファジアーノ岡山とはPK勝ちの数が2つ違うのでそこが勝点差になっています。したがって、90分ということで考えると戦績的にはほとんど互角の相手といっていいでしょう。
得点は23はまんなかぐらいですが、失点17は西地区で最も少ない。前回対戦のときもそうでしたが、今年のセレッソは失点数がかなり抑制されたチームですね。前節の名古屋戦が6-1だったので、得失点差的にはここで固めどりしたのが大きかったかな。
対する岡山もいいですよ!!得点22、失点22で得失点差が0になりました。神戸戦・京都戦で4点・5点取られるゲームをしていたので相当得失点差に響いていましたが、連戦連勝およびクリーンシートのゲームを重ねたことで0にまで回復してきています。それにしても得点22はすごいぞ?17試合ですからね。無得点のゲームがこれまで1試合しかありません。
直近の6試合でセレッソは勝点11。岡山は勝点14を稼ぎ出しており、百年構想リーグの最終節は好調なチーム同士のおもしろい試合が楽しめそうです!
予習:名古屋戦を見た印象
どちらもボールを持つチーム同士ということできれいなゲームになりそうだったすべりだし。名古屋はWBが浮くのをうまく活用して悪くないゲームの入りを見せていたと思ったが、11分にセレッソが押し込んでから田中駿太の3試合連続ゴールで先制。その後名古屋も決して悪くない攻撃で押し込んでいくが、21分に後ろからの組み立てが引っかかってカウンターで追加点を奪われる。さらに38分には右サイドから崩され3-0。CKがらみで名古屋が1点返して前半は3-1で折り返し。
名古屋も後半逆襲に出るが、またしても得点はセレッソ。53分にカウンターでチアゴ・アンドラーデが追加点を決め4-1。後半は中盤がないのか?というくらいオープンな展開になり、名古屋も選手交代でどんどんリスクをかけて点を取りにいく。押し込んではモグラ叩きで波状攻撃。しかし、ゴールには至らず。セレッソが6-1で快勝。
・4231で後ろから丁寧につなぐ
セレッソは西地区の中では際立ってボール保持にこだわりのあるチームだと思います。GKからも平面で丁寧に組み立てるスタイル。リスクを回避して蹴る場面を除けば、少々のプレッシャーでもかいくぐろうと繋いできますね。基本的にフォーメーションは4231で、前回と変わらずです。
前線に誰が入るか?は結構ポイントになりそうな気配。というのも、セレッソが長いボールを蹴る場合、チアゴ・アンドラーデだとそんなにたかさ・つよさがあるわけじゃないのでボールが残らない。したがって、スピードを生かしてスペースにというのが一番活きやすい。しかし、ここが櫻川ソロモンなら遠慮なくぶつけていけばいいので、キャスティングによってボールの逃がし方が変わりそうです。
・守備時は442でハイプレスにも
一方守備の方では442で構えます。ハイプレスに出ることもありますがこの試合では早い時間に先制したこともありミドルプレスの時間帯も長かったかな。名古屋が415で前線5枚貼り付けてくるのでそれを最終ライン4枚で見ないといけない数的不利。まあ、典型的な対ミシャ式シチュエーション。前線の選手がボールにどれくらいプレッシャーにいけるかで名古屋の数的有利が活きるかどうかが決まりますが、セレッソのプレッシャーもそこまでタイトな印象はなかったかなあ。よって名古屋が運んで押し込むシーンもまずまずあったなという印象でした。
・名古屋はワイドを有効に使うシーンが目立つ
セレッソの守備は442でコンパクトなブロックを敷いてくるんですが、中を狭く守れば外は空いてくるよねということで名古屋はかなり意識的にWBへのサイドチェンジを多用していました。これはかなり効いていた。タッチライン際でWBがフリーで受けられるシーンが目立ちました。前半にオフサイドを取られた木村勇大のゴールも、右WB浅野がフリー→浅野から左WB中山もフリーという形。セレッソの44の守備ブロックの外からでも有効な攻撃を作れていた。ここは参考になりそう。
名古屋戦に出ていた選手の印象

・右WGの柴山はかなり注意が必要
この試合最も個人的に注目したのは右WG(SH)に入っていた柴山選手。彼は大宮時代にも岡山と対戦している選手ですが、まだ23歳なんですね!もともとドリブルとかスピード、技術の高さを感じる選手でしたがこの試合における彼の貢献度はかなり高かったように思います。いわゆるWGっぽいタッチライン際でタテにしかけてなんぼというよりかは、どちらかといえばトップ下っぽいというか、中に入ったり下りたりしてポジションを移動しながら絡んでいくプレーが非常に厄介でした。先制点なんかも彼のところでリズムが良くなって一気に!という感じでしたからね。出場あれば要警戒です。
・石渡ネルソンはボックスに入っていっても
3点目のシーンなんかは顕著なんですが、下りてくる柴山と入れ替わるように出ていく石渡ネルソン。結構ボックス内に顔を出すシーンが目立ちます。セレッソはボランチがともに180㎝を越える大型コンビなんですよね。チアゴ・アンドラーデと入れ替わって石渡ネルソンがハイボールのターゲット役になったりと、その高さはかなり貴重そうな印象を受けます。
・横山夢樹はついにJ1初ゴールですか
左WGに入っていた横山夢樹がこの試合で2ゴール。しかもJ1では初ゴールということで「ついにか!」という感じがしました。ゴールをとった自信がプレーを大胆にしていて、スルーパスもアウトサイドのクロスも素晴らしい。この試合はちょっと手が付けられなかったです。彼は今治時代をよく知っていてJ3の頃から「おもしろい選手だな」と思っていたので、他サポながら「こんなに立派になって・・・」というおきもち。今治時代でもそうでしたがかれは左サイドに置いてカットインが一番いいので、セレッソの左WGはもってこいのポジションでしょう。ドリブルのキレはすばらしいものがあるのでしっかり対応したい。
・たのしみな元岡山組の井上・上門
CB井上黎生人はもう立派に主力ですね。ここまでで15試合に出場しており、2ゴールを上げる活躍ぶりでほとんどがスタメン出場。完全に主力として定着しつつあるのかなと思います。すばらしい!鳥取から岡山にやってきたのが2021年ですか。もう5年も経つのか。立派なJ1の選手として活躍しているのがうれしい。
また、上門知樹はようやくケガから復帰して今季ゲームにまた出始めたところですね。スタメン1試合であとは途中出場ですが、岡山戦に帯同されると思うので久しぶりに姿を見たい。オフのときにお忍びで岡山のホームゲームにやってきた姿が昨年ありましたね。ケガがあったので去年は対戦がありませんでしたが、上門とJ1で対戦できるのも幸せなこと。楽しみだ。
vs岡山はどうなる?
・まずはハイプレスvsセレッソのビルドアップ
今回もまず焦点になるのは岡山のハイプレスとセレッソの組み立てがどうなるか?というポイントでしょうね。セレッソは後ろから組み立てるけれども、そこをどれくらい制限して運ばせないようにできるか?特に、インサイドへ通すボールをシャットダウンできるかどうかが大事です。
セレッソが長いボールを使わざるを得ない状況になれば岡山にとっては悪くない。そうなったら今度はセレッソの前線の配役がカギになるはず。チアゴ・アンドラーデなのか、櫻川ソロモンなのか。またWGのタイプによっては柴山のように中に入ってボール引き出すとかもあり得ますから、顔ぶれには注意しておく必要がありそう。
・名古屋の執拗なWB活用をパクろう?
この試合の名古屋は大敗こそしましたけど、攻撃の考え方は全然悪くないなと思います。ボールをもったらGK含めてボール保持を確立させる。前後分断気味にして、前に5枚貼り付ける。すると442で守るセレッソは前線からもあまりプレッシャーがかからず、最終ラインは数的不利を突きつけられる。どうしても左右のCBの位置に立つ選手、およびWBのところが空きやすくなってくる。そこをかなりねちっこく指摘していた名古屋でした。
岡山はミシャ式ではないとはいえ、同じ3421のフォーメーション。やりようによっては名古屋が引き起こしていたようなシチュエーションと近い状況は再現できるんじゃないかなと。そうなると左右のCBおよびWBがこの試合ではカギを握りそう。いいものはパクっていきましょう。
・基本的には我慢比べになるはず
リーグトップの失点の少なさが示すようにセレッソの現状は守備に強みがあると考えていいのかなと思います。岡山も守備がベースのチームなので、この試合はどちらがゴールを割らせないようにできるか?という我慢比べのゲームになるのかな?と思っています。ここのところ、岡山はその我慢比べに勝っている。だからこそ、クリーンシートで3-0、2-0というゲームができています。リーグトップのセレッソ相手に堅実な守備力で渡り合って、チャンスを仕留めて勝つ。そういうゲームを見たい。前回対戦時の岡山と、今の岡山ではチーム力でワンランク違うと思います。あの時以上の岡山を見せつけて、今度はセレッソにホームゲームで初勝利したい。
なお、この試合チケットが取れましたので今季初の現地観戦となりそうです!久しぶりのJ1リーグ。すごい楽しみ!個人的には、
もしかしたら来週のホーム戦。はじめて香川真司を生で見られるチャンスかもしれない。それはちょっとすごいことだな。
— ゼロファジ (@ZeroFagi) May 17, 2026
香川真司を生で見られるかもしれないとワクワクしています。彼が岡山のホームゲームに出場すると、実にドイツに行く前ぶりですからね。2009年以来のことだと思います。
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