【洋書で拾う英語】on the contrary ーあえて働かない理由

今日拾う英語:on the contrary

意味:それどころか、むしろ

What will become increasingly clear as we go through the accounts is that the decision to resist work was never motivated by laziness, negligence, or an aversion to productive activity. On the contrary, the decision to resist work was always motivated by a powerful set of alternative moral principles.

(実際に労働に抵抗している人たちの)話を聞いていくうちに明らかになってくるのは、労働に抵抗するという決断が、怠惰や不注意、生産的活動への嫌悪によって動機づけられたものではないということだ。それどころか、別の強い道徳的原理に基づいている。

The Refusal of Work: The Theory and Practice of Resistance to Work

文脈:働くことをしないようにしている人たちのインタビューをする前に、そういう人たちにどのような特徴が見られるかを先に説明しているところ。一般的にイメージする「働かない理由」を述べておいて、on the contrary で強く否定し、実はそこには意外な原因があることを表現している。

雑感:「働くこと」が嫌なのは、給料が少ないとか、長時間労働とか、という条件面の不満も大きいかもしれないが、「そもそも自分の仕事って社会に役立ってるの? むしろ社会にとってマイナスじゃね?」と感じてしまう瞬間にも強くあらわれる。私がやった仕事で喜ぶのって、これが評価に直結する上司とそれによって利益を得る会社だけでは? とか、この仕事っていたずらに消費を煽って地球環境を破壊するだけでは? とか、「クライアントや潜在的顧客に不安を抱かせてサービスを買ってもらうための営業戦略」ってもはや誰も幸せにしてなくね? のように感じてしまうときこそ、「仕事=善」という前提が崩れてしまい、「働きたくない」と感じてしまう。働くことの意義が感じられた時代なら「それが仕事というものだ」「社会人として当然でしょ」みたいな言葉で自然な疑問は封じ込められてきたが、改めて疑問を持ち、実際に働かないことを実践している人が出てきたということを本のなかで紹介している。


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