トルコ旅行記#10 サフランボルの宿バストンジュの宮沢りえと野心家(2日目④)
ということで、朝から激しい運動をしてしまった。
気を取り直してバストンジュへ戻ると、既にお母さんとかゲストの人たちとかが起きているようでキッチンの方から話し声が聞こえる。
入り口には番犬(コンというらしい)が朝日をまぶしそうにしながら寝転がっていて、中に入ろうとする僕をちらっと見上げるとまた眠りに入っていった。

「おはようございます~。僕、今日の朝一でここに到着したんです。今から朝飯ですか?」
『あ、おはようございます!また一人ゲストが増えてうれしいです!』
90%が日本人ゲストというこの宿なだけに、日本人が休みじゃない6月は客が少ないらしく、ゲストはたったの4人。
僕を含め男2人と女2人だった。


朝食は、パンとチーズとスープ、サラダとチャイ。
定番中の定番。
トルコでは基本的にスープとパンとサラダばっかりだと歩き方に書いていた。
泊まっている人たちは既にトルコが長いらしく、つまり僕が憧れている本当の(仕事をしていない)バックパッカーたちなのだが、毎日同じ朝食に少し飽きてきているようであった。
自分にとっては初めてのトルコ朝食なわけで、何かをたべる度に「うっま!」とか「なにこれ?」とか一人テンションが高かったが、みんなそいうったテンションの違いを受け入れてくれる優しい人たちだった。
途中、娘のヤスミンの話題になった。
『ねぇ、ヤスミンの顔見たことある?宮沢りえに似てるのよ』
と26歳の一人旅の女性
「え?まじ?俺、みなさんのおかげですの時の宮沢りえむっちゃ好きやってん!うわ~会いたいわぁ。なぁお母さん、写真ないん?」
『あるわよ、結婚式の写真が』
と言って奥の方からB5サイズの大きな写真を数枚取り出してきた。
結婚式の写真というのが少し複雑だったが、見てみると確かにかわいい!
「うわ、ほんまにかわいいやん。やや日本人寄りやし!ヤスミンはこの家には住んでないん?」
『ヤスミンは旦那のヤシンと違う家に住んでるわ。でも、毎日ここに来るから後で会えるわよ』
ヤシンて!
確実に野心家なのだろう、この野郎!
このメルヘンの世界サフランボルに現れた野心家のヤシン。。。
いや、現れたのはワタクシか。
