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トルコ旅行記#7 サフランボルに到着して紹介された宿が神すぎた(2日目①)


窓から入り込む朝日で目が覚めた。
脳が現実と非現実をさまよったが、となりのお兄ちゃんが『おはよう』と微笑んでくれたことで、今トルコにいることを実感した。

そう、トルコにいて、夜行バスでサフランボルに向かっているのだ。
今日は月曜日、普通なら月曜の憂鬱を味わいながら電車に乗っている時間だが、そんな日本での生活が遥か遠くに感じられる。
窓の外には昨日と変わらず何もない草原が果てしなく続き、時折り見える民家の前では、牛に干草を与えている農夫の姿や鶏を追いかける子供の姿が見える。

彼らにも月曜日の憂鬱があるのだろうか?
ふとそんな疑問が浮かんだのだが、すぐに考えるのを止めた。
自分の日常を彼らに照らし合わせることに何の意味もない。
そう思うと、今まで興味の対象であった彼らも窓の外の景色の一部になり、約20分ほど僕は現れては消えていく窓の外の景色たちを眺めた。

『サフランボルで何をするんだい?』

ふと隣のお兄ちゃんが話しかけてきた。
学生らしい風貌の彼は、ともに一晩を過ごしたからだろうか、首だけをこっちに向けて親しげに聞いてきた。

「うん、まぁ特になにも決めてないねんけど、地元の人たちと話したり一緒に飯食いにいったりして、トルコ語の少しでも覚えられたらいいなぁって思ってるねん」
『それはいいね。サフランボルはとても素敵な街だよ。きっと君の希望もかなえられるよ。』
「ほんま?むっちゃワクワクしてきたわ!そろそろ着くんかなぁ?」
『もうそろそろだよ。このバスはクランキョイってとこで停まるから、キミはそこからミニバスに乗ってサフランボルの街に行けばいい。どのミニバスか僕が教えてあげるよ』
「ありがとー!」

間もなくバスはガソリンスタンドのようなところに入った。
『さぁ着いたよ。僕はここに住んでるからここでお別れだね。キミはこのミニバスに乗るといい。』

彼はメトロ社のミニバスを指差した。
「ほんまにありがとうなー!サフランボルの街をむっちゃ楽しんでくるわ!」
彼は一度手を振ると、二度と振り返ることなく去っていった。

ミニバスに乗って5分もするとメトロ社のオフィス前でミニバスが止まり、皆そこから思い思いの方向へと歩いていった。

さて、困った。

ここはどこやねん?
なんか地図に載ってなさそうな場所やん。
ほんまにわからん。

とりあえずメトロ社のオフィスに入って聞いてみることにした。
「こんにちは。ここの場所ってこの地図で言ったらどこになるん?」
『う~んこの地図には載ってないなぁ。というか地図は読めなくてね。キミは日本人かい?宿を探してる?』
「うん。どこに行くかも何も決めてなくて。どうしたらいいと思う?」
『ちょっと待っててくれ、宿に電話してみるから』
彼はこちらの返答を待たずに電話をかけ始めた。
『ほらかかったぞ、お前が話せ』
「うん。。ハロ~・・・」
『もしもし、どこの宿に泊まりたいですか?』
え?日本語?なんで?まぁええか。
「どこも決めてないんですけど、あなたの宿が空いてたら泊めてもらえませんか?」
日本語を話せるこの子のことが気になったし、しかも声がかわいくてなんだか素敵なことが待ち受けていそうな予感がした。
『そうですか~。じゃあお父さんが迎えにいきます』
「おぉありがとう。ところで宿の名前は何て言うん?」
『バストンジュです』
「わかったー。ほんじゃあ待ってるー!」

地球の歩き方を見てみると、バストンジュという宿の名前があった。
そこに説明書きがって、どうやら日本人の多い宿らしく、そこで昔から育ってきた彼女は自然と日本語を覚えたようだ。
歩き方には詳しく情報が載っていて、アリという弟はさらに日本語がうまいとまで記されてあった。
初めの宿としては良いところに当たったんじゃないのか。

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