X JAPANとSex Pistolsは、なぜこんなに似て見えるのか
この話を調べることになったきっかけは、X JAPANについて調べていたからではない。
たまたまSex Pistolsについての動画を見ていた。
結成前から、売れて、内部が崩れて、最終的に解散していくまでの流れを追った内容だった。
そこで出てきたのが、マルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウェストウッドだった。
マクラーレンはSex Pistolsのマネージャーとして知られている。
一方のヴィヴィアン・ウェストウッドはファッションデザイナー。
二人はロンドンのキングス・ロードで服屋を経営していて、店は後に「SEX」という名前になる。
その店の周辺に若者が集まり、服、音楽、反体制的な文化が混ざっていく。
Sex Pistolsのメンバーとなる人間たちも、この周辺と無関係ではなかった。
そしてマクラーレンは、ただライブの日程を管理するようなマネージャーではなく、バンドのイメージ、メディアへの見せ方、レコード会社との交渉まで深く関わっていく。
そこを見ていて、ふと思った。
「これ、Xと似たところがないか?」
もちろん、音楽が似ているという話ではない。
Sex Pistolsは1970年代のイギリスで生まれたパンクバンド。
Xは1980年代の日本のインディーズシーンから出てきたロックバンドだ。
音も違う。
時代も違う。
国も違う。
ところが、結成から売れていくまで、さらにその後の内部対立まで大きく見ていくと、いくつか妙な共通点があった。
一人の非常に強い中心人物がいる。
その人物が、音楽だけではなくバンドの見せ方やビジネスにまで関わる。
バンドが単なる音楽集団ではなく、一つのブランドのようになっていく。
成功するにつれて、金、権利、契約、意思決定の問題が大きくなっていく。
そしてメンバーとの間に亀裂が生まれる。
この構造が、本当に似ているのか。
それとも自分がSex Pistolsを見ながらXを思い出しただけなのか。
そこが気になった。
そこで、感覚だけで結論を出すのではなく、GPTに調べさせてみることにした。
今回の調査方法
ここは最初にはっきり書いておきたい。
この記事の調査は、私自身がすべての本、契約書、新聞、インタビューを一人で読み込んで行ったものではない。
最初の疑問を私が出し、その後の調査については、GPTに独自の検証プロトコルを使わせて公開資料を横断的に調べさせた。
やったことは単純な検索ではない。
まず、
「YOSHIKIとマクラーレンは似ている」
という結論を最初から正しいものとして扱わない。
公式資料や当事者自身の発言を優先する。
本人の発言と、後から第三者が付けた解釈を分ける。
ネット記事が何本あっても、元ネタが同じなら一つの情報として扱う。
こちらの仮説に都合の悪い証拠も探す。
確認できない部分は、もっともらしい話で穴埋めしない。
つまり、
「似ている証拠を集める」のではなく、「本当に似ているのか壊しにいく」
というやり方で調べさせた。
すると、最初に感じた共通点は確かにあった。
ただし調べていくと、似ている部分と、はっきり違う部分が分かれてきた。
共通点その1 バンドの「外側」まで作る人物がいる
まず大きかったのがここだった。
Sex Pistolsの場合、マクラーレンは音楽そのものを演奏するメンバーではない。
しかし、バンドが世の中からどう見えるかについて非常に大きな役割を持っていた。
その背景には、ヴィヴィアン・ウェストウッドとの服屋がある。
「SEX」や、その後の「Seditionaries」で扱われた服は、当時の一般的なファッションからかなり外れていた。
挑発的なデザイン。
ボンデージ。
破れた服。
安全ピン。
政治的、性的なモチーフ。
その服をSex Pistolsのメンバーが着る。
バンドが騒動を起こす。
新聞やテレビが取り上げる。
Sex Pistolsの名前が広がる。
同時に、彼らの服装そのものも「パンク」として記号化されていく。
つまり、
音楽、ファッション、メディア、スキャンダルがバラバラではなく、一つのイメージとして動いていた。
ただし、調べてみて一つ修正も必要だった。
Sex Pistolsは、マクラーレンが何もないところからメンバーを集めてゼロから作ったバンドではない。
Steve JonesやPaul Cookらは、それ以前からバンド活動をしていた。
そこへマクラーレンが深く関わり、John Lydonが加わり、Sex Pistolsとしての形が固まっていった。
だから正確には、
マクラーレンがSex Pistolsそのものを発明したというより、すでに存在していたバンドを「Sex Pistolsという巨大な現象」にしていくうえで強い影響力を持った
と見る方が近い。
ではXはどうだったのか。
こちらにも、バンドの外側まで自分で作り始めた人物がいた。
YOSHIKIだ。
Xでは、バンドの中心人物がレコード会社側の仕事まで始めた
Xがまだインディーズだったころ、自分たちが希望する形でレコードを出してくれる会社が見つからなかった。
そこでYOSHIKIは、自分でレコードを作る方法を調べ始める。
レコードのプレス。
ジャケットの印刷。
写植。
広告。
レコーディング料金。
流通。
そういったものを一つずつ調べていき、1986年にはXの作品を出すためにEXTASY RECORDSを立ち上げる。
ここが普通のバンドと少し違う。
通常なら、
バンドが曲を作る。
レコード会社が商品化する。
会社が宣伝して売る。
という役割分担になる。
ところがXの場合、
バンドの中心人物自身が「売る側」の仕組みまで作り始めた。
しかもEXTASYは、その後Xだけのためのレーベルではなくなる。
他のバンドの作品も扱い、後にはLUNA SEAなどを世に出す側にも回っていく。
つまりYOSHIKIは早い段階で、
ドラマー。
作曲家。
バンドリーダー。
という立場だけではなく、
レコードを世の中へ出す側の人間
にもなっていた。
ここは、マクラーレンとかなり似て見えた部分だった。
二人とも、
「いい曲を演奏すれば終わり」とは考えていない。
その音楽をどう売るのか。
どう見せるのか。
誰と契約するのか。
どうやって世の中へ広げるのか。
そこまで自分の仕事として見ている。
共通点その2 音楽だけではなく「バンドそのもの」を売る
Sex Pistolsではこれが非常に分かりやすい。
音楽。
服。
発言。
テレビ出演。
新聞での騒動。
全部がSex Pistolsというイメージにつながっていった。
Xも同じ方法を使ったわけではない。
しかし、Xも曲だけで説明できるバンドではなかった。
髪型。
衣装。
メイク。
ロゴ。
ステージ演出。
YOSHIKIのドラム。
ピアノ。
激しい曲とバラード。
「Xジャンプ」のようなライブ文化。
こうしたもの全部を含めて「X」というブランドが出来上がっていった。
ここで面白いのがファッションとの接点だった。
Sex Pistolsでは、マクラーレンとヴィヴィアン・ウェストウッドが実際に服屋を経営していた。
一方YOSHIKIは呉服屋の家に生まれており、後年にはYOSHIKIMONOを立ち上げている。
もちろん、ここは因果関係まで同じではない。
Sex Pistolsの場合、服屋そのものがバンド周辺の文化拠点になっていた。
Xは呉服屋から生まれたバンドではない。
だから、
「服屋からバンドが生まれた」
という部分まで共通点にするのは無理がある。
ただ、
音楽と見た目を別の商品として考えず、世界観としてまとめる
という感覚には共通するものがある。
ただし、一番大きな違いがあった
調べていて、むしろここが一番面白かった。
マクラーレンはSex Pistolsの外にいる。
マネージャーだ。
バンドのイメージや経営には関わるが、自分自身がSex Pistolsのドラマーとしてステージに立つわけではない。
主要曲を書く人物でもない。
YOSHIKIは違う。
バンドの中にいる。
ドラマー。
ピアニスト。
主要作曲者。
リーダー。
そのうえでレーベルまで作り、契約や権利にも関わる。
だから少し極端に例えるなら、
マルコム・マクラーレン自身がSex Pistolsのメンバーになり、ドラムを叩き、主要曲を書き、自分のレコード会社まで経営していたらどうなるか。
その形の方がYOSHIKIに近い。
つまり、
マクラーレンはバンドの外にいる設計者。
YOSHIKIはバンドの中にいる設計者。
ここが最大の違いだった。
そしてXの場合、この違いが後の力関係を考えるうえで重要になってくる。
YOSHIKIは「作曲者」であると同時に「契約を見る人」だった
さらに調べると、YOSHIKIはメジャーデビューするころから契約上の権利をかなり意識していたことが分かった。
本人の後年の説明では、最初のレコード契約で原盤権がレコード会社側に帰属することについては受け入れた。
しかし音楽出版権については疑問を持ち、最終的には自分で音楽出版社を作ったと語っている。
ここはXの金の話を考えるうえで重要だった。
音楽で発生する収入は一つではない。
ライブ出演。
アーティストとしての収入。
作詞・作曲の著作権。
音楽出版。
原盤。
グッズ。
プロデュース。
会社経営。
それぞれ別だ。
だから、
「YOSHIKIだけ他のメンバーより金持ちに見える」
というだけでは、
「Xの金をYOSHIKIが独占した」
とは言えない。
YOSHIKIは主要作曲者であり、レーベルを持ち、出版にも関わり、他のアーティストのプロデュースもしている。
そもそも収入源の数が違う。
これは今回調べて出てきた、かなり大きな反証だった。
一方で、
ではXというバンドそのものが生み出した金や権利は、メンバー間でどう分配されていたのか
という疑問は残った。
当時の契約書。
メンバー別の支払額。
印税率。
利益分配。
そうした資料までは、公開情報から確認できなかった。
だから、
公平だったとも断定できない。
しかし同時に、
YOSHIKIが本来他のメンバーへ行く金を取っていたとも断定できない。
ここは調査しても最後まで残った未確認部分だった。
そしてTAIJIの話が出てくる
ここまで来ると、TAIJIの脱退がかなり重要になってくる。
TAIJIは単なるベーシストではない。
作曲もしている。
アレンジにも大きく関わっていた。
HIDEも曲を書く。
PATAも曲を書く。
特に『Jealousy』を見ると、
「XはYOSHIKIがすべて作って、残りのメンバーが演奏していただけ」
という説明では成立しない。
音楽そのものは複数の人間によるバンドだった。
しかし1992年、TAIJIがXを離れる。
そして後年、YOSHIKI本人が、
TAIJIを解雇したのは自分だった
と明かしている。
ここはX内部の力関係を見るうえで大きい。
単にTAIJIが自分から辞めたという話ではなく、少なくとも最終的にYOSHIKIが解雇という判断をしたことは本人が認めている。
ただし、理由は現在もはっきり公開されていない。
一方、TAIJI側には金や印税分配についての不満があり、5人でより平等に分けるべきだと考えていたという本人側の話が残っている。
ここから、
「では金のことでYOSHIKIと衝突してクビになったのか」
と考えたくなる。
しかし、そこまでを直接つなぐ証拠は確認できなかった。
TAIJIが分配に不満を持っていた。
YOSHIKIがTAIJIを解雇した。
この二つは確認材料がある。
しかし、
「分配に文句を言ったから解雇された」
という因果関係は別問題だ。
そこは未確認として残すしかない。
ただ、この対立を見ていると、一つ興味深い問題が出てくる。
YOSHIKI側からすれば、
自分が多くの曲を書く。
会社を作る。
契約をする。
権利を管理する。
その部分に対する収入を持つことは当然だという考え方が成立する。
一方でTAIJI側から見れば、
曲を書いた人だけでなく、
5人が演奏し、アレンジし、一つのバンドとして成功させた。
だったら、もっと5人で分けるべきではないかという考え方も成立する。
つまり、もし金銭問題が実際の対立の一つだったとすれば、
単なる取り分の多少だけではなく、
「個人の創作物としてのX」と「5人で作るバンドとしてのX」をどう考えるか
という問題だった可能性がある。
YOSHIKIに力が集中していたことと、他のメンバーが「駒」だったことは別
調べる途中で、
「では他のメンバーはYOSHIKIの言うことを聞くだけだったのか」
という疑問も出た。
しかし、そこまで単純ではなかった。
HIDEは独自の作曲や世界観を持っていた。
TAIJIも音楽的な主張が強かった。
PATAも作曲している。
ToshlのボーカルなしにXは成立しない。
だから音楽面まで含めて、
「YOSHIKIとバックバンド」
と見るのは明らかに無理がある。
PATAについても、
バンド運営について多くを語らないからといって、
「何も言えなかった」
「従うしかなかった」
という証拠にはならない。
本人が単純に職人気質で、経営やバンド政治よりギターへ集中するタイプだった可能性もある。
そしてTAIJIも、1992年に離れた後、2010年にはX JAPANのステージへ戻っている。
YOSHIKIたちとも共演している。
だから、
「YOSHIKIに反対した人間は二度と戻れない」
という単純な構造でもなかった。
今回確認できたのは、
他メンバーが駒だったことではなく、経営・契約・権利・最終的な意思決定においてYOSHIKIの影響力が非常に大きかった
というところまでだと思う。
Sex Pistolsでは、金と権利の対立が実際に法廷へ行った
ここでSex Pistolsとの大きな違いも出てきた。
マクラーレンとSex Pistolsの関係は、最終的に金と権利を巡る法的紛争へ発展している。
バンド側がマクラーレン側の管理下にあった資金を取り戻すところまで行った。
つまりこちらについては、
マネージャーとメンバーの間に、実際の金・権利を巡る争いが存在した
ことがかなり明確だ。
Xについては、今回調べた範囲ではこれに相当する事実は確認できなかった。
YOSHIKIが他のメンバーに支払うべき金を不当に取得したという司法判断は確認できない。
だから、
「YOSHIKIは日本版マルコム・マクラーレンだった」
とそのまま置き換えることはできない。
似ていたのは不正行為ではない。
バンドを音楽だけではなく、ビジネス、イメージ、権利まで含めて動かす強力な中心人物がいたこと。
ここだった。
独自プロトコルで調べた結果、共通点はこう整理できた
最初は、
「Sex Pistolsを見ていたら、なんとなくXに似て見えた」
だけだった。
しかしGPTに独自の検証プロトコルで調査させた結果、共通点はかなり具体的に整理できた。
Sex Pistolsでは、
マクラーレンとヴィヴィアン・ウェストウッドのファッションや文化がバンドと結びつき、マクラーレンがバンドの外側からイメージ、メディア、契約、ビジネスへ深く関与した。
Xでは、
YOSHIKI自身がバンドメンバーでありながら、主要作曲者、リーダー、レーベル創業者、契約交渉者、権利管理側という複数の役割を持っていた。
そのため、
Sex Pistolsでは「設計者が外にいた」。
Xでは「設計者が中にいた」。
この違いはある。
ただし両方とも、
一人の強い中心人物が、音楽だけではなくバンド全体の仕組みにまで関わっていた。
ここはかなり共通していた。
そしてXについては、その視点で見直すと、
EXTASY RECORDSの設立。
メジャー契約。
出版権への対応。
TAIJIとの対立。
YOSHIKIによるTAIJIの解雇。
こうした出来事が、単独のエピソードではなく、
「YOSHIKIが音楽だけでなく、バンド運営の外側まで担っていた」
という一つの流れとして見えてくる。
最初に自分が感じた、
「なんか似ている」
という感覚は、完全な思いつきではなかった。
ただし、二人が同じ人物だったわけでも、同じことをしたわけでもない。
今回の調査で確認できたのは、
マルコム・マクラーレンとYOSHIKIには、バンドそのものを音楽以上の存在として捉え、ビジネスやイメージまで含めて動かしたという構造上の共通点がある。
そして最大の違いは、
マクラーレンはバンドの外からそれをやり、YOSHIKIはバンドの中にいながらそれをやった。
そこだった。
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