【社会人野球日本選手権】JR東海が日本製鉄瀬戸内に延長タイブレークで激勝|柳橋好投、山崎が試合を決めた
第50回社会人野球日本選手権大会・1回戦(京セラドーム大阪)。
JABA静岡大会制覇・JR東海と、
近畿地区最終予選を勝ち上がった日本製鉄瀬戸内の一戦は、
両チームのエースが躍動する緊迫した投手戦となり、
規定の9回では決着がつかず、延長タイブレークにもつれ込む激闘となった。
試合を制したのはJR東海。
延長10回表に山崎大輝のタイムリーなどで勝ち越し、
スコアは3対2で辛くも勝利を掴み、2大会連続の初戦突破を果たした。
序盤|JR東海が先制、両先発が好投
JR東海は初回、日本製鉄瀬戸内の先発・杉本壮志の立ち上がりを攻める。
先頭の水谷祥平がヒットで出塁。
2番・山沢太陽がレフト前、3番・平野英丸がライト前に運び、無死満塁のチャンスを作る。
ここで4番・冨田進悟のセカンドゴロ併殺打の間に、JR東海が1点を先制。
JR東海の先発は9月の都市対抗決勝のマウンドを経験した柳橋巧人。
初回、日本製鉄瀬戸内の先頭・市原脩平をショート内野安打で出塁を許すも後続を断ち無失点の立ち上がり。
その後は両先発が安定した投球を見せ、試合は膠着状態に。
柳橋は7回途中まで3安打無失点と完璧な内容で試合を作り、
杉本も初回以降は粘りのピッチングでJR東海打線に追加点を許さなかった。
中盤|新人右腕・下堂が快投、試合は膠着
日本製鉄瀬戸内は5回二死から、2番手として新人右腕の下堂翔史を投入。
下堂は自己最速を3キロ更新する156キロのストレートを連発し、JR東海打線に流れを渡さない快投を見せる。
JR東海も、柳橋の後を受けた2番手・喜久川大輔が日本製鉄瀬戸内打線を抑え、試合は1-0のまま終盤へともつれ込んだ。
終盤|日本製鉄瀬戸内、土壇場で同点に
試合が再び動いたのは9回表。
JR東海は、7回途中から登板した2番手・喜久川が、
一死後、6番・福井圭祐に内野安打を浴びるも、
続く代打・西川雄大を空振り三振に打ち取り二死。
さらに代打・佐々木健介の打球は一塁手の正面に転がり、ゲームセットと思われたが、これを何と一塁手平野が後逸。(記録は失策)
ピンチが一・三塁に広がる。
続く代打・井川雅久人の3球目。ふらふらっと上がった打球がライト前へ落ち、不運な形で土壇場で1-1の同点に追いつかれる。
井川は「どんな形の安打でもいいから、つなごうという意識で打席に入った。」という強い気持ちで打席に入り、その思いが結果に繋がった形だ。
延長戦|山崎の決勝打でJR東海が勝ち越し
同点のまま試合は、今大会初の延長タイブレークに突入。
延長10回表、無死一・二塁から始まるJR東海の攻撃。
一死後、代打・下山が四球を選び、満塁とすると、
打席には守備から途中出場の山崎大輝。
その初球が捕逸となり、労せずJR東海は1点を勝ち越す。
さらに山崎は、センター前へタイムリーヒットを放ち、
JR東海が3-1とリードを広げた。
その裏、日本製鉄瀬戸内も粘りを見せる。
この回から代わったJR東海・3番手の不後祐将を攻め、
無死一・二塁から2番・江川のセカンドゴロで一死一・三塁とし、
3番・広田太陽のセカンドゴロの間に1点を返す。
しかし、反撃はここまで。
途中出場の小出凌太郎を三振に仕留め、3-2でJR東海が接戦を制した。
JR東海の勝因|「粘り合い」を制した経験と勝負強さ
JR東海は、先発の柳橋巧人が7回途中まで無失点と試合の主導権を握る好投を見せたことが最大の勝因となった。
また、延長タイブレークという緊迫した場面で、
途中出場の山崎大輝がリードを広げるタイムリーを放った勝負強さも光った。
青木監督は試合後、「9回に同点でしのげたことがポイント。ミスがあった中、よく粘ってくれた。反省を次に生かしたい」と勝って反省し、2年連続気を引き締め直した。
この激戦を勝ち抜いたことがチームの成長に繋がると期待を寄せた。 特に、都市対抗予選で「頂上決戦」を経験したことが、この「粘り合い」を制する自信に繋がったと報じられている。
日本製鉄瀬戸内の収穫と課題|新人右腕の快投とあと一歩の粘り
日本製鉄瀬戸内は、先発の杉本壮志が粘り強く投げ、
2番手として登板した新人右腕の下堂翔史が自己最速156キロを連発するなど、投手陣に大きな収穫があった。
また、9回に高卒新人の代打・井川雅久人が同点打を放ち、延長戦でも粘りを見せるなど、チームの底力を見せた。
しかし、同点に追いついた直後の9回裏に攻撃、延長タイブレークで勝ち越しを許した直後の攻撃で、あと一歩及ばなかったことが悔やまれる結果となった。
試合まとめ|「大きな経験」を糧にJR東海が初戦突破!
JR東海: 柳橋巧人が好投、山崎大輝が延長でタイムリー
日本製鉄瀬戸内: 井川雅久人が土壇場同点打、新人・下堂が快投
JR東海は、この激戦を制したことで、8強入りした前回大会に続き初戦を突破。この勢いを次戦に繋げたい。
次戦は、西部ガスとヤマハの勝者との試合になる。
今回投げなかった、戸田・川本の両ベテランのピッチングにも注目だ。
