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『不思議の国でアリスと』を観て気づいたこと|就活・仕事に疲れた人に届けたい映画感想

3年ぶりの映画館。
前回は「駒田蒸留所へようこそ」か、映画「ゆるキャン」だったか…
いずれにせよ、それ以来の劇場体験となる今回、久しぶりに足を運ぼうと思わせてくれたのが『不思議の国でアリスと』だ。

アニメーション制作は、私がひそかに応援しているP.A.WORKS。
過去には「花咲くいろは」「SHIROBAKO」「ウマ娘 プリティーダービー」などを手がけ、今季も「帝乃三姉妹は案外チョロい」を制作している。
意識していたわけではないが、気づけば好きな作品にP.A.WORKSが関わっていることが多く、自然と惹かれていたようだ。


映画『不思議の国でアリスと』感想レビュー|ネタバレなしで語る“自分らしさを取り戻す物語”

「就活のとき、どう答えれば受かるかばかり考えていた」
「社会人になっても“正解探し”ばかりで疲れてしまった」

そんな思いに心当たりがある人にこそ、観てほしい映画が『不思議の国でアリスと』だった。

私は先日、3年ぶりに映画館へ行った。
鑑賞後は心がじんわり温かくなり、「ああ、自分らしく生きていいんだ」と背中を押されたような気持ちになった。
ここではネタバレなしで感想をお伝えしたい。

『不思議の国でアリスと』とはどんな映画?

篠原哲雄監督による本作の主人公は、就職活動中で内定をもらえず悩んでいる若い女性・安積野りせ。

情報があふれる日々の中で、彼女は次第に自分の“好き”を脇に置き、
「周囲が良いと言うもの」
「ネットで“正しい”とされているもの」
にばかり従うようになっていた。

篠原監督によれば、
りせは「出る杭になりたくない」タイプ。

周囲と同じでいれば安心だと信じていたが、それが積み重なると、自分の価値観や美意識の芯が細くなっていく。
そうした感覚は、多くの人が一度は抱いたことがあるのではないだろうか。

物語は、そんな彼女がある日、仮想空間の不思議の国で「アリス」と出会うことで動き出す。

主人公・りせに重なる自分の姿

私自身も就職活動では
「どう答えれば評価されるか」ばかりを考えていた。
自己PRや志望動機も、“本音”ではなく“受かりそうな言葉”を選んでいた。

社会人になってからもその傾向は続いた。
「仕事は嫌でも我慢」「借金なんてNG」「とにかく周りに合わせるべき」
――そんな“正解らしきもの”に従うのが当たり前になっていた。

だからこそ、りせの「みんなと同じようにやっているのに、うまくいかない」という言葉は強く響いた。
まるで過去の自分を見ているようで、自然と彼女に感情移入していた。

アリスが可愛い!そして勇気をくれる存在

本作のもう一つの魅力が、“アリス”の存在だ。

アリスはルイス・キャロル原作のイメージをベースにしつつも、
篠原監督いわく「りせの導き手としての要素」を加えたキャラクター。
好奇心旺盛で行動力があり、知的で、自分の意見もはっきり伝える。
何より、とにかく可愛い。

劇場で何度も心の中で「アリス可愛い…!」とつぶやいていた。観終わった後も、彼女の言葉や仕草が印象に残り、不思議と元気が湧いてくる。

なかでも「だって大丈夫!ここはワンダーランドなんだから!」というセリフには、人生にも通じる力があった。
挑戦しなければ見えない景色がある。
怖がるより、一歩踏み出してみよう
――そんな勇気をもらえる存在だった。


人生に重なるメッセージたち

映画には心に残る言葉がいくつも登場する。

たとえば、りせの祖母の「楽しいことのそばにいると元気になれる」という言葉。
これは今の私にとって大きな気づきだった。

この数年、私は“好きなこと”から離れていた。
映画館には3年ぶり。大好きな野球やラグビー観戦、旅行もすっかり足が遠のいていた。
そのせいか、気づけば「なんとなくしんどい」日々が続いていた。

でも今年から少しずつ、好きなことを取り戻している。
球場に足を運び、旅に出て、そして映画館でこの作品と出会ったとき、「やっぱり好きなことをしていると人生は楽しくなるんだ」と改めて実感できた。

映画の言葉と自分の体験が重なり、深く納得する瞬間だった。

劇場での体験と余韻

今回観た劇場には観客が10人ほど。
大作映画のような賑わいはなかったが、その静けさがかえって作品世界に没入させてくれた。

物語の余韻を胸に劇場を後にしたとき、
「これはもっと多くの人に観てほしい」と思った。派手さや大きな盛り上がりがあるわけではないけれど、じんわり心に染み込んでくる。
そんな作品に出会えたことが、素直に嬉しかった。

この映画が伝えてくれたこと

『不思議の国でアリスと』が私に伝えてくれたメッセージは、とてもシンプルだった。

・価値観は人それぞれでいい。

・他人の正解に合わせなくてもいい。

・自分が「好き」と思えるものを大切にすれば、それがきっと自分らしさになる。

社会には
「こうすべき」「普通はこう」「常識で考えろ」
といった言葉があふれている。
でも、それに縛られる必要はない。

赤と緑で争う中、「私は青が好き」と言える自由があっていい。
青虫が蝶になるように、価値観だって変わっていい。

不安や絶望の先には、また新しい景色が待っている。
だからこそ、「今の自分の“好き”」を信じて進んでみればいい。そんな勇気を、映画は静かにくれた。

まとめ|『不思議の国でアリスと』は“自分らしさを取り戻す映画”

『不思議の国でアリスと』は、ファンタジーを通して「自分らしく生きていい」と伝えてくれる映画だった。

・周囲に合わせることに疲れている人

・就活や仕事で“正解”ばかりを探している人

・「最近ちょっと心がしんどい」と感じている人

そんな人にこそ、ぜひ観てほしい。

最後にひとことだけ。


やっぱり――アリス、可愛い!


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