世界の構造変化
普段から欠かさず聴いている音声配信のチャンネルは、片手で数えるほどしかないが、繰り返し視聴するものとなると、2〜3くらいに絞られる。その1つが、ちきりんさんのVoicyである。
そんなちきりんさんのVoicy、ここ数回の配信が連続してどれも興味深すぎる。
時代の変わり目にいるなぁというのは、誰もが実感しているところではあるだろうが、では、具体的に何が?ときかれたら、パッと説明するのはむずかしいのではないだろうか、
まあ、かくゆう、わたし自身が、なんとなくそう感じる、としか答えられないしね。
中でも、このライブ配信(アーカイブあり)は、熱かった。ライブで聴いたが、社会派ちきりんさんの、世界の構造が変わる瞬間を目撃したという興奮が伝わってきた。
有料配信なので詳細は書けないが、主な内容は、米中トップ会談にみる、G7時代の終焉、そして、G2+その他大勢の世界への構造変化について。
普通にメディア報道見てるだけでは、この視点は持てない。さすがである。といっても、ちきりんさんは、最近本は読まない、テレビが主な情報源と公言しているわけだが。
そして、この音声配信とほぼ同じタイミングで、こちらの本も読んでいた。
『人文知は武器になる』(山口周 深井龍之介 著)
山口周さんと深井さんの本のタイトルとしては、むちゃくちゃ王道で何のひねりもない感じではあるが、この2人の対談本ならタイトルがどんなものでも売れるだろうし、そのまんまが帰ってシンプルでよい。
普段からお二人がおっしゃってることがまとまっていてとても読みやすく、わかりやすくて助かる。
で、ここでなぜ、ちきりんさんの話からこの本の話が出てしたかというと、アプローチは異なるが、どちらも世界の構造変化について扱っているという共通点があるからである。そして、山口さんと深井さんは言うまでもなく、ちきりんさんも歴史を深く勉強している。
やはり歴史を知らなかったら、人間世界の構造理解はできないことが、よくわかる。もちろん、歴史だけでなく、哲学も宗教も知る必要があるだろう。人文知が土台にないと、社会的動物としての人間が形成する世界の構造は理解できない。
たった一人の人間を、脳科学的に、生物学的に、あるいは医学的にいくらわかっても、関係性の中で複雑に生成される人間世界の構造は理解できない。
変化の激しい時代だからこそ、目の前のニュースという「点」に一喜一憂するのではなく、その背景にある歴史や思想という「線」や「面」を捉える目を持っていたい。ちきりんさんの鋭い時事分析も、山口さんや深井さんの語る人文知も、結局は同じ山を別のルートから登っているようなものなのだろう。科学がどれだけ進歩しても、私たちが織りなす「社会」のモザイク模様は、やっぱり人文知というフィルターを通さないと見えてこない。
激動の時代をただ不安がるのではなく、一つの壮大な「歴史の転換点」としておもしろがる、そんな視点を持ちつつ、歴史も哲学も宗教も文学も、もっともっと人文知を学んでいきたいと思う。
そして、改めて深井さんの考えに本を通してふれたことで、なんとなく先延ばしにしていたけど、ついにCOTEN CREWに申し込んだ。自分ひとりがいくら学んでも、何の影響も世界にもたらすことはできないけど、COTENを応援することで人文知を広める活動の一助にはなれるだろうから。
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