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【山崎和佳奈さんご逝去】アニメ「名探偵コナン」が30年続いた功罪

声優の山崎和佳奈さんがご逝去された。
61歳だった。
数々の作品で活躍された声優さんだが、彼女の代表作で代名詞は間違いなく「名探偵コナン」のヒロイン・毛利蘭だろう。

今回の訃報を受けて、私はあらためて、“作品を終わらせることの大切さ”についておおいに考えさせられた。

「名探偵コナン」は1996年1月にTVアニメの放送が開始された作品で、あらすじは誰もが知るところなので割愛させてもらうが、すでに30年以上も放送が続くご長寿アニメとなっているのだ。

つまり、工藤新一が黒の組織によって体が小さくなり、小学生を演じながらその裏で次々と難事件を解決し、そのガールフレンドである高校生の毛利蘭は毎日そばにいるコナンが新一だということを知らず、健気に彼の帰りを待ち続け、その時間が視聴者にとっては、すでに30年経過していることになるのだ。
(※私は毛利蘭こそが作中随一のサイコパスな黒幕だと思っているので、健気な純愛じゃないと睨んでますが、その話をもってくるとかえってややこしくなるのでここではあえて封印します。興味のある方は↓の記事をご覧ください)

https://note.com/zonzonzonmo_chan/n/n8dca305168eb


もちろん作中では月日が経過している様子がない
特に、第2のヒロインとも呼ぶべき灰原哀が登場してからは、時間軸が明確に動いていない節すらある。

コナンの周辺ではこれまでに何百回も殺人事件が起こり、それと同じ数の死者と逮捕者が出ている。

まあこれは何度もタイムリープを繰り返している説もあるから、今週放送されている名探偵コナンでは、過去に起こった事件は実際にはなかったことにされているものもあるかもしれないし、往年のファンたちは、そういった制作側のご都合主義や辻褄合わせにも喜んで付き合ってくれるだろう。

しかし、今回、山崎和佳奈さんが亡くなられたことにより、あらためて、あんな殺人多発地域(米花町)が舞台のアニメが30年以上続いていることの異常性を我々は思い知る。

そもそも、アニメ放送開始時点では、山崎和佳奈さんは30歳だったし、たしか当時は60歳で定年という風潮や考え方が根強い時代だったから、きっとご本人も今以上に、まさかご自身が声優としてのキャリアを終える前に、コナンが完結してないとは思いもしなかっただろう。

誠に信じ難いことだが、視聴者の年齢がプラス30になったということは、コナンに夢の薬品・アポトキシンを飲ませた犯罪組織が、少なくとも視聴者の体感では、30年間も野放しになっているということとイコールなのだ。
現在放送中の金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」で描かれた時効撤廃ストーリーよりも以前に起こった出来事だよ?恐ろしすぎる。

山崎和佳奈さんがこの世を去ったことにより、完結していないアニメ「名探偵コナン」の毛利蘭は必然的にキャスト交代を余儀なくされる。
だが、アニメにコナンにおいて、これは初めての出来事ではない。
いちばん以前のものだと、放送開始からわずか5年目の時期に、初代・白鳥刑事役だった塩沢兼人さんのご逝去でキャスト変更となっているし、また、今回の件とは大きく事情は異なるが、初代・毛利小五郎役の神谷明さんは17年前に、初代・安室透役の古谷徹さんは昨年の1月に、それぞれ声優を降板されていて、いずれもセンセーショナルな出来事として記憶に留めている人も少なくないだろう。

こういった出来事が起こるたびに私は思う。

作品を愛するならばこそ、もっと早くにその作品を終わらせるべきではないかと。

もちろん苦しい台所事情も理解している。小学館にはコナンに匹敵する作品を数十年以上も生み出せていないことや、世に数々の作品を送り出し続けている一方で、近年では“マンガワン騒動”や、「セクシー田中さん」で知られる漫画家の芦原妃名子さんの件など、業界イメージを悪化させるよからぬ事件も、少なからずそのことに影響していることも。

もちろん、出版社が生き残るために長引かせている漫画作品は小学館のコナンだけじゃない。集英社の「ONE PIECE」や、講談社の「はじめの一歩」なんかも似たようなものだろう。長く連載して売れ続けている一方で、そもそも数十年と続く想定で描かれた漫画ではなかっただろうことから、最近の展開をみると、すでに作品のピークは終えていると言っても過言ではない。
まだ結末を迎えていないという点が読者を引っ張り続ける最大の理由になっている。

つまり、とうに昔にお金を稼ぎ終えているであろう青山剛昌先生と尾田栄一郎先生なんかは、作品のクオリティやストーリーの追求が目的ではなく、出版社の社員を延命させるために描き続けているのだろうなと私は判断せざるを得ない。
(森川ジョージ先生はまた事情が違うだろうが)

私の好きなラノベ「ブギーポップは笑わない」シリーズに出てくるブギーポップは“人が最も美しい時に、それ以上醜くなる前に殺す死神”だが、そういう現状を見る度に、現実社会にも現れてくれないかなって思ったりする。

…と、随分と脱線してしまったが、とにもかくにの山崎和佳奈さんが演じる毛利蘭でコナンの最終回を迎えることはこれで完全になくなってしまった。すでにアニメ最終話の声録りを行っていたら別だが、おそらくそれはないだろう。

あえて言う。

勇気をもって作品を終わらせましょう?

とくに、アニメ作品はあんまり長く続かなくていいよ!

長く続いてしまうことで、今回みたくキャラクターの声優さんが別人になる可能性も高くなるし、中の人が変わったら、視聴者にとっては、それはもう別作品になっちゃうかもしれんのよ。

最後となりましたが、山崎和佳奈さんのご冥福をお祈りします。



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