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LooneyLabsの『Looney Pyramids(Icehouse Pieces)』について書いてみる。


「『ドミノ』の可能性を考えて、1年間書いてみる。[8:16]」で、ドミノの他に、とあるボードゲームのコンポーネントを使って、ゲームを考えてみました。

とあるボードゲームというのは、LooneyLabsの『Looney Pyramids』です。

このコマの正式名称って何?

と言いつつも、『Looney Pyramids』よりも「Icehouse Pierces」だとピンとくる人が、実は多いかも知れません。
英語版Wikipedeiaでは、見出しが「Icehouse Pieces」となっています。


一方、Looney Labs本社のサイトで『Looney Pylamids』と名乗っています。
なぜ「Icehouse Pieces」という名称があるのかというと、このコマの歴史に関わってきます。

正直、上のリンクに飛んでGoogle翻訳して読めば、その事情が見えてきます。
……それで済ませてしまうのは芸がないので、ざっくりまとめてみます。


1987年にボードゲーム『Icehouse』を作成しました。このゲームに使うコマが、現在のあの3種類の四角錐形のコマです。
つまり、『Icehouse』で使用するコマなので「Icehouse Pieces」なのです。

しかし、実は現在のように、小さなコマをより大きなコマに収納することは考えていないようでした。

底面に穴などない、お灸のごとき四角錐

現在の3種類のコマが1つにまとまる(スタッシュ)出来る形になったのは、12年後の1999年です。

おーい、いつPyramidsなんてワード出てくるの?って話ですが、2001年に「Icehouse Piece」で遊べる12種類のゲームをまとめたルール集『Playing With Pyramids』を出版します。

ところが、2006年に「Icehouse」も「Pyramids」も出てこない『Treehouse』という名称になります。

「Tree(木)」という名称は、コマを下から大、中、小の順序で積み上げた形が樹木(杉などの針葉樹)に似ているところから付けられていると思われます。

名称『Treehouse』はしばらくして、また変わります。
2011年、お待たせしました。
『Looney Pyramids』という名称が、やっとこさ出てきました。
現在のコマの形状になってから、またもや12年後のことです。

2023年、どうなる?

『Looney Pyramids』と特許

「Boardgamegeek」サイトに登録された『Icehouse』。


「Files」の項目に、Patent(特許)の資料が2つあります。
◆1990年6月26日取得の「U.S. Patent 4,936,585
「Method of manipulating and interpreting playing pieces(コマの操作と解釈の方法)」
◆2002年3月5日取得の「U.S. Patent 6,352,262
「Simultaneous gameplay using stackable game pieces(積み重ね可能なゲームピースを使用した同時ゲームプレイ)」

前者はボードゲーム『Icehouse』、後者はボードゲーム『Icetower』になります。
文書と図面をみると、『Icehouse』はスタックについての記述はありませんが、『Icetower』でスタックの記述が出てきます(それぞれのゲームのルールについては割愛します)。

結構興味深い資料です。


Looney Pyramids』を買う

『Looney Pyramids』を入手する方法ですが、日本国内の輸入代理店はないようです。
過去だと、バネストさんやホビージャパンさんが輸入していたようです。

なので、Amazonや海外の通販サイトから購入する、中古で良ければオークションから探して落札してみる、もしくは、Looney Labsから直接購入する事になりそうです。

2020年8月現在、基本セットにあたるものは、2016年にKickstarter達成後に販売された『Pyramid Arcade』です。

22種類のゲームが収録されていますが、価格が77$(約8000円)なので、初見の方にはお試ししにくいかも。
AMAZON.JPでの並行輸入品を見ると、

1万円以上してしまいますね。
これでは、ここ数年話題にしようにもしにくいですね。

しかし、ちょっと事情が変わりそうでして、またもやKickstarter達成した『Pyramid Quartet』が、販売されます(2020年10月予定)。

1つないし2つのゲームが収録された、4種類のコンパクトなセットです。価格はそれぞれ20$。
『NOMIDS』
『ICE DUO』
『MARTIAN CHESS』
『HOMEWORLDS』

個人的には、上からおすすめの順に並べています。
それぞれについて簡単に説明します(ただし、ゲームのルールについては割愛します)。

『NOMIDS』

『Looney Pyramids』は、色違いのコマが10色以上あります。そのうち、基本となるのが10色。

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左から、赤・橙・黃・緑・水色・青・紫・黒・白・無色。
うち、黒と白は不透明。

『NOMIDS』はこの10色のコマが1組(小・中・大各1個)の計30個入っています。

『Pyramid Arcade』では、10色コマがそれぞれ3組(合計90個)あります。
これで大抵のゲームを遊ぶことが出来ますが、なかには4組5組以上使う強欲ぶりぶりのコンポーネントを用意させるものもあります。

実のところ、『NOMIDS』は、コマの数を均等に拡張するには好都合のセットで、Looney Labsも

『Pyramid Arcade』+『NOMIDS』2セット

をなにげに推しにしています。

さらに、「NOMIDS」で使用する特殊ダイス「lightning die」も1個付いてきます。


ICE DUO』

このセットに入っているコマは、基本10色からの5色が2組の、計30個。

さらに、収録ゲーム「ICE DICE」「TWIN ICE」で使用する特殊ダイス2個などのコンポーネントも付いてきます。

もし、『Pyramid Arcade』の購入をまだしないのであれば、

『NOMIDS』+『ICE DUO』

は結構おすすめできる組み合わせだと思います。
5色だけですが、3組揃うことで遊ぶこと出来るゲームが増加します。


『MARSIAN CHESS』

コマの数は、1色6組の18個。
ただし、新色の「火星カラー(レンガっぽい色)」はこのセットしか入手出来ません。

当初の予定では、新色「メタルシルバー」で、金属製でした。
しかし、コスト面で折り合いつかず「従来のプラ製で、シルバー塗料吹付け」に変更されました。
さらに欠点がありまして、使用を重ねると「塗料が剥げて、頂点付近は地肌丸見え」状態になるようです(Kickstaterのアップデートで本社自ら発表しました)。
それで、製品版では「火星カラー」になったと思われます。

コマの数も他のセットと比べると少ないので、コレクターズアイテムとしてみたほうがいいかも知れません。


『HOMEWORLDS』

コマの数が4色の3組、計36個で4つのなかでは1番コマの数が多いセットです。

ただし、『NOMIDS』や『ICE DUO』と拡張面で比べると、中途半端感が否めないセットです。

『Pyramid Arcade』との組み合わせを考えても、
◆『NOMIDS』は普通に拡張セットとして機能する。
◇『ICE DUO』と『HOMEWORLDS』は、拡張するコマの偏りが出来てしまう。
◆『ICE DUO』は、コマ以外の特殊ダイスを活用できる。
ということで、『HOMEWORLDS』セットは現時点では活用しにくいと思われます。


ひとまずの締め

とまあ、長々書きました。
他にも色々面白いトピックスもあります。
ただ、皆さん的には、なによりも遊べるゲームルールの日本語訳をくれ!でしょう。

『Looney Pyramids』のゲームをまとめたwikiサイト「Icehousegames.org」があるのですが、日本語未対応です。

『Looney Pyramids』については、また、そのうち書きます。

では。

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