■ 『地産地作』のデザインが、あたらしい循環を生む。 JT “D-LAB” のロゴデザイン
JT(日本たばこ産業株式会社)内の新規事業を担うセクター「D-LAB」のロゴデザインをしました。

JTは、現在TVで放送されている“鬼”のCMなどでご存知の方も多いと思いますが、“心の豊かさ”というアプローチをしています。
日本たばこ産業で略称JTなわけですが、 たばこというコミュニケーションが減りつつある現代社会の中で(世界は別ですが)、たばこ以外の価値に目を向けるという、JTにとっても大きな分岐とも言える重要なセクターです。
“必然的な出会い”
このプロジェクトのはじまりは、
私が“心の豊かな人たちが暮らしている”と感じている、埼玉県小川町でJTの担当者さんと出会うところからでした。

小川町は、オーガニックで、循環的で、有機的なつながりのある私の好きな地域であり、私の活動の拠点でもあります。
地域の中にいる人たちも、肩書きが2つとかあったり、聞いたことのないようなことをやっているような人たちも多かったりで、誰かがやる初めてのトライアルやチャレンジもみんなが見守ってくれて、それぞれが生きたいライフスタイル、好きな暮らしを実現しています。
心の豊かさを探究するチームのJTさん、そして心の豊かさを大切にしているクリエイターとが、このような“心の豊かな”エリアで出会うのも、必然性と感じているわけです。
ちょうどJTさんはデザイナーを探していたそうで、単なる “形”としてのデザインにとどまらず、D-LABの価値をどう世の中に伝えていくかというコミュニケーション領域まで共創できるパートナーを求めていたタイミングでした。その意味でも、非常に相性の良い出会いだったと感じています。
“心の豊かさとは”
D-LABとは、
Delightful Moment Laboratoryの略で、“心の豊かさ研究所”をさしています。
そのため、“心の豊かさ”の“D”をデザインしようと考えました。
そのデザインをつくるときに、“心の豊かさ”のある小川町の人たちにヒアリングをすることにしました。
ヒアリングの中で、人と関わるための「余地」や「余白」が“心の豊かさ”であるという話を受け、とても腑に落ちました。
そこで、“余地や余白という概念を内包したD”という、これまでにないアプローチでデザインしました。

ロゴもパターン柄の展開もあって、人それぞれの余白や余地があるという表現でもあります。
“地産地作のデザイン”
このプロジェクトを通じて、私自身フェーズが一段上がった実感がありました。その中でたどり着いたのが、「地産地作」というキーワードです。
多くのデザインは、机上やデータ上で出来上がるものであり、“アドレスがない”ものになりがちです。
一方で今回は、その土地の環境に依存させ、栄養素やキーワード、文化、文脈を拾い上げながらロゴを設計しました。そのプロセス自体に意味があると考えています。
デザイナーの中でも、私のように現地を歩きながら設計するタイプは多くありません。
だからこそ今回のように、従来とは異なる階層で、しっかりと目入れされた(入魂された)あたらしいデザインが確立できると感じました。
そのような目入れされたデザインは、人とのコミュニケーションを、より循環的に、より本質的に、より文脈的に、より豊かに機能していくと思います。
今後、地域性を必要とするプロジェクトにおいて、デザインがまちや人、文化に作用していく未来を想像すると、ワクワクしてきます。
>記事まとめへ戻る
X: https://x.com/ZUANUNION
facebook: https://www.facebook.com/hiroki.yasukawa.94
instagram: https://www.instagram.com/hiroki_yasukawa_zu/
お仕事のご依頼やご相談: in4@zuanunion.com
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたサポートは、世のクリエイターの地位向上を含めた働きやすい環境をつくる活動にあてさせていただきます。