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孤独だった僕を救ってくれた2人に恋して恋されて








何故こんな家に生まれたんだろう、、、


そんな気持ちに苦しめられていた、、、







○父:テメェはなんでそんなトロいんだ⁉️💢







(ガラスが割れる音)








当時幼かった僕は、実の父から虐待を受けていた。


優しかった母は僕が3歳の時に、事故で亡くなった。


母がまだ生きていた時から、父は僕にあたりが強かったが、母がいなくなってそれが悪化した。








突然殴ってきたり、蹴ってきたり、物を投げつけてきたりして、その度に身体に痣が出来たり、切り傷をつけられたりした。








〇〇:おかあさん、、、おかあさん、、、








生きているのが辛過ぎて、父が仕事から帰る前の夕方頃に、母の墓前に毎回行ってた。


行っても母に会えないし、声すら聞こえないのは分かっていた。


それでも行くことで母を感じられた。








ある時、父が仕事から帰ってくると、いつも以上に機嫌が悪かった。








〇〇:おとうさん、、、ぼくおなかが、、、


〇父:あ?働いてねーお前なんかにやる飯はな、あるわけねぇーだろうがぁああああ‼️💢








その日から、父は時々家で僕にご飯を全く食べさせないことが増えた。








苦し過ぎて、ある日、母の墓前で大泣きした。








〇〇:おかあさん、、、あいたいよ、、、








これからずっとこんな苦しい日を生きていくのかと幼いながら思い、吐き気がした。


目眩もし始めて、膝を地面につき、瞼が重くなった時だった、、、







?:ねぇ、ぼく。大丈夫?



















話しかけてきたのは自分より背の高い女の子で、その子は隣に僕と同じくらいの背の低い女の子と手を繋いで立っていた。








?:おねえちゃん、この子のしりあいなの?


?:ふふ、ちがうよしおり。


〇〇:だ、だれ、、、?


?:ぼく、ひとりなの?


〇〇:ひとり、、、うぅ、、、








初めて会ったばかりなのに、その女の子に抱きついて、







〇〇:おかあさん❗️おかあさぁああああん‼️







母を呼んで大泣きした。







?:さみしいんだね、ぼく、、、


〇〇:うぅ、、、







そんな僕を、その子は優しく抱きしめて頭を撫でてくれた。







?:ぼく、いっしょにかえろっか。


?:おねえちゃん、この子のおうちわかるの?


?:ううん、しらないよ。


?:だから、わたしとしおりのおうちにいっしょにかえるんだよ。







そう言って、僕の手を優しく引いてくれて、妹とその子で僕を挟むようにして、一緒に手を繋いで歩いた。










?:へへ、きょうはさんにんだから、いつもよりたのしいね〜


?:ふふ、でしょ?


?:あ、そうだ!なまえいうのわすれてた。


?:わたし、えりかね。


?:しおりー!


絵梨花:ふふ、いもうとだよ。よろしくね。


〇〇:、、、〇。


絵梨花:ん?


〇〇:〇〇、、、ぼ、ぼくの、、、なまえ、、、


絵梨花:〇〇くんか、いいなまえだね。







2人の家に着くと、夜ご飯の美味しそうな匂いがしてきた。知らない人の家のはずなのに、何故かホッとするような温かい雰囲気がしていた。














生田父:おや、絵梨花。お友だち連れてきたのかい?


絵梨花:ううん、おばあちゃんのおはかまいりしたときにあったの。


生田父:そうか、お入り。お名前はなんて言うのかな?


〇〇:〇、〇〇、、、


生田父:〇〇くんか、お腹空いただろう。待っててくれるかい?


小さく頷くと、2人の父は優しく微笑んでくれた。





食卓で待っていると、2人のお母さんが料理を運んできた。





食卓を5人で囲み、







「いただきまーす」







ちゃんと挨拶をして、ご飯を食べ始めた。







どれも美味しくて、皆んなが笑いながら食べているのを見て、ここにずっといたいと思った。



皆んなが食べ終わった後、、、







〇〇:かえらなきゃ、、、







帰りたくもない我が家に帰ろうと、椅子から降りて皆んなに背を向けた。けど、、、







絵梨花:ここにいたかったら、ずっといていいんだよ?


〇〇:⁉️


生田父:君が決めていいんだよ?


史緒里:しー、〇〇くんにいてほしいな〜


生田母:史緒里に聞いてるんじゃないの笑。
でも遠慮しなくて良いからね、〇〇くん。








皆んなが僕のことを思って、そう言ってくれた。


また涙が出てきた。


今度は辛いからじゃなくて、、、
















10年後、、、







(鳥の囀り)







〇〇:zzz


?:、、、きて。


〇〇:ん、、、







絵梨花:起きて〇〇!

〇〇:うわぁ!?


絵梨花:ちょ、そんな驚く?


〇〇:だ、だって、、、姉ちゃん顔近いから、、、


絵梨花:ほら、学校遅れちゃうよ。


〇〇:あ、ありがとう、起こしてくれて。


絵梨花:いえいえ。あ、史緒里は〇〇が起こしに行ってくれる?


〇〇:ほーい。







(ノックする音)







〇〇:史緒里〜、起きて〜


史緒里:んにゃ〜、やだ〜




〇〇:ほら、遅刻するから。


史緒里:まじゃねれりゅ〜


〇〇:もう7時半だよ。


史緒里:ん〜、だっしゅでぇよーいしゅればいいのだ〜


〇〇:呑気なこと言ってな、、、







ガシッ






〇〇:へ?


史緒里:んふふ、いっしょに寝よ〜







ザッ







〇〇:ぎゃあ⁉️


史緒里:ふあ〜、、、おやしゅみ〜


〇〇:止めろぉおおお‼️離せぇえええ⁉️







(ドアの開く音)







絵梨花:うるさいわよ〜2人と、、、


〇〇:た、助けて〜姉ちゃん!


史緒里:いひひ〜〜〇〇の背中あったかい♪


絵梨花:な、史緒里!またコラ💢


史緒里:ひゃ!?







あの日から、この家でずっと暮らしてきた。







毎朝ドタバタして騒々しいが、それでも本当の実家に住み続けるよりは、遥かに幸せな場所で育ててもらえた。







生田母:気をつけてね、いってらっしゃい〜


〇絵史:いってきまーす。







高校生になった僕と史緒里、大学生になった絵梨花姉ちゃんでの通学。



一人っ子だった頃の、辛い日々が嘘みたいに、血は繋がってないけど、まるで仲良しな兄弟そのものだった。





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〇〇:姉ちゃん、今度の伴奏会楽しみにしてるよ。


絵梨花:ありがとう♪う〜、でも緊張するな〜


〇〇:大丈夫だよ、姉ちゃん。


史緒里:そそ、最前列で見守ってるから♪


絵梨花:それ余計に緊張するわ!







来週、1人で初めてのピアノの伴奏会を開催する絵梨花姉ちゃんと別れて、史緒里と2人きりになった。







史緒里:楽しみだね、来週のお姉ちゃんの伴奏会。


〇〇:うん、、、


史緒里:?


〇〇:何?


史緒里:だってまたショボくれた顔してるんだもん。


〇〇:は、はは、、、き、気のせいだろ?笑笑


史緒里:分かりやすい動揺っぷりよ、、、







1カ月前、


絵梨花姉ちゃんから、


彼氏が出来たとの報告があった、、、







本当ならおめでとうって言ってあげなきゃいけないんだろうけど、出来なかった、、、


小さい頃から当たり前に一緒にいてくれて、ピアノを弾く楽しさを教えてくれた姉ちゃんが、いつかいなくなっちゃうと思うと、寂しくなった。


それに、、、本当は、、、絵梨花姉ちゃんのことが、、、








史緒里:よし、〇〇明日野球観に行こう❗️


〇〇:明日?ああ、楽○来るのかこっちに。


史緒里:そうよ!


〇〇:ま、行くか。


史緒里:絶対ね?バックれたらお仕置きね?


〇〇:しないよ。







その日からか、史緒里がよく出かけるのに誘ってくるようになった。表向きは自分が楽しんでいる雰囲気を出しているが、落ち込んでいる自分を思ってやってるのが隠せてなかった。



ぎゅっ




史緒里:え?


〇〇:遅刻するから行くよ。


史緒里:わ!?





史緒里の手を握って、学校に急いで向かった。


横で一瞬だけたまに見える史緒里の頬が赤くなっていた気がした。









史緒里:(い、いきなり繋ぐ!?)


史緒里:(そんなことされたら、、、








余計に好きになるじゃん、、、





fin.

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