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ウズベクポップの卵①:素朴な青年ファズリディン

Xファクトル - オーディション番組

The X factorという番組をご存知だろうか。

イギリス発のスター発掘オーディション番組らしい。
国際的な人気番組で世界中で自国版がオンエアされている。

ウズベキスタンでは「X-faktor(エクスファクトル)」のタイトルで、全編YouTubeで公開されている。
昨年から始まったばかりで、現在セカンドシーズン。

今シーズン話題をかっさらった候補者がいる。


※画像やリンクの引用は著作権所有者FTVのポリシーに従います。

【予選】初回の奇跡:ファズリディン (Fazliddin)

ひと月ほど前、この番組でとんでもないカリスマ性を発揮した男の子がいた。

彼の名前は、ファズリディン・アブドゥヴァヒダフ (Fazliddin Abduvohidov)

本人のインスタグラム:

なんと、審査員も客席も総立ちのスタンディングオベーション。
かつてない出来事らしい。

まるで彼の単独ライブ会場

私の大好きなムニサ姉さん(ピンクの服の歌手)も、客席の人たちも感動のあまり涙しているほど。
私もすでに何十回も再生したのに、いつも最後に涙ぐんでしまう。

ファズリディンの公式切り抜きがあるが、視聴回数がダントツトップでとんでもないことになっている。桁が違う。

歌っているのはトルコ語の曲。
「Belalım」(ベラルム - 愛しい人)

歌詞:
Yine hasretli bir güne giriyorum hayalinle
また君を夢見ながら 恋しい一日がやってくる
Aklımdan çıkmıyorsun, belalım (belalım)
君が頭から離れない 愛しい人(愛しい人)
Yine hasretli bir güne giriyorum hayalinle
また君を夢見ながら 恋しい一日がやってくる
Aklımdan çıkmıyorsun, belalım (belalım)
君が頭から離れない 愛しい人(愛しい人)
Sensiz geçen akşamlarda, yine başım belalarda
君がいない夜には また苦しくなる
Mutlu musun oralarda, belalım? (Belalım)
あの場所で君は幸せなのか? 愛しい人(愛しい人)
Belalım, yaban çiçeğim
愛しい人 野の花のような
Belalım, aşkım, gerçeğim
愛しい人 僕の愛 僕の真実
Belalım, tek sevdiceğim
愛しい人 君だけを愛している
Belalım, ah, yaralım
愛しい人 ああ 僕を傷つける人

Belalım

忘れた頃にまたファズリディンの声でこの歌が聴きたくなるので、すでに何十回再生したかわからない。
これぞまさにXファクター(未知の特別な何か)を体現するような人材だ…!!
もうこの子はこのまま優勝でしょう!!

【予選】2回目

…と世の中トントン拍子にはいかないもので。

予選は2回目まであり、審査員によるジャッジで決まる。

それに受かると晴れて本戦に進み、ライブで歌を披露して勝ち上がっていくと言う流れ。
毎回違う曲を歌い、その都度勝ち残っていかなければならない。
歌唱力だけでなく、パフォーマンスも含めた完成度の高い舞台が求められる。
本戦に入ると、勝敗は視聴者投票で決まるようだ。

2回目の曲も良かった…!
今回もトルコ語の曲。
「Heidi Söyle」(ハイディ・ソイレ - さあ伝えてくれ)

ショート(本人アカウント)

本編再生位置:1:55:40〜

歌詞:
Seni gördüğüm zaman, Dilim neden tutulur?
君を見ると なぜ言葉が出ないのだろう
Seni gördüğüm zaman, Güller elimde kurur
君を見ると 手の中のバラがしおれていく
Seni gördüğüm zaman, Hayat sanki son bulur
君を見ると まるで人生が終わったみたいだ
Gözlerine bakınca, Dünyalar benim olur
君の目を見つめると 世界がすべて僕のものになる

Susma, gönlüm, sen söyle
黙らずに 心よ 伝えてくれ
Haydi, gönlüm, sen söyle
さあ この心よ 伝えてくれ
Aşkımı sevgiliye, Derdimi sevgiliye
この愛を愛しい人に この悩みを愛しい人に

Haydi söyle onu nasıl sevdiğimi
さあ伝えてくれ 君をどんなに愛しているか
Haydi söyle rüyalarda gördüğümü
さあ伝えてくれ 夢で君を見たことを
Haydi söyle uykusuz gecelerimi
さあ伝えてくれ 眠れなかった夜のことを

Heidi Söyle

1回目ほどの衝撃はないけれど、しみじみ心に沁みわたる歌声。
そしてこの笑顔である。

かわいい

いやこれは……愛されるに決まってるよ。
コメント欄にもすでに、ファズリディンのファンが溢れている。

16〜18歳くらいかと思っていたら、よくよく画面の年齢を見ると21歳。
21歳!?あどけなさすぎる…。
(何回聞いても自分では22歳って言ってる気がする…。)

普段は田舎で市場やペンキ塗りの仕事をしていて、歌の教育は何も受けていないようだ。
その様子を見ていても、非常ーーーに応援したい気持ちにさせられる。
同情を買う手法と揶揄されてもいるが…(ごく一部)。
同情でそこまで感動はできないから魅力は本物だと思う。

アイドル性あるわ…。
もっとファズリディンの歌が聴きたい。

このあたりまでは順調そうだったのだが…。

【本戦】ライブ1回目

初の本戦、初のライブ。
ここに来て初めてウズベク語の曲をチョイス。

…なのだが、歌のトーンが合っていないのか?
歌の練習が十分でないのか?
気持ちが乗っていないのか?

曲調は今まで歌った曲と近いのに、ファズリディンの良さが全然引き出されていない…。

Mani sevib qolsayding
(マニ・セヴィプ・コルサイディン - 君が愛してくれたら)

再生位置:31:50〜

歌詞:
Sen bog‘dagi yelday sho‘x, bir dam orom olsayding.
庭を舞う風のように飛び回る君 少し休んでくれてもいいのに
Derlar: orzuga ayb yo‘q – mani sevib qolsayding.
夢見るのは罪じゃないという 君が僕を愛してくれたらいいのに
Yoy nishonga yetmasdan, fursat mag‘lub etmasdan,
矢が的に届く前に チャンスがなくなる前に
Umrim o‘tib ketmasdan – mani sevib qolsayding.
僕の人生が過ぎ去る前に 君が僕を愛してくれたらいいのに

Mani sevib qolsayding

これは…。全体的に抑揚がない。今回は勝ち残るのは厳しいのでは……。

結果は何とか突破できて、YouTubeの前で声を上げて喜んでしまった。
完全にファンと化している。

正直言って、歌唱力だけなら彼より上手な候補者はいくらでもいた。
誰もが、最初に彼が歌った「Belalım」の衝撃が忘れられないのだと思う。

審査員もそこそこ評価しながらも、厳しめの指摘をするようになった。
(まだウズベク語が何もわからんので、表情とコメント欄の書き込みから推測するしかないのだが…。)
イブラヒム兄貴(写真下)が、今回は何も良くなかったと批判しているようである。

見るからに音楽プロデューサーなイブラヒム兄貴

すでに次の2回目のライブもオンエアされており、ファズリディンがこのときうまく声が出なかった理由を説明していた。
耳に入れているイヤモニ(イヤホンのような機器)に慣れず、音が変に聞こえてうまく歌えなかったらしい。

こういうとき、ほとんどもうプロだとみなして厳しく指摘していくのか、優しい言葉をかけてあげてもいいものか、迷うものだよなあと思う。
イヤモニどころか色んなことを乗り越えないと先がないだろうから。
審査員の中でイブラヒムは厳しく批判する役割のようだ。

今後 - オーディション進行中

完全にファズリディン応援団になってしまったので、勝ち残ってほしいけれど、今の調子のままだとこれからどうなるのか心配である。
幸い2回目のライブは、この1回目より良かった。
でもこのままだと厳しいと思う。

投票した人は皆、ファズリディンの秘めた可能性に期待しているのだと思う。
あの感動は本物だから。

そのくらい初回の歌も、2回目も、あまりにも良かった…。
本当に頑張ってほしい。

彼の可能性だけに賭けて、より優れた人を落としていけるのだろうか?
それとも実力で次回こそ化けるのだろうか?
しばらくハラハラしながらX-faktorウズベキスタンを見守ることになりそう。

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